キャラクター/【スクルド】

Last-modified: 2023-09-03 (日) 15:06:43

χに登場するキーブレード使いの少女。
黒いロングヘアとぱっつんの前髪が特徴。シリーズの女性キャラでは珍しく、ミニスカニーソなのも特徴的。

  • キービジュアルを見ると瞳が金色っぽくも見えるが、小説版の表紙イラストでは茶色っぽい。

キーブレードは4段階目のスターライト
 
ゲーム中では彼女がどこのユニオン所属なのかは不明。

  • エフェメラが一時期同じパーティーだったことから彼と同じユニオンかと思われるが、小説版ではプレイヤーと同じアングイス所属になっている。
    • 違うユニオンなのに敢えてパーティーに所属してくれた、ということになっているわけだが、実際のゲームシステム上では不可能な処理である。しかし、エフェメラの思想や後の行動を考えると、彼らしいとも思える。

北欧神話に登場する運命の女神の三姉妹の一柱に「スクルド」がいる。その名前は「税」「債務」「義務」または「未来」を意味する。また、北欧神話には他にスクルドという名前のワルキューレという存在がいる。どちらが(またはどちらも)由来かは今のところ不明。

  • 最終章後編でプレイヤーがスクルドを女神と誤認していたことから前者が名前の由来であると思われる。
    • ワルキューレも女神とされることがあるし、ワルキューレのスクルドと運命の三姉妹のスクルドが同一視されることもあるため、「女神」という発言だけでははっきりとは分からない。
    • ワルキューレとは戦士の魂を運ぶ女性のことで、「戦乙女」あるいは「戦女神」とも呼ばれる。ドイツ語の「ワルキューレ」は古ノルド語で「戦死者を運ぶ者」を意味する「valkyrja」から来ている。ワルキューレは戦死する者としない者を選別するとされ、戦死者の魂の半分を最高神であるオーディンのいるヴァルハラという場所に連れていく。戦いが終わったあと戦場に現れ、戦いに参加したプレイヤーをヴァルハラならぬもう一つの世界に運んだという点ではなんとなくワルキューレっぽさもある。ただしワルキューレは戦死者の前に現れるものであるので不吉と言えば不吉。
      • もう少し詳しく言うとワルキューレに連れていかれた魂は世界の終わりの戦いであるラグナロクに神の味方として参戦するため、朝から殺し合い、夜には復活して宴をするという大変血なまぐさい毎日を送る。しかし戦士としてはヴァルハラに行くことは名誉とされていたらしい。
        ちなみに戦死ではなく病気や老衰などで死んだ魂はヴァルハラではなく「ヘル」あるいは「ヘルヘイム」と呼ばれる死者の国に行く。

χ

デイブレイクタウンにて、チリシィがプレイヤーにLUXの獲得争いが激化していることを話している最中、異空の回廊を開いて姿を現した。
キーブレード使いになったばかりの頃、作ったパーティーにエフェメラが入ってきてくれたが、何日か経ったある日パーティーから離れてしまったようだ。
その後彼女の夢の中にエフェメラが現れ「プレイヤーと行動しろ」と言われたためプレイヤーの前に現れたのである。
この会話の後、プレイヤーと共にエフェメラの行方を探り始めるが謎の黒装束に邪魔される。
この黒装束との戦いの末、チリシィの変化、予知者同士の戦いや黒装束の正体についてを知ることとなった。
 
プレイヤーと共に、アヴァから世界の真実とエフェメラの行方、ダンデライオンのことを教えられ、エフェメラとの友情からダンデライオンへの参加を決意する。
ダンデライオンへの参加を保留としたプレイヤーとは、また会おうと約束し、友情の握手を交わして一度別れた。
 
キーブレード戦争の数ヶ月前にはキーブレード使い同士の戦いを仲裁に入る場面で再登場。争っていたキーブレード使いから所属ユニオンを聞かれたが、ユニオンなんて関係なく敵は闇の魔物であり、キーブレードは人に振るうものではないと主張した。

  • この時再会したプレイヤーにエフェメラのことを聞かれているが、まだ会えていないと答えている。
  • 彼女自身は他のキーブレード使い達に争いに加わらないよう説得して回っていた様子だが、その結果はあまり芳しくなさそうでもあった。

その後、この頃行方不明となっていたアヴァを捜すため、プレイヤーと共にマスター・グウラに話を聞きにいく。
そこで、グウラから予知書のロストページの一文や、姿を消したマスター・オブ・マスターとルシュ、さらにアヴァはルシュの行方を捜していることを教えられる。

鐘が鳴ったことで一度ユニオンに戻るように促されてグウラの元を出た後、プレイヤーをダンデライオンの元に来ないかと誘うも断られる。
プレイヤーには戦いに参加してほしくないこと、自分たちと共に外の世界に旅立ってほしいことを「エフェメラも望むはず」と伝え、しかしそれ以上その場でプレイヤーに選択を強いることはなくそのまま握手して別れた。


キーブレード戦争の終盤、傷つき倒れたプレイヤーの元にエフェメラと共に現れ、プレイヤーに笑顔で呼びかける。

  • この時プレイヤーは、スクルドに対して「女神……」と呟いている。これは、スクルドの名前の由来が上記の北欧神話の女神であることを示唆したものだと思われる。

エンドロールでは、エフェメラと共にプレイヤーの物語を体験しているような描写があるが、詳細は不明。

  • Uχではユニオンリーダーに任命されていることが明らかになっている為、実際には追体験していないと考えられる。そもそも、追体験していたとしてもプレイヤーと同じ体験になることはない筈であるため、これはあくまで「ダンデライオンが追体験していること」を表した演出なのではないかと推測できる。

エフェメラと同じくユニオンリーダーの一人に選ばれており、全てが終わった後、戦場だったキーブレード墓場にエフェメラに次いで2番目に現れた。

  • エフェメラが後継者であるという事を聞かされていたためか、彼女自身はエフェメラが来ると予想していた。

ブレインが掟に対して疑問を呈した時には、掟は掟だから守るべきなのではないかという考えを示したが、それに対してブレインからは「アヴァのようだ」と評されている。ちなみに上述のようにグウラにも同じことを言われていたため「それ、二人目」と返している。
時系列は不明だが、街はずれにある丘にてプレイヤーのチリシィと話した後、エフェメラと共にユニオンクロスの裏に潜む悪意について考察していた。
その後、エフェメラ、ヴェントゥスと3人でスピリットの材料集めに行っている。

  • ちなみにブレインから材料の書かれたページを渡されたのだが、スピリットの絵が描かれていたのか「かわいい~!」と言っている。

キーブレード戦争前の「最後の戦いを告げる鐘」が鳴った少し後にダンデライオンのメンバーに向けてユニオンリーダーが発表されていたことがエルレナの発言により判明する。この発表により、エルレナのチリシィはプレイヤーと一緒に空き家に入ったスクルドの名前を記憶していたようである。

  • そのことを彼女から聞いたラーリアムは彼女の名前が出たことに対して驚いたような様子を見せていた。
    • この驚愕はスクルドが誰か(プレイヤー)と共に家に入って行ったことに対してだと考えられるが、発表された中に彼女の名前があったことに驚いたようにも取れる。
  • 戦争後のキーブレード墓場にリーダー5人が揃う刻までは選ばれていることは秘密の筈である。この食い違いには何か理由があるのだろうか。
    • 現実世界ではなくUχ世界の中での出来事だろう。
      鐘が鳴るタイミング≒予知者がいなくなるタイミングなので、そこに合わせて発表したものと思われる。
      • Uχ世界の時間は既にχの最終章以降に突入していて、ダンデライオンのキーブレード使い達の追体験(上書き)は完了したことになるのだろうか。

時計塔の予知者の部屋でブレインの思惑を聞いた後、ヴェントゥスと共にマスター・オブ・マスターとマスター・アヴァの幻影を目撃しているが、その後ブレインを探しに管理室へ向かったヴェントゥスには同行せず、ラーリアムを探しに行っていた。

ラーリアムを連れてブレインの元に来たところ、ブレインから現実世界だと思っていたデイブレイクタウンがデータの世界であり、現実世界のデイブレイクタウンに行けないことを聞かされ、このまま自分たちはデータの一部になるのかとショックを受ける。

その後なぜかヴェントゥスを連れて塔の外に出ており、雪が降るのを目撃する。そしてヴェントゥスと共にブレインのチリシィに呼ばれ(ブレイン達の様子を見るにスクルドまで呼ぶつもりはなかったらしい)、ヴェントゥスの中に闇が潜んでおり、彼がストレリチアに成り代わってユニオンリーダーになったことを知る。真の記憶を思い出したヴェントゥスを部屋に寝かせ、ストレリチアの消滅について話していたところ偶然帰ってきたラーリアムに聞かれてしまう。

ヴェントゥスから現れた闇が、まるでストレリチアの消滅をヴェントゥスが望んでいたかのような話をした時にはヴェンがそんなことを望むはずがないと激高し、一度は倒れるもヴェンを乗っ取りラーリアムの妹を手にかけた闇はただ倒すべき存在であると再び立ち上がる。

誰が現実世界に戻るか決める際、こんなことになったのは自分たちユニオンリーダーのせいであるため、巻き込まれたエルレナ、ヴェン、プレイヤーが現実世界に戻るべきと主張し、またラーリアムに対しても「あなたは待つ側ではなく、妹さんを迎える側でいた方がいい」と現実世界に戻ることを勧める。プレイヤーは残ることを決めたため、エフェメラ、プレイヤーと共に、現実世界に戻るための手段をブレインが用意するまでデータ世界で待つことにする。

しかしその間に闇が4体現れ、プレイヤーが闇に操られた演技をして闇と共に犠牲になる。その後は終始落ち込んだ様子で、崩壊していく現実のデイブレイクタウンを見て感傷的になったり、未来に行くために箱舟に乗った際も「最後が一人じゃなくて良かった」と涙をこぼす。

そして未来に渡った他の面々がそれぞれの場所で目覚める中、スクルドの姿は現れなかった。