キャラクター/【セフィロス】

Last-modified: 2023-12-02 (土) 18:31:19

「FINAL FANTASY VII」よりゲスト出演。
元は神羅カンパニーに所属する優秀なソルジャーで、クラスは最高位の1st。
「英雄」と謳われる程の実力を持つ彼にはクラウドザックスも憧れていたが、とある出来事をきっかけに自身の住む「星」に強い憎悪を抱き、クラウド達と敵対する事になる。
その執念と憎悪は凄まじく、FF7関連の作品では必ずと言っていいレベルで現れてはクラウドらメインの登場人物達の前に立ちはだかる。

  • 悪役としては破格の人気を得ている為か、一部のシリーズではプレイアブルキャラクターとして登場するなどダークヒーローとしての側面も強まってきている。

 
FFのシリーズキャラクターが集まるお祭り作品や他のゲーム会社からリリースされたゲーム作品でも、クラウドが出演すればほぼ確実にセフィロスもくっ付いてくる(KHシリーズもその内の一つ)。おかげで一部ファンからはクラウドのストーカー呼ばわりされる事も。
近年における最も分かりやすい一例としては、任天堂よりリリースされたゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」が記憶に新しい。
 
CVは森川智之。

  • 初登場のKHFMは北米版の音声しか無かったが、HDリマスター版では日本語ボイスになっている。KHIIの使い回しもある中、新規ボイスもあるという大サービスがされている。

FM版及び北米版における声優はランス・バス(KHFM)→ジョージ・ニューバーン(KHII)。

  • KHFMは国内でのセフィロスの声優が森川智之氏に固定される前であったため随分と雰囲気が異なり、声にエフェクトがかかっているなど他作品と比べ怪しげな雰囲気が強い。
    • 段階が進むごとに本気を出してくる様子がよくわかる。このあたりは後のHD版の日本語ボイスでは再現されていない。
    • 元ネタであるFF7を意識したセリフが多い*1。このあたりもKHIIにおけるキャラクターを維持したHD版とは対照的である。
  • KHII以降(FFシリーズを含め)の海外版の声優は、森川氏に声質が近いジョージ・ニューバーンに固定されている。

KHシリーズでは原作とは違い、「クラウドの闇」という存在として登場した。その一方で、ジミニーメモには「かつて英雄と呼ばれた最強の剣士」という記述もある。色々な意味で謎だらけの存在となっている。


使用する武器はファンにはお馴染みの正宗。「超」が付くほどの長刀である。

また、セフィロスは左利きであるため、原作や派生作品ではすべて左手で正宗を扱っている。
……が、KHFMで初登場した際には右手でこれを扱っている。

  • KHIIのセフィロスはちゃんと左利きになっている。

KHFM

オリンポスコロシアムに突然現れソラに勝負を挑む。しかしソラ相手には全く本気を出さず、後にクラウドと決闘をする。
KHシリーズに登場する際に衣装に変更が加えられ、この衣装は後にDDFFのセフィロスの4thフォーム、および及びDFFACの2ndフォームとなる。
初登場ながらその強さは尋常ではなく、KHI最強ボスとの呼び声も高い。

  • ちなみにこのセフィロス、右手で正宗を持っている。つまりあの強さで手加減の可能性も……。
    • 原典では全滅する要素が見当たらないと評される程なのだが…。
      FF7プレイ済の人からすればこれがあのセフィロスかと思うこと請け合いである。
      • 原作の方はKHのストーリー上のXIII機関と再現データと同じく、ストーリー上で強くしすぎるとライト層がクリアできなくなってしまうので。
        逆にゲスト参加で強くないと原作ファンから文句が出るから幾らでも強くできる裏ボスにして、かつ出演先のキャラに負けても「手加減していた」という予防線を張れば文句を回避できる(逆に出演先のファンから文句を持たれる可能性も出るが)。

攻撃パターンは三段階に分かれ、HPが減ってくると「ファイガウォール」や「心無い天使」、「スーパーノヴァ」などの強力な技を使用してくる。

  • セフィロスに「心無い天使」のイメージを決定的に植えつけた元凶であったりもする。
    本家FFの方でも、DFFで初出のFF6を差し置いて彼の専用技として採用されるなどその影響は強い(というかDFFはKHシリーズの影響を受けている部分が多々見られ、特にセフィロスには顕著)。

 
数少ない隙であるファイガウォールの直後を突けるスライドダッシュ、無敵になるストライクレイドリーフベール、攻撃力が非常に高いのでラストリーヴなどは用意しておきたい。
出来ればダーク系に耐性を持つアクセサリも(リボンがベスト)。また、魔法は一切効かないので装備は最大MPより攻撃力重視で。

  • 4回連続で怯むと問答無用で強制反撃してくる。そのため間違ってもコンボプラスは装備してはいけない。
    強制反撃されないまま7回怯んだ場合も強制反撃が飛んでくるので、攻撃の回数はしっかり数えておくとともに、いつでもストライクレイドやリーフベールを出せるように準備しておきたい。
  • 現在の回数がわからなくなったらとりあえず4回殴って強制反撃を出させてしまうのも手。
  • 耐性について厳密に記述すると武器攻撃、気絶属性以外の技を無効化するというのが正しい。そのためエアロガの接触ダメージやザンテツケンなどの割合耐性が関与する技も容赦なく無効化してくる。特にザンテツケンとグラビティブレイクは発動すると大きな隙を晒すだけなので外しておくのが無難。

撃破すると「片翼の天使」のキーチェーンを貰える。癖の強い武器だが使いこなすと非常に強い。
 
行動自体は一応ローテーション。しかし第二段階以降のローテーションは常軌を逸した長さになっている。しかもローテーションといえど一部にランダム要素があることから完全なパターン化は難しい。
攻撃を受けたあとは反撃行動後にローテーションが一定のポイントまで進んで再開される仕様があり、この仕様をフル活用してセフィロスの行動を極力コントロールしてのノーダメージクリアも達成されている。


なお、本来はKHIから登場させる予定でモデル制作まで終わっていたのだが、大人の事情により没になってしまった。
そのため海外版で初登場し、FM版によって逆輸入された形となる。

  • 初出となる海外版ではまだFM版追加のアビリティ等が実装されていなかった。上記の通りセフィロスにはスライドダッシュやリーフベールが有効とされているが、初出である海外版ではこれらのアビリティなしで戦わねばならず、FM版以上に難易度が高かった。

KHFM(HD版)

キャラクターボイスが日本語で収録されていることに伴い、森川氏のボイスがPS2版KHIIから流用されている。
一部、新規ボイスもあるため、プレイヤーは新鮮な気持ちで戦うことができる。

  • 新録もあるがKHIIの流用が中心なのは変わらず、セリフの意味が大きく変わったものも多い。
    FF7の世界から出張してきた印象が強かったPS2版と比べると、KH1.5ではKHIIから出張してきたような印象になっている。
    • なお、英語版KH1.5の方はPS2版から変更されていない。

KHII

存在と特徴はクラウドによって教えられ、ホロウバスティオンの大決戦の時にこの世界に現れた。

  • ソラの前に姿を現すのだが、出現があまりに唐突かつこの時はさっさと立ち去るので、何をしに来たんだと突っ込んだプレイヤーもいる。

キーブレードについて知っているらしく、キーブレードに選ばれし者を倒すとどうなるのかを確かめるため、ソラに一対一の勝負を挑み、KHIIでは最強の裏ボスとして君臨する。

ソラとの戦闘後は、「どんなもんだい!」と勝ち誇るソラに対し「たいしたものだ」と褒めるものの、「やはり私を消せるのはクラウドだけか」と言い、ソラにクラウドを呼ばせ、壮絶な一騎打ちを行う。
この戦闘の最中にクラウドと共に違う世界へ移動したことによって、戦闘は中断された。

  • 「別シリーズの作品のキャラクター同士の戦闘をソラが観戦する」というKHの中でもなかなか稀有なイベント。この僅かなムービーの中に限っては場の空気は完全にFF7ACのそれであり、本気のクラウドとセフィロスの戦闘を垣間見ることが出来る。
    • しかし、ここまでくるともはやKHではないのではないかという声も多い。
      あくまでシナリオ本編には関係ない裏ボスという位置づけだからぎりぎり許されるのだろうが…3Dではストーリー性すらないジュリアスが裏ボスだし…。
      • むしろ、あくまでディズニー作品のゲームであるKHなのだから、ストーリーに全く関係なかろうと、ディズニーのキャラであるジュリアスが出るのはそれ程問題はない思うが。こちらはあくまで他所の家(シリーズ)であるゲスト出演先で実家のように暴れるという事が問題とされたのだし。
  • 因みに漫画版ではKHIを含めても名前すら出てこない。ゲームでは上述の勢いで大暴れしているのに。
    • そのお陰でクラウドとティファが再会できているとも言えるが。

衣装は前作とは微妙に違い、原作のラスボス戦時の姿、「セーファ・セフィロス」をモチーフにしているのだと思われる。腰のあたりからも羽が生え、後ろ姿はまさに「イカ」である(セーファ・セフィロスは当時「イカに似ている」とネタにされていた)。


実力としては当然強く、ラスボスをやっと倒せる程度では戦闘開始2secで切り刻まれるのが関の山。だが前作ほど圧倒的というわけではない。ガードカウンターからのコンボを決められればとりあえずは戦える。
前作同様攻撃パターンが3段階に分かれ、HPが減ると対処の難しい技を使ってくる。
やり込みプレイヤーならいざ知らず、普通に戦うならガードカウンター、グロウアビリティレベル3、リーヴ系とリーフベール、打ち上げられた時の反撃用にリベンジスラッシュあたりは必須。
キーチェーンは心無い天使を阻止するためにリーチが長いものをオススメする。
KHIIでは彼以上に強い敵は居ないので余ってるエリクサーがあれば「心無い天使」の対策に投入してもいい。
倒せばドライヴゲージが+1。上述のイベント後にはフェンリルが手に入る。


セフィロスはダメージを受けて着地する時に、一度地面を蹴ってバックステップ、それから着地、という不思議なモーションで降りてくる。
これを利用して、空中に打ち上げられてから何らかの方法で反撃したり、セフィロスを打ち上げられたりした後に強制反撃がこない程度でコンボを止めると、アイテムを使える絶好のチャンスが到来する。
心無い天使を受けてしまった際、何とかコンボを差し込んで打ち上げた時なんかにエリクサー等を使って一気に立て直すチャンスを作れるかもしれないので、覚えておいて損はない。


本作ではちゃんと左利きに戻っている。FM版ではCVも変わり、KHFMで戦ったはずなのにソラは彼のことを知らない(KHIIはKHFMの続編で、回想シーンではFM版追加のムービーも登場する)こと、KHFMの彼とは戦い方が全くの別物であることなどから、本当にKHFMの彼はパラレルワールドの別人なのかもしれない。
とはいっても、あくまで闘技大会に出場しておりソラに名乗ったわけではない(ドナルド、グーフィーはそもそも参加できない)のでストーリー上KHFMでは戦わなかったことになっているというだけのことなのかもしれない。
BbSのザックス関連といい、KHシリーズにおいても無駄に謎に満ち溢れているキャラクターである。

  • ちなみに、このセフィロス戦中にソラがセフィロスの下にはまってしまいセフィロスが降りられなくなるバグが確認されている。ソラがどくと直るのだが、そうしない限りはあくまで舞い降りようとするセフィロスをいつまでも観察することができる。

今作で使用する攻撃の幾つかは、ファイナルファンタジーシリーズのクロスオーバー作品である「ディシディア ファイナルファンタジー」シリーズでもセフィロスの攻撃技として流用されている。
というかディシディアスタッフの一部は野村哲也氏を筆頭にKHシリーズと共通していたりする。

KHIIFM

XIII機関再現データ留まりし思念戦が追加された他、ソラ自身にも各種アビリティなどが追加・調整されたことで強化されたことにより、日本語版における「最強の裏ボス」という地位はやや落ちた。

  • しかしそれでも強さは健在なので、ある程度レベルがないと中々勝てない。

 
というか、スタッフ的にはKHFMよりかなり強化したつもりだったのが、いざ発売するとプレイヤーから「前より弱くなった」との声が相次いだため、それならばとスタッフがFM版の追加ボスを鬼のように強くしたという経緯がある。つまり無印版のセフィロスはKHIIFMのやりこみ要素の立役者ともいえる。
一応、シナリオ的にはまだ手加減していると野村氏は語っているが…。

  • スタッフ的には誤算だったろうが、KHFMより強化した=ソラの成長に合わせて手加減を減らしたが、ソラの成長が予想を上回っていた演出と見ると面白いかもしれない。

本作の数いる裏ボスたちの中では唯一1回しか戦うことが出来ない。ストーリー展開上やむを得ないが…。
やりこみ要素として取っておきたいところだが、ドライヴゲージアップはともかくフェンリルはかなり実用性が高いキーブレードであるため悩まされるところである。

BbS

ザックスがテラの事を「俺の憧れの英雄に似ている」と評したが、この「憧れの英雄」とはセフィロスのことを指しているらしい(BbSのアルティマニアより)。

  • しかし、KHにおけるセフィロスは「クラウドの闇」という特殊な存在であるはず。ザックスが彼のことを知るはずがなく、ましてや憧れの対象にすることなどありえないなのだが……。
    • もしかすると、原作同様クラウドもまた「セフィロスという英雄」に憧れており、何らかの要因でその憧れがいつしかコンプレックスへと変貌してしまい、結果として「憧れの英雄」が「自身の闇」として現れるようになったのかもしれない。
      もっとも、ザックスとクラウドは住む世界が違う(ザックスはオリンポスコロシアム、クラウドはレイディアントガーデン)ため、二人が同一の存在を憧れの対象とすることは無理がある。(セフィロスが世界を渡り歩くほどの英雄であるならば話は別だが)
      • KHFMやUχでの描写的にセフィロスも世界を渡れるのではないだろうか。
    • クラウドがレイディアントガーデンを離れた際にオリンポスコロシアムに流れ着き、そこでセフィロスの話を聞いたのなら一応つじつまは合う。
    • ザックスとクラウドの住む世界が違うことを踏まえると、オリンポスコロシアムに住みザックスが憧れているFF7同様の「英雄」としてのセフィロスと、レイディアントガーデンにてクラウドに付きまとう「クラウドの闇」としてのセフィロスの計2人存在する可能性が考えられる。本編には「クラウドの闇」の方のみが出てくるため、ザックスの憧れている相手がごっちゃになっている可能性も……?

また、エンドクレジットには黒い羽が一瞬だけ映るシーンがある。
この羽が舞い落ちた直後、ヘラクレスとフィルの特訓の様子を眺めていたザックスの姿が忽然と消えている。なんとも意味深である。

χ

サービス開始から長い間カード化されることはなかったが、サービス終了間際の3周年イベントにてショップで交換できる限定SR+カードが登場した。相方のクラウドはサービス開始時からカード化されていたのだが、もったいぶったのだろうか。
カードのアビリティはメテオで、このカードで初めて実装された技。セフィロスのカードはこのSR+1枚しかないので、他のアビリティのように「+」がついた強化版が存在しないというχ唯一のアビリティとなった。

χとは一転、こちらはサービス開始から間もなくしてメダルドローの大当たりメダルとして実装。当時は貴重なスピードタイプのリバースメダルの全体攻撃持ちとして猛威を振るった。
のちに「イラストver」もメダル化。こちらはマジックタイプの全体攻撃。
また、スーパーバーストメダルが登場したときはKHオリジナルキャラクター達を差し置いて真っ先に実装されるなど、強力なメダルの代名詞の一つでもある。


メインストーリーには登場こそしていないものの、クラウドがセフィロスを探している点は本編軸と同じである模様。そのためにクラウドはハデスの誘いに乗る形で冥界に赴く。
また、冥界の最深部では彼のものと思われる黒い羽が一枚降ってきたのをクラウドが見つけている(ただし本人は冥界のどこにもいなかったようだ)。
 
後にイベントストーリー「降り立つ黒き翼」の最終クエストに登場。

  • 登場の仕方がKHFMのプラチナマッチを思い出させる。
  • この時のBGMは「One-Winged Angel」。

自身を負かしたプレイヤーを「と繋がる者」と呼び、「その時が来るまで、ここで待とう」と言って姿を消した。

  • まさかこの時からKHIの時間軸までずっとこの世界のどこかで待機していたのだろうか。あくまでUχの世界は再現されたものだし時間軸も不明だが。
    • ちなみに、このセフィロスは左手で正宗を扱っている。

たまにハデスカップにも登場している。

FFBE

Uχとのコラボイベントで「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS」に、リクと共に新規のユニットとして登場した。

  • この時「キングダムハーツから登場」と紹介されているのだが、彼は元々FFのキャラクターでは…というつっこみどころのある紹介である。
    • FF版としてのセフィロスは同アプリで既に実装済みなので、KHバージョンとして参戦、という意味だろうか。

*1 スーパーノヴァ時の「約束の地へ導こう」「星と私はひとつになるのだ」など(意訳)。いずれもFF7におけるセフィロスの行動を端的に示したセリフである。