「FINAL FANTASY VII」よりゲスト出演。
原作での名前は「シド・ハイウインド」。
CVは山路和弘。
FM版及び北米版における声優はクリス・エジャリー。
KHシリーズではレオンたちの仲間として登場。
ホロウバスティオン(レイディアントガーデン)出身だが、ソラと初めて出会うのはトラヴァースタウンになる。
グミシップの知識が豊富で、KHIではソラたちのグミシップの整備の他、外のワールドでナビゲーショングミを見つけるとそれをグミシップに組み入れ、新たな航路へ行けるようにしてくれる。
それ以外にもアクセサリーを売ってくれたり、グミシップの組み立てをしてくれたりと、実務的な面でソラたちの冒険のサポート担当。
さらに、KHIIにおいての街の防衛システムを担当するなど、メカニックにおいて有能な面を見せてくれる。
- KHIでは古い本の修繕までやってのけている。器用だ。
原作ではただの老けた32歳だったのに対し、KH世界ではKHIの時点で42歳と年齢が10歳も上がっており、服装に至っては白シャツに腹巻スタイルで、完全におっさん化している。
- さすがに煙草はNGだったのか、つま楊枝をくわえている。
ほとんどのFFシリーズには「シド」という名前の人間が出てくる。同じ人物ではないようで全員容姿は異なり、作品によってマッドサイエンティストだったり聖府の高官だったりリュックの父親だったり性格や名字が違ったりする(ちなみにリュックの父親の方のシドはこのシドと性格が割と似ている)。
しかし、この「シド」という名前の人物はほぼ共通して(一部例外あり)「飛空艇」(空を飛ぶ超巨大な乗り物と考えてくれればいい)と呼ばれる乗り物に縁が深く、FFVIIのシドも原作では飛空艇パイロットとして活躍していた。
グミシップの組立てや機械の発明などに携わっているのも原作の飛空艇パイロットとしての設定が影響しているものだと思われる。
- 余談だが、FF12の悪役であるドクター・シド(本名シドルファス・デム・ブナンザ)が登場するまでは、シドという名前のキャラクターは味方サイドである事が定例だった。
また、「ハイウインド」という姓はFFシリーズで竜騎士に関わる人物に付けられることが多い姓でもある。
シドも原作では竜騎士っぽく槍を使いジャンプ攻撃なんかを得意技としていた。KHシリーズの彼からは想像しがたいが……。
KH
トラヴァースタウンの住民。見知らぬ街にやってきてしまったソラに町を周ってみるようにと助言をくれる。
序盤ではアクセサリーショップを経営しており、ソラ達に様々なアクセサリーを売ってくれる。その後、ストーリーが進むとショップは別の住民に任せ、本格的にグミの取り扱いを始めるようになる。
ストーリー終盤、カイリ救出後にもう一度ホロウバスティオンへ向かおうとするソラ達に、新しく迂回ルートを開くためのナビグミをくれる。
ちなみに、今作に出演するFFキャラで唯一声が付いていない。
中盤に話しかけると、故郷が崩壊した際、当時子供だったレオン達を連れてトラヴァースタウンへ逃げてきたことを語ってくれる。
- トラヴァースタウンにおいての彼らの保護者代わりだったのだろう。
COM
真実へのキーカードのルームで登場。
街中散歩をしているところでソラ一行と遭遇。他のFFメンバーと同じくソラたちのことが分からなかったが、やはり自然とソラの名前を口にし、「2番街にある鐘が鳴ると巨大な化け物が現れると言われている」とソラたちに告げて去って行った。
- 曰く「いかにもソラって面してるもんだから、ついそう呼んじまった」。
- このあとソラたちはその化け物と戦うことになる。
KHIやKHIIでは手際が良いサポーターとしての立場が多かったが、COMの出演については完全に「散歩していた、ただのオッサン」以外の何者でもない。
- COMのワールドはソラの記憶を基に形作られている。つまりそれは、ソラにとってシドの印象がそういったものだったということなのか……。
- グミシップの印象しかなかったのかもしれない。
KHII
故郷であるホロウバスティオン(レイディアントガーデン)に戻っており、ハートレスを退治する機械(クレイモア)を製作し、街の防衛を担っていた。
今作ではグミシップの航路はゲートによるため、グミシップのサポートは特に行わない。
トロンをMCPから救う局面では、そのためのプログラムを製作。
しかしじいさんマーリンの魔法の調節が面倒であったらしく、それを聞いたマーリンの機嫌を損ねていた。
- 魔法とプログラムを融合させるという地味にすごいことをやっている。
KHIではFFキャラでは唯一の声なし出演だったのに対し、今回はFFVIIACと同じ山路氏が担当。
またKHIにも出演した他のFFキャラは全員衣装が変わっているのに対し、彼だけは腹巻おじさんのままである。
coded
データの中のトラヴァースタウンに登場。
行方不明になったヒューイ、デューイ、ルーイの捜索をソラに依頼する。
- これまでとは異なり、三つ子の保護者的な役での登場となっている。
忘却の城のトラヴァースタウンのフロアでも登場。
いなくなった三つ子を連れ戻すようデータ・ソラに依頼するが、この時三つ子の誰を先に連れ戻すかで物語の結末に影響する。
χ
キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
KHでは非戦闘要員にもかかわらずアタックカードの絵柄になる(同じく非戦闘要員のエアリスはアシストカード)。
しかし、SRのアシストカードにシドのカードが登場。アタック・アシスト共にカードに採用されるキャラクターは珍しく、ファイナルファンタジーのゲストキャラではシドのみ。
Uχ
こちらでもキャラクターとしては登場しないが、合成用メダルとして出演。
メダルのコストを下げるメダルとして実装。メダルは星の数が増えるほど一枚当たりの装備コストが増える上、星6以上になると一気にコストが跳ね上がる為、地味に重要なメダルとなっている。
一枚ごとに1ずつ下げるものの他、5ごとと10ごと下げるものが存在している。
イラストバージョンメダルも存在している。こちらは通常のアタックメダル。
KHIIIRM
本編では登場の機会に恵まれなかったが、DLC「Re Mind」のリミットカットエピソードにて久々の登場を果たした。
トワイライトタウンと城の研究者たちとの連携の中で偶発的にソラと真XIII機関のデータを再現することに成功。
真XIII機関の再現データが更なるデータのプロテクトをしているような形らしく、消える直前の戦闘能力が再現されたソラのデータを用いて解析を試みるものの結局本物のソラの行方は掴めず、1年間の研究が徒労に終わったとうなだれるのだった。
- シナリオ上は活躍することができなかったが、リミットカットのデータとの戦闘を可能にしたという意味では間違いなく本DLCにおける最大の功労者と言える。