キャラクター/【ヨゾラ】

Last-modified: 2024-03-17 (日) 01:54:13

トイボックスで流行しているゲーム、「VERUM REX」の主人公である青年。
左手にビームソード、右手に形状がガンアローやボウガンに似た光線銃のような武器を装備している。剣を左手で振っていることから左利きと思われる。
作中のゲームのキャラクターとして顔見せしたが、後にKH世界に実在する存在として登場した謎多き人物。
 
CVは畠中祐。

北米版における声優はディラン・スプラウス。


彼の元ネタは「FFXV」及びその前身であった「FF Versus XIII」の主人公・ノクティスであると考えられている。

  • 彼のフルネーム「ノクティス・ルシス・チェラム」はラテン語でそれぞれ「夜」「光」「空」を意味し、ストレートにそれを日本語に置き換えると「夜空=ヨゾラ」となる。
  • 「VERUM REX」は「Versus」のもじりという指摘が挙がっているほか、このタイトルはラテン語で「真の王」を意味するのだが、「FFXV」ではノクティスがまさにその「真の王」と呼ばれる役目を受け入れてゆくというシナリオが展開される。
  • 容姿については髪や目の色こそ全く違うものの、垂れ下がった髪、切長の目に眉毛が面影を見せる。印象だけで見ればノクティス本人を幼くさせている様。また原作ではノクティスの幼少期の姿が描かれ、その幼少のノクティスを成長させた様にも思える。服装についてはあくまで野村哲也デザインのため、デザイン性こそ近しいものの、それ程本人とリンクする様なシルエットではない。しかし、彼のブーツの足裏を見てみるとアウターソールのデザインがノクティスの物とほぼ一致している。ブーツ全体のディティールやヨゾラのソールは発光している等の差異こそあれど、まんまである
    • なお、このソールはコマンドソールという実在するソールである。グリップ力や耐久性に優れ、アウトドア用ブーツなどに使用される。
  • また、KHの登場キャラクターはゲストキャラを含め基本的にディズニーの世界観に合わせデフォルメされたアニメ顔寄りのモデリングだが、ヨゾラの場合はFF13などに出てきそうな比較的リアル寄りの顔立ちをしており、この点において従来のキャラクター達と比べるとどこか異色な雰囲気を醸している。
  • その他様々な共通点を総括して、「VERUM REX」はかつて本シリーズのディレクターである野村氏が企画していた「Versus XIII」を、ヨゾラはノクティスを、それぞれモチーフとしたセルフパロディなのではないか……という説が一部のファンの間で囁かれている。
    • ただし、この一連の類似性についてディレクターは、インタビューにおいて「かつて自分が企画していたタイトルとイコールで考えてしまうかたもいるかとは思いますが、イコールではない」「世に出ていない企画として自分の中で温めている部分があるので、一部は重なるところがありますが、『VERUM REX』は全くの別物です」「『ちがうもの』とだけ言っておきます」ときっぱり明言している。

KHIII

ヒロインを助けるため、2人の仲間と共に特殊能力を駆使しながら無数のギガースと戦う……という内容の、トイボックスを訪れると同時に前触れなく挿入されるコマーシャルにて初登場。

  • 両手に持ったそれぞれの武器による攻撃で、ギガースをデータの粒子のようなものに分解して撃破している。また銃口から発する赤い光で複数のギガースを分解しながら巻き込み、赤い渦のようなものにまとめて剣で切り裂き爆散させる、という技を使っている。
  • 2人の仲間がいるらしく、1人は帽子をかぶった赤い髪の人物、もう1人は眼鏡をかけた人物のようだ。

彼の大ファンだというレックスはトイボックスを訪れたソラをヨゾラと勘違いするが、グーフィー曰く「ソラよりリクに似ている」。

  • 実際に髪型や服装、全体のシルエットはKHIIIにおけるリクとよく似ている。
    大きな差異としては髪色(青みがかったアッシュグレー)、目の色(右目が青、左目が赤のオッドアイ)、身長(ソラと同程度)が挙げられるが、逆に言えばそれら以外は本当にリクにそっくり。
  • ソラとの共通点はほぼ見当たらないのだが、トイボックスを訪れた際の姿だけ見れば、衣装のチェック柄の裏地のように見えるデザインが似た印象と言えなくもない。
    • 共通点といえば魔法(青っぽい)のを使うキャラと防御能力(緑っぽい)のを使うキャラが仲間にいるくらいである。

勿論ソラ自身は「自分はヨゾラではなくてソラだ」とレックスの勘違いを否定している。

  • が、結局この勘違いは解消され切らなかった様子である。もしリク本人がトイボックスに来ていたらどうなっていたのやら。

ロード画面に表示されるSNS風のメッセージではソラが「リクと似ているからか不思議な繋がりを感じる」と語っていたりする。
 
上述のディレクターの発言に加えて、劇中でヤング・ゼアノートが「VERUM REXはゲームの世界」と明言していたり、ヨゾラに夢中になっているレックスの姿が滑稽に描かれていたりという事もあり、当初はあくまで作中作への客演というお遊び的なキャラクターであると捉えられていた。が……


KHIII発売から約1週間の間を置いて配信されたシークレットムービー「夜空」にてまさかの登場。
新宿の東京都庁に似たビルの屋上に腰を下ろし、そこから街とリクを見下ろす様子が映っている。
 
リクのいる世界はVERUM REXの世界らしく、ヨゾラが物語に本格的に関わってくると解釈できる映像となっている。

  • 作中ゲームの世界ということは、あそこはデータの世界ということなのだろうか?
    • KHIIIではラルフリンク相手として登場し、Uχにて実際にワールドとしてもシュガー・ラッシュが登場しているため、「作中ゲームの世界」というキーワードそのものが重要となる可能性もある。
    • しかしデータの世界であればMoMであんなことまでしなくても行き来できるような気もする。また、Uχでは光にも闇にも支配されず、データの世界でもない「虚構の世界」という概念が示唆されている。もしかするとヨゾラの世界は今までキングダムハーツで描かれたことのない全く未知の世界なのかもしれない。
      • ラルフ達との違いは自分が(ソラ側の世界から見て)ゲーム等に登場する存在である事の自覚の有無だろうか。もしかしたら現実側のワールドは虚構側で、虚構側のワールドは現実側で「物語」として存在していて、しかし自分から見て裏側の事であるために認識できないのかもしれない。
        一方でラルフ達は現実側のゲームプログラムがデータの世界としてワールド化していて、それ故にゲームキャラという自覚もあるし現実側から行き来できる…と考えれば矛盾は発生しない。しかしこの説だと現実側の世界にはゲームプログラム内の「データのヨゾラ」がいることになるし逆に虚構側にはゲームキャラではない生身のラルフ達が存在することになってしまうが…。
      • あとはこことかも虚構の世界には実在することになってしまいそうだ。それから「すばらしきこのせかい」の街が虚構側に実在するなら3Dの彼らは(ゲームの登場人物であると自覚していないため)虚構の世界からソラ達の世界に訪れたことになる。ただならやりかねない気もする。
      • ソラたちの世界にもVERUM REXのミニゲームの世界が存在するのだから本編のデータに入ればデータのヨゾラも存在するのかもしれない。
  • 因みに、「FFXV」及び「FF Versus XIII」においても新宿がモチーフとなった街と東京都庁によく似た建物が登場する為、これもヨゾラやVERUM REXがパロディと指摘される要因の1つとなっている。
  • ただしリクが新宿らしき場所にいることについては、ソラの方がシブヤらしき場所にいることを考えると「すばらしきこのせかい」とも関係している可能性もある。
    • というのも、KHIII直前に発売された「すばらしきこのせかい -Final Remix-」の追加シナリオにおいても新宿が登場している為。また、すばらしきこのせかいのシブヤにも104が登場する(実際の渋谷にあるのは109)。
      • 少なくとも「あのムービー内でソラがシブヤにいる」ということについてはディレクターがインタビューで語っている。

KHIIIRM

DLCエピソードの「Re Mind」、リミットカットエピソードをクリアすると遊べるようになるシークレットエピソードで登場。
リミットカットエピソードではリクが自分が見た夢を語るが、それが上記のシークレットムービーの内容と一致している。彼が夢の中で感じた視線もヨゾラのものだと思われる。

今作最強の隠しボスの座を務める。

  • シアターモードによるとシークレットエピソードのエピソード名は「FALSUS REX」。ラテン語で「偽りの王」の意味となる。
  • ちなみにナンバリングでは初のボイス付き隠しボスである。また次回作への伏線となるボスとして(後述するようにガワとはいえ)初めて最初から名前が明らかになっている(今までは謎の男留まりし思念など、ぼかした表現ばかりだった)。
    • 声を発するのがシークレットエピソード内のみであるためか本編のED・「Re Mind」のEDのどちらにもクレジットされておらず、勝利時のムービーで初めてCVが明らかになる。

カイリを助け出すことに成功したが再度終わりの世界に戻ってきたソラの前に現れる。

  • この時の終わりの世界は夜空になっていた。

ヨゾラをゲームキャラとして知っていたソラから話しかけられるが、ヨゾラにとって今の姿は本来の姿ではないらしく、それにもかかわらず自分のことをヨゾラと呼び、そしてソラと名乗ってきた彼を訝しむ。しかしソラと会ったなら戦うしかないという趣旨の発言をし、ソラに武器を構える。すると終わりの世界にソラの目覚めの園が現れ、辺り一面が見る見るシブヤの街並みになっていき、目覚めの園はシブヤの104の屋上に変わる。

  • 彼自身はこれまでにいくつかの試練を受け、「ソラを救え」と言われていたようだ。この発言は風景がシブヤに変わってからされたため、ヨゾラが試練を受けた場所は終わりの世界なのかシブヤなのかははっきりしない。シブヤで試練を与えるものと言えば「死神のゲーム」が存在するが…?
    • 3Dではネク黒コートのせいで青年ゼアノートを死神と誤解し騙されるシーンがある。ヨゾラの世界にいるらしき黒コートといえばが思い浮かぶが、関係はあるのだろうか。
    • 武器を構えながら「ソラを救う」発言をし、それを訝しんだソラを無視して話を進めたためソラは歯噛みしながらも武器を構え、戦闘に突入する。
    • ヨゾラの実在を疑うような発言をしたソラに対して「何を言っている?」と不思議がっているところを見ると、彼はそもそも「自分が『ヨゾラという名のゲームキャラクター』である」という自覚があるのだろうか?
      • もしかしたらソラからは「ヨゾラの姿」に見えるだけで、実際の彼は嘘偽りのない自分自身として行動している、という可能性も考えられる。
      • シオンのように見る人によって姿が変わってる可能性があるってことか。
      • どこぞの他人のソラ似みたいに本当の顔はソラそっくりだったりしてな…。
      • まさかパラレルワールドのソラみたいな立ち位置だったり…?
      • もしかしてレックスがソラのことをヨゾラと勘違いしていたのは、ゲームをやりこんでいるが故にヨゾラの真の姿を知っており、それがソラに似ているからなのでは…?
  • また、ややこしい事だが、(ソラ自身が言っているように本人にもかかわらず)「ソラ」と名乗ったソラを訝しんだことから、ヨゾラの知る「ソラ」はソラの姿をしていないのかもしれない。上記のようにヨゾラの真の姿がソラに似ているからその姿で「ソラ」と名乗るはずがないと思ったという可能性も否定はできないし、ただ単に名前しか知らず、会ってみたらイメージと違ったのかもしれないが。

戦闘後のムービーは敗北バージョンと勝利バージョンの2種類がある。勝利イベントと敗北イベントの展開がここまで明確に分かれる試みはKHシリーズで初めて。

  • 敗北バージョンは負けたソラが結晶のような姿に変わり、ヨゾラが決意を込めて「必ず救い出す」とつぶやく。シブヤの光景は終わりの世界に戻り、ヨゾラが目を覚ますとそこは走行中の車内だった。
  • 勝利バージョンはヨゾラが「まだ俺の力は必要じゃない」と悟りながら光の粒子になって消えていき、ソラは終わりの世界に戻る。ヨゾラが自分を「将軍」と呼ぶ声で目を覚ますとそこは走行中の車内で、運転手がヨゾラに話しかけてくる。

敗北、勝利バージョン共にソラに対する敵意は感じられず、寧ろソラを救うことに繋がると考えているように見受けられる。敗北バージョンでは結晶のような姿になったソラに触れ目を閉じた後、ソラを見上げて上記の発言をすること、勝利バージョンでは上記の発言に困惑するソラに「こっちの話だ」と僅かに優しく微笑んで消えていくことなどソラを救うことに並々ならぬ決意があるように見える一方で、KHII時のアクセルとソラのようにソラを救うことがソラに繋がる誰かを救うことになるなど真に救いたい相手が他にいる可能性もある。(VERUM REXのコマーシャルに登場するヒロインらしき女性など(NAMELESS STARの考察参照))

  • そもそも「ソラを救え」と言われただけで、実際には何らかの意図でその「救う」という指示から外れた行動をヨゾラが取ろうとした結果の戦闘である可能性も捨てきれないが、ソラ勝利時の悟ったような穏やかな表情やそのセリフからも、やはりソラに対する敵意や悪意はないように見える。

ソラとヨゾラの両方が「俺には── 俺にはよくわからないんだ この世界が本当に本物なのか そんなの考えたこともなかった──」と発し、ムービーは終わる。

  • 2人がセリフを口にする順番が2つのバージョンで異なる。
  • 勝利した場合は報酬としてクリスタルレガリア+が入手できる。

 
最初の敗北と、そのセーブ後の2回目以降の敗北で「あきらめる」を選ぶとソラが敗北するムービーが流れる。
初回の戦闘で勝利すれば敗北バージョンを見ることはないが、プレミアムメニューを使わない限り初見ではまず間違いなくこちらを見ることになるだろう。

  • このことやムービーの演出的にも、ヨゾラにソラが敗北するのがゲーム中における正史ということになるのだろうか。
    • 技能や振る舞い、出で立ちからソラの上位互換の様に取れるような描写があり、しかもソラの敗北が正史であるかの様な演出に後述の件も相俟って「シリーズを通して成長したソラを出汁にされた」と嘆く声も。
      • 「あからさまにソラより上位の存在として描かれている」理由として、上記にもあるがあの場所もヨゾラもデータの存在である、という考察がある。曰く、「ソラは目覚めの力のデメリットにより現実世界からは消滅したが、KHIIIRMの会話でシド達も言っているようにデータ世界では(何らかの手段でクリア時の)ソラが生き残っていた。そのデータ世界にヨゾラはおり、ヨゾラの使命はそのソラを現実世界へ還す事。そしてデータの中は(データ)ヨゾラのホームグラウンドでありソラのホームグラウンドではないためソラが不利なのは当然。KHIIIクリア時のソラより上の存在など現実世界にそうそういるわけがなく、あんな戦いや「救う」等という行為ができるのはデータの存在しかありえない」というもの。
      • ヨゾラはもちろん強いが、お決まりのゲームスタート時能力リセットと同じように「ソラの方も1度消滅したので能力は残っているもののあっちではステータスが弱くなってる」みたいに設定があったりして。
      • KINGDOM HEARTs 20th ANNIVERSRY EVENTで公開された野村氏のQ&Aによると、「ヨゾラは相当強いのでなかなか勝てないだろうと。ですので、負けた時にも何か見られたほうがいいだろうと。ストーリー的な意味はそれほどありません」とのことなので野村氏が単にヨゾラに勝てない人へのサービスとしてつくった演出であり、ソラが勝つことが正史である模様。
      • あるいは最初はソラが負けるがヨゾラがタイムリープ的なことをしており最終的にソラが勝つのが正史なのかもしれない。それはそれでプレイヤーの技術だけではなくゲーム内の設定でも負ける度にソラの中で何かが引き継がれていることが前提ということになるが。

なお、ムービー中で彼が車内にいるシーンは「Versus XIII」の2011年版のトレーラーに酷似しており、運転手のセリフまでそっくりと来ている。

  • 「酷似している」という表現すら正直生温く、キャラクターの動作からカット割りに至るまで、完コピと言っても差し支えない。上記の通り、ディレクターはヨゾラ(及びVERUM REX)と「Versus XIII」はイコールではないとしているが、少なくともこのムービーに関しては誰もがその関係性を認めざるを得ない。
  • しかしこの運転手、どこかで聞いたことのある声で、見覚えのある金髪のナイスミドル……一体何者なんだ……

短いとはいえソラの状況に大きく関わり、またヨゾラが次作以降へ繋がる重要ポジションであることが窺える本編の延長ともいうべきカットシーンであるにもかかわらず、高難易度のリミットカットエピソードをクリア(要するにヨゾラ含めた裏ボス14体を全部倒す)しなければ見られないという点については疑問の声も上がっている。

  • これまでのシリーズにおける隠しボスは基本的にシナリオには直接の関係がないか、関係があってもあくまでif的な顔見せ程度の出演にとどまるのが通例であったため、今回の本筋同然の扱いは非常に珍しい。シークレットの名を冠してはいるが、実際にはBbSのラストエピソードに近いと言える。
    • 自力では見られない人への救済として公式チート……もといファストパスコードが実装されたという可能性もある。
      • だがDLCが出る前にKHIIIを買った人などはゲームをもう一度やり直す必要がある。ファストパスコードを使いムービーを全スキップすればすぐ終わるとはいえ…。

服装には様々な小ネタが入っている為、データグリーティングを使用して探してみよう。

  • ポーズ数はソラを除くと最多。ポーズ数97、フェイシャル数27。とんでもない優遇である。

シークレットムービー「夜空」が公開された時点から既に囁かれていたのだが、今回隠しボスとして登場した事とボス戦後のムービーの内容も相まって、留まりし思念ヴァニタスの思念になぞらえて「ヴェルサスの思念」という揶揄じみた愛称が一部で定着しつつある。

  • 何故この愛称がネガティブな意味を含んでいるかと言うと、「ヴェルサス」は形が大幅に変わったものの「FFXV」として既に結果が出ており、結局世に出なかったヴェルサスのアイデアをKHで実現させるのは如何なものか、という懸念によるものである。
    • 表に出なかったアイデアの使い回しはゲーム業界にはよくあることである(実際に本作にもVersus XIIIのPVに登場していたシフト魔導アーマー搭乗等が本作独自のシステムとして昇華され登場している)が、ヨゾラやNAMELESS STARに関しては作品外のメタ的な事情をキャラクター設定に内包していることを匂わせており、現時点では単なる没案の使い回しとは言い難い。
      NAMELESS STARの考察の項も参考にされたし。
  • 概要の通り一応「別物です」という野村氏の証言はあるものの、あまりに多い共通項やねじ込まれ感を考えると上記のようなことになってしまうのも然もありなんである。
    • 謎に包まれたヨゾラの素性が明かされ、別物だとする野村氏の証言が真実であると証明される時が来れば、いずれこの愛称は使われなくなる……と思われる。
      • 実際「FFが絡む事自体は最初から分かっていた事だし騒ぐほどではない」「ヨゾラを上手くKHに絡めて面白くできるなら見てみたい」「野村氏の無念を晴らして欲しい」という声もある。が、やはり大半は「それでもソラ達の物語を終わらせてから・または別物としてやって欲しかった」「絶対にKHの世界を壊さないで欲しい」という意見とセットとなっている事が多く、とにかくファンをやきもきさせる現状ゆえの揶揄である。
      • そもそもヨゾラがヴェルサスの構想が没になったことと関係していたとしても、ソラやリクたちと関わりそうな時点でヴェルサス13とは別物だし、ヨゾラを主人公にしたゲームを作るとしたらそれはキングダムハーツとは別の楽しみができそう。というか懐疑的な見方をしている人はあまりヴェルサス13自体のことをよく知らない印象がある。ヴェルサス13はノクトに特殊能力があったり、ヒロインがステラだったりしたが、基本的にはFF15の原案。
      • というかすばらしきこのせかいの世界観も入っているようだし、キングダムハーツ要素を抜きにしてもヴェルサス13オンリーではないだろう。MoMで示唆された都市名の意味を考えるに、もしかしたらここはキングダムハーツ以外の様々なスクウェア作品の世界観が混じりあった世界なのかもしれない。
  • ヴで始まりスで終わり2文字目がア行の小書き文字で合計5文字と、なぞらえ元の一つであるヴァニタスの思念とは妙にマッチしている。

ちなみにFFシリーズでは「クリスタル」という結晶的存在が重要な役割を果たすことが多く、ヴェルサス13と世界観を同じくするFF13では、一定条件を満たした人間がクリスタルになる場合がある。

  • 詳細に説明すると、FF13には機械仕掛けの神「ファルシ」がおり、能力に決められた限界がある自分たちとは違い、自分達が持ち得ない「心」の力によって時に限界を超えた能力を発揮する人間に使命を与え、「ルシ」と呼ばれる存在にすることがある。ルシには「ルシの烙印」と呼ばれる成長するタトゥーのようなものが体のどこかに現れ、それが完全に成長しきる前に使命を果たさなければルシは絶望のままに人間を襲う「シ骸」と呼ばれる化け物に変身し、使命を果たしたルシはクリスタルに変化する。クリスタルに変化したものは永遠を至福の中で過ごすと言われ、シ骸になるよりマシと言われるが、元に戻ることは不可能とされており、「死と同義」と捉える者もいる。
    また、この続編であるFF13-2の冒頭の展開はソラの消滅の経緯と似ている、と考えられなくもない。あっちは運命をねじまげた者といなくなった者が別だし、その場にいた者達の中ではとある人物を除いて全員彼女が「いなくなった」という事実を知らない(というか彼女は「犠牲になった」と認識改変されている)という点で異なるが。

戦闘

最強の隠しボスとだけあってその強さは生半可なものではない。歴代の裏ボスを倒してきたテスターをして「泣くほど強い」と言わしめたほど。
斬撃とレーザーを組み合わせた苛烈で多彩な攻撃パターンを持ち、少しでも見切ることができなければすぐにHPが底を突いてしまう。
行動の切れ目をしっかりと理解し、すべての行動パターンに対する的確な対処を覚えるのが大事。
留まりし思念と同様に開幕行動が数パターンの中からランダムだったりと、ある程度アドリブでの攻略が要求される。
一定の攻撃後に明確な隙があった留まりし思念と比べると、ヨゾラは攻撃後に晒す隙がやたら少ない。ヨゾラの攻撃中、特定のタイミングに魔法や「たたかう」を差し込むなどのアクションを行うとヨゾラの行動に変化が起き、隙が生まれる。
一方その反面、強制反撃はまったくしてこないという一面も持つ。リベンジ値およびリベンジ行動は設定されているが、その行動がバックステップのみとなっている。そのため、攻撃チャンスさえモノにできれば各種強力な攻撃を心置きなく叩き込むことができる。
総じてガード・回避から隙をみて反撃…といった受け身な戦い方に徹するだけではなかなか攻撃チャンスが生まれず、むしろこちらからもヨゾラに仕掛けて攻撃チャンスを作っていくという、能動的な戦い方が推奨されるボス戦になっている。

 
シリーズ裏ボスの通例として搦め手も多彩。ガード不能攻撃の織り交ぜ、再現データマスター・ゼアノートシオンが多用してきた最大HP減少なんてのは序の口、こちらのアイテムはおろかモグメダル、さらにキーブレードの力さえも奪い取る行動を取ってくる。

  • モグメダルを奪われた状態でヨゾラを倒すと、奪ったメダルを使用されてヨゾラが復活する。HPは半分回復、つまりHPがトータルで1.5倍になるようなものなので、これだけは阻止したい。
  • キーブレードの力に加えソラの魔法の力までも丸ごと強奪しているようで、FOCUSゲージは0に、MPゲージはチャージゲージになり、しかもチャージが止まる。

本編トイボックスの劇中TVCMで披露していたアクションと同様の技も繰り出してくる。


HPが半分を切るとフィールドをプラネタリウムに変更してくる。
フィールドが変わっている間の行動はほぼ固定。青いレーザーとギガースの攻撃はガードできない。

  1. 真上に引き寄せ、赤レーザー2回→青レーザー2回射出
  2. フェイントを混ぜつつ、赤レーザーと斬撃を乱れ打ち
  3. 青レーザー1回→赤レーザー2回を4セット撃つ
  4. ギガースを召喚し襲わせる、終了後突進攻撃
  5. 赤レーザー青レーザーを単発で撃つ
  6. 分身して斬撃を放つ
  7. 剣を遠隔操作で飛ばしつつ分身が襲い掛かる
  8. 青レーザーを撃った後、再度分身してソラを滅多斬り
  9. 分身攻撃の後、球体が降りてきて吸引を始める
  10. 突進攻撃とタイミングずらしの斬撃を13回行う
  11. 球体を切り裂き、爆散させる

 
留まりし思念の覚醒技、超乱舞と比べても異様に攻撃時間が長い。
中でもギガース召喚は避けにくいともっぱらの評判。他は行動パターンを頭に叩き込めばなんとかなる。

  • ギガース自体はアスレチックフローで捉え、突撃すれば攻撃の有無を問わず当たった時点で壊せる。ただし後続が待っている場合は蜂の巣になること請け合いである。
    • なるべく一塊りになるよう誘導し、サンダガなどでまとめて破壊すれば多少は安定するか。
  • 超乱舞とは違い、こちらにも攻撃のチャンスがある。特に7の剣飛ばしをガードして反撃すると、8のパターンを飛ばして球体吸引に移行させることができる。

以上の一連の攻撃が終わると通常のフィールドに戻るが、行動パターンが後半戦用に切り替わり攻撃がさらに激しくなる。

  • フィールド変更は稀に開幕に使用してくる。その場合も以降の行動はHP半分以下のパターンと同じになるため、難易度が激増してしまう。当初はバグではないかとも言われていたが、RM配信後最初のアップデートでは修正されておらず、サプライズ要素として意図的に作られた可能性もある。
    • 慣れない内は一足早く中盤戦の練習が出来ると捉えて、動きの観察や対応を見極める時間に充てる事を勧める。

なお、ファストパスコード&ビギナーモード&ステータスカンストのコンボを使えばむしろ負けることが難しくなる。非常に手間はかかるが、どうしても勝てない場合は試してみるといいかもしれない。