ディズニー作品「ベイマックス」のキャラクター。
ヒロの兄・タダシが開発したケアロボット。「私はベイマックス。あなたの健康を守ります」という台詞が代名詞。
身長は約183cmでありながら、体重はわずか34kg。
マシュマロか何かを思わせる真っ白くて大きな体の大半は風船で構成されており、中には空気が詰まっている。
- 特徴的な愛嬌ある頭部のモチーフは神社の大きな鈴。
- 風船なので穴が開けば当然空気が抜けてしまう。修復は損傷部をセロテープで塞ぐことで対応する。
機械であるため、定期的に充電する必要がある。バッテリー切れが近くなると空気の充填を維持できなくなり、まともに歩くことすらままならなくなる他、何故か酔っぱらったような喋り方になる。
- KHIIIでも戦闘不能時のボイスで再現されている。
その見た目からイメージできるように本来は戦闘用ではないが、ヒロが制作したパワードスーツと戦闘用データを装備することで補っている。
原作映画の終盤において異世界へのポータルに取り残されるも、ロケットパンチを使って異世界に取り残されていた女性・アビゲイルとヒロを帰還させた。
ヒロはロケットパンチの中に握られていたベイマックスの「心」、医療用データチップを新たに制作したボディに移植、復活させる。
その後、ヒロらと共にヒーローチーム「ビッグ・ヒーロー6」を結成する……というのが原作映画の結末。
KHIIIではその後のアフターエピソードとして物語が描かれる。
- また、二代目ベイマックスとビッグ・ヒーロー6の活躍を描いた「ベイマックス ザ・シリーズ」がTVアニメとして公開されており、日本でも翻訳・ソフト化が行われている。
CVは川島得愛。
北米版における声優はスコット・アドシット。
映画ベイマックスの原題であり、作品の元となった「Big Hero 6」は意外にもアメコミであり、マシュマロボディのかわいらしいベイマックスも原作においてはゴリゴリのカッコいいロボットとなっている。
その為か、映画及びKHIIIにおいても戦闘用アーマーを装着して空中から地上に降り立つ際には、両足と片手を地面について着地するといういわゆる「スーパーヒーロー着地」を披露している。
KHIII
サンフランソウキョウに登場。パーティー入りしてソラと共に戦ってくれる。
原作映画やアニメ版と同様、戦闘時は赤いパワードスーツを着用する。
ケアロボットらしく、攻撃のみならずケアスプレーによる回復もこなせる。
- サンフランソウキョウの女性曰く、「強くてケアもできるなんて彼氏の条件にぴったり!」
連携技はインターセプトジェット。
下記のダークベイマックスとの戦闘はこれと同じ操作で戦うことになる。
ソラが「キーブレード・ヒーロー3」で大スベリしたときはその場の面々の体温が下がっていることを指摘する。これはサムいギャグにかけたユーモア(本人は至って大まじめ)だが、英語だとこれが通じないため、率直に彼らの表情や体のこわばりを指摘し、それはガレージが寒いからだろう、というふうに繋げている。
上記の通り、本作で共闘するベイマックスはヒロが制作した二号機である。
ワールドクリア後は救出された初代と二代目の二体がガレージに並んでいる。
- 初代ベイマックス復活の際はソラが「一体連れていって良いか?」などと言い出す。
ダークベイマックス
サンフランソウキョウのワールドボス。原作映画で異空間に取り残された初代ベイマックスのボディに、ダーク・リクがダークキューブを纏わせることで誕生。
胸部には同じく異次元に取り残された戦闘用プログラムチップが入っており、ダーク・リクはダークキューブを使って人々から集めた感情をデータ化し、このチップに不完全な心を構成することでベイマックスを再起動した。
- この戦闘チップはヒロの復讐心の象徴であり、本来ベイマックスに必要の無い「人を傷つける」機能である。普段はメインプログラムであるヘルスケアチップによって人を傷つける事ができないが、戦闘チップだけになると見境無く攻撃するようになる。
見た目は黒いアーマーを纏ったベイマックスそのものだが、右手にはダークキューブが巨大な手の形にまとわりついている他、肩や翼など細部に変化がある。
- 右手がダークキューブにまとわりつかれているのは、かつてヒロを助けようとロケットパンチを放ったため、それを覆う形で補われたからと思われる。
- パワードスーツの外殻のみを撃ち出す仕様であるため、中の腕はそのまま残っている。
再起動した直後、止めようとする仲間を振り切ってヒロに襲い掛かる。タダシの形見でありヒロの親友であるベイマックス相手に戦うべきか迷うソラだが、「人を傷つけるベイマックスなんて兄さんも望まない」というヒロの思いを聞き、ヒロの代わりに彼を止めること決意、空中戦の果てに二代目ベイマックスの左ロケットパンチで決着する。
- 左手での攻撃には、原作映画でヒロ達を助けるために放ったのが右手だったから、それと対になるようにしたのではないか、という考察がなされている。
撃破後、ヒロは戦闘不能状態になった初代ベイマックスから戦闘用チップを取り出し、それがベイマックスの心とわかった上で、彼の心を救う為にチップを破壊した。
その後、ヒロの手によって初代ベイマックスは再起動される。
- この再起動のシーンは原作映画ラストのオマージュ。
- 明言はされていないが、おそらくヒロが自らの手でヘルスケアチップを作ったものと思われる。
かくして、原作映画で消滅したと思われたベイマックスは無事、親友であるヒロと再会することができた。
EDムービーでは二代目ベイマックスと共にヒーローとして活躍する姿が描かれた。
原作映画の主人公格であり、まかり間違っても決してヴィランなどではないベイマックスを、「プログラムチップ」というギミックを使うことでワールドボスとしてベイマックス自身と対決させ、そしてヒロ自身にその存在と対峙させるという、KHシリーズ全体でも類を見ない思い切ったストーリーである。
とはいえ、「心」をテーマとするキングダムハーツにとってこれ以上ない題材となっている。
- このワールドのストーリーは、原作映画ファンからも高く評価されている。
ディズニー3D短編ムービーにてダークベイマックスに似た(バックが夕焼けなのでそう見えるだけかもしれないが)巨大なキャラクターが登場している。
ただしその物語では最後には和解(プログラムの修復)をしているのでどちらかと言うと「データ」のベイマックスでもあるが。
Uχ
KHIII発売に伴い続々登場した新規メダルの一つとして登場。
パワー属性のアップライトメダル。
全属性と通常の防御力の10段階バフ・HP回復・アビリティゲージの回復に加えて状態異常回復までしてくれる、まさにケアロボットにふさわしい性能のアビリティを持つ。
- SBでもHPや状態異常を回復してくれる。
後にダークベイマックスもメダル化された。
- 相手に大ダメージを与えると同時に自分の防御力・各属性防御力・アップライト及びリバース属性防御力すべてを-15するアビリティを持つ。
アビリティゲージのコストは9とかなり重く、かつアビリティ発動時にゲージを30消費するので使いどころには注意。