ウルペウスユニオンを率いる予知者。女性であり、予知者の中では最も小柄。
ユニオンのシンボルである狐のフード付きのケープを着ている。
話し方から基本的に優しく穏和な性格であることがうかがえる。
- また、予知者として話す際には敬語口調で話し、アヴァ個人として話す際には敬語を使わず話す。(特にキーブレード使いの際には前者の場合はアナタ、後者の場合はキミと分ける模様。)
その反面、掟やルールに対して厳格な性格であり、掟を破ることが現状を改善するための手だとしても、掟だからといって厳格に守ろうとするところもある。
- おそらくそのような性格は一部のユニオンリーダーも知っていた模様(Uχではそれでスクルドをネタにし、その意味が理解できたような様子であったため)。
- エフェメラに関してはそれまでにも彼女と度々話していたのもあって把握していたのだろう。
- グウラからは「アヴァはいつも正しい」と言われている。
マスター・グウラとはお互いよく話す仲。
CVは宮本侑芽。
北米版における声優はイザベラ・モナー。
キーブレードはカラフルなパステルカラーの、柔らかい雲のような可愛らしいデザイン。
泡粒のような明るい桃色の光と共に、同色の螺旋を立ち上らせるようにして呼び出される。
χBCによるとキーブレード使いとの年齢が近いという事が明かされているため予知者の中では最年少だと思われる。
実際、チリシィを初めて見た時もまるで子供のようにはしゃいだり、チリシィがナイトメアに変わった時には消さなければと発言したアセッドに「かわいそう」という理由で反論するなど素の部分は幼さが見え隠れする。そのような点もあり、一部のキーブレード使いからは友達感覚で接されることもある模様。
アヴァ自身も自分がキーブレード使いにとって一番話しやすい予知者であるという事がわかっている。
χ
エフェメラは消息を絶つ直前、噴水広場で彼女と会話していた。
その中で、エフェメラにユニオンに縛られない仲間という考え方は間違っていないと告げた。
- 二人が別れた後、どこからともなくタンポポの綿毛が飛んできて、それを見たアヴァは「ダンデライオン」と呟いた。
- 「ダンデライオン(Dandelion)」とはタンポポという意味。
- エフェメラによると、このときの彼女はいつになく弱気だったようである。
- チリシィの話ではこのとき予知者の間ではトラブルが発生していたため。
- χBCで判明したが、これはイラの告発によって生じた裏切り者騒動である。その事で他の予知者が周囲へ疑心を持って接し、衝突が絶えなくなった事に心を痛めていた。
- チリシィの話ではこのとき予知者の間ではトラブルが発生していたため。
- また、彼女は優秀なキーブレード使いをユニオンを超えて集めていると噂されていた。
エフェメラを追って地下水路の奥に向かおうとしたプレイヤーの前に立ちはだかり、その力を試した。
また、後に再び地下水路に訪れたプレイヤーとスクルドに対しても、時計塔内部や予知者の部屋の幻を見せ、自身もプレイヤーが所属するユニオンのマスターに化けてダンデライオンに相応しいか試した。
- プレイヤーがウルペウス所属の場合はイラに化けて試しに来る。
- 化けたり幻影を見せたりするという部分は彼女に対応する動物が狐なのと関係あるのだろうか。
2人とも闇に飲まれることなく戦ったため、世界の行く末や自身の使命について教えた。
実は彼女はキーブレード戦争によって世界が終わることを早期に予見し、優秀なキーブレード使い達を集めて「ダンデライオン」という組織を作り、未来を託すために行動していた。
- 参加するかどうかは相手の年齢が近く彼女自身の性格もあってか相手の判断に委ね、「お願いする」というスタンスで接している。
- 詳細はダンデライオンのページを参照。
また、エフェメラは誰よりも早く真実に近づいたため、戦争後にダンデライオンを導いてもらうため別の場所で待ってもらっていることを伝え、プレイヤーとスクルドの2人もダンデライオンに勧誘する。
しかし、スクルドは快諾したが、ダンデライオンに選ばれないキーブレード使いを案じたプレイヤーには断られてしまう。
物語の終盤、キーブレード使い同士の争いが始まってからはルシュを捜して行方不明になっていた。
街はずれの野原で捜索していたルシュを発見し、今までなにをしていたのか問いただすが、ルシュの答えを聞いて動揺し、彼とキーブレードを交えることになる。
- これがロストページに記載されていたキーブレード戦争の始まりになる一振りとなったように劇中では描写されている。
キーブレード戦争の最中対峙したプレイヤーから、戦いを回避させようとしていたにも拘らずこの場にいる理由を聞かれた際は、その問いには答えずキーブレードを構えろと厳しく言い放ち戦闘が始まる。
戦闘後は「知るべきじゃない秘密もあるわ……」「キミもここを離れなさい、ダンデライオンと共に……」と言い残しプレイヤーの元を去った。
- 知るべきじゃない秘密とはロストページの一文にある"秘密に踏み込む"と関係しているのかもしれない。
- 裏切り者についての一文の続きである「その一振りによって」キーブレード戦争が始まるとのロストページの一節から、「アヴァが裏切り者である」と読むことも出来てしまう。そうだとは思いにくいが、裏切り者の一節にも彼女に当てはまる特徴が多い。また弱い根拠ではあるが彼女の技「フォックストロット」の英語スペル「foxtrot」にはx、つまり「異端の印」が含まれる。
- ルシュと交戦しているので、この場面に関してはアヴァだけが裏切り者というよりは、ルシュとアヴァの双方を指していると考えるのが自然ではないだろうか。ルシュ自身も「自分が使命を果たすために、欠落した一片通りに世界を進ませなければいけない」と語っているし、彼も名前に異端の印を持つ者である。
ストーリー中2回戦闘の機会がある。
他の予知者もそうだが非常に強い(というか硬い)。
1回の攻撃で1000入ればいいほどで、それでもダメージケージが全く動かない、カウンターでも何かしら補正がかかっているのか普段の敵キャラより多くダメージを与えることができず、ある程度ダメージを与えることで強制的に戦闘が終了する。
1回目は地下水路の最奥部。全ユニオンに戦闘の機会がある。
このときの攻撃方法はジャンプ斬り(通常)と突進振り払い(クリティカル)。
2回目の戦闘では、プレイヤーは所属ユニオン以外の各予知者と戦うことになるが、アヴァも例外ではなく、所属ユニオンがウルペウス以外の場合は戦うことになる。
この時のアヴァは、7人に分身して瞬間移動でプレイヤーを包囲し、一斉に交差してすれ違った後、7人のアヴァが桜の花びらとなって散ると同時に時間差でプレイヤーに剣撃が走り、花びらが集まってアヴァ本体に戻るという技を使う。
- 技名は「フォックストロット」で、Uχではアヴァのメダルのアビリティを使うと、プレイヤーがこの技を使うことができる。
- EXメダル使用時。EX改のメダルだとまた別のアビリティになる。
χBC
マスター・オブ・マスターにより、後の世界にキーブレード使いを残す使命を与えられる。
- それがダンデライオンの組織に繋がる事になる。
- マスターは彼女に対してだけは普段の砕けた口調ではなく、シリアスな口調で話していた。
マスターがいなくなってから1年以上経ったある日、インヴィとアセッドが戦っている現場に駆け付け、グウラと共にインヴィに加勢し、アセッドを打ち負かす。
後にアセッドに止めを刺そうとして逆に返り討ちにあったグウラを身を挺して庇う。アセッドは刃を引いて去っていったが、もはや戦いは避けられない事を悟ってしまう。
以後グウラを匿う事になるが、ロストページを手に入れようとするイラからグウラを引き渡すように要求される。その時のイラの目に怖れを感じ、これを拒否した。
イラが何もせずに去った後、グウラからロストページの存在を聞かされ、ロストページの秘密をマスターから問い正すために大量のルクスを用いてキングダムハーツを出現させる事に協力を要請されるが、キングダムハーツの影響を恐れ、これを断る。
その後、インヴィに対して自分たちが隠れた場所をイラに教えたことが疑心の火種を生む行為だと咎めるが、逆にインヴィから用意周到にキーブレード使いを集め組織していることを指摘される。しかし、それが自分の使命であることをインヴィに伝えて互いに言い過ぎたと謝罪している。
また、インヴィからは均衡を保つためにルクスを集めるよう要請された。
その後集めたダンデライオンに対して、争いに参加せず外の世界に旅立つように頼んでいる。
- この場面はχでもあるのだが、なぜかχBCではスクルドの姿が見当たらない。単に入れるのを忘れたのか、それとも何か理由があるのだろうか。
Uχ
χBCでマスター・オブ・マスターに使命を与えられた場面の続きが描かれた。
- χBCとほとんど台詞は同じだが、χBCではマスター・オブ・マスターがアヴァの使命に対して「消滅の運命を回避する希望になるかもしれない」と発言しているのに対して、Uχでは「消滅してしまった世界を再生する希望になるかもしれない」に変更されている。
- 消滅した世界の再生とは、おとぎ話における子供たちの心の光によって世界が再生したことを指しているのだろうか。
前述のようにダンデライオンを組織した後、ダンデライオンだけになってもユニオンを維持できる5人のユニオンリーダーを任命し、その内1人に予知書を引き継がせるということを命じられている。
- アヴァは5人及びその中で予知書を引き継がせる1人が書かれた紙を受け取っている。
また、もしすべてが消滅してしまってもそのことは5人のユニオンリーダー以外には秘密にすること、ダンデライオンのメンバーに別の世界で悲劇のない時間を追体験させることもマスター・オブ・マスターの指示したことであったことが判明した。
アヴァはユニオンリーダーとなる人物には消滅を秘密にすることなどの掟が書かれた本を渡している。
5人に接触している筈であるが、その場面が描かれているのはエフェメラとストレリチア、ブレインの3人。また、わざとマスター・オブ・マスターからの指示の紙に書かれた人物ではなくブレインに予知書を渡している。
- とはいえあくまで予知書を渡すメンバーの指示は予知書ではなくメモによるものなので、運命に抗おうとするには少々弱いような気もしないでもない。
上記の時計塔でのマスター・オブ・マスターとのやりとりは、後にスクルドとヴェントゥスがノイズのような姿として断片的に目撃している。
地下水路での戦闘時の属性はマジック。
- 時計塔での戦闘も、誰に化けていたとしてもマジック属性のまま。
KHIII
エピローグで名前のみ登場。
シグバールの姿をしたルシュがキーブレード墓場にて予知者達を呼び戻した後、彼らの中にアヴァが居ないことに気づき「アヴァはやっぱり居ないんだな」と呟いている。意図的に彼女を呼び戻さなかったわけではないらしく、「アヴァはアヴァの使命を果たしたんだろう」とも言っている。
- χの時代に剣を交えた後、ルシュ自身もアヴァの行方を掴めていない事がうかがえるが、「やっぱり」という言葉からすると彼女がそこに来られないと推察、もしくは確信できる出来事を知っている可能性はある。