概要
不安や絶望といった負の感情から生まれる魔物。イェン・シッドはこれらを「生命に精通しない者」であるとし、アンヴァースと名付けた。
英語で書くとUnversed(精通していない)となる。
- 開発初期の名称は「アンバース」であった。英語での表記は「Unbirth」で、意味は「生まれざる者」。
どうやら仮面の少年に率いられているらしいが……?
ノーバディとハートレスの中間くらいの刺々しさと丸みを合わせたデザインになっている。赤くて鋭い線を組み合わせたデザインの目をしていて、青や黒い色をした体のものが多い。
それぞれが感情をモチーフにデザインされている。
「発生源の大元が心の闇の部分」「登場するワールドの世界観に合わせた姿形になる」など、ハートレスと共通する点がいくつか見られる。
体のどこかに鋭利な線をしたハートのようなデザインのマークを持つ。アンヴァースのマークは、ハートにX(異端の印)をくっつけたもので、ハートの両端は食いちぎられたように欠けており、伸びた牙が真ん中にある空っぽのハートに食い込んでいる。
ちなみにハートレスやノーバディとは違い、星の大海に出現することはない。
マレフィセントに言わせると、「趣味の悪い魔物」らしい。
- 後に彼女が多用するハートレスと大差ないように思えるが、どういう基準なのだろうか。
- 後に判明するアンヴァースの正体を考えれば、ゼアノート達に対する彼女なりの悪口とも取れる。
その正体は、ヴァニタスそのもの。ヴァニタスとヴェントゥスの心が分かれた時に生まれた、「生命としては未熟な彼の感情の一部」であった。
本来は生まれる筈のない存在という意味でもヴァニタスと同じと言える。
倒されたアンヴァースは発生源(つまりヴァニタス)に還元されていくため、本体であるヴァニタスを滅ぼさなければ無限に発生し続ける。
- たった一人であらゆる世界に蔓延するほどのアンヴァースの源となるとは、彼自体が心の闇の塊とはいえどのくらいの負の感情を抱えているのだろうか。
そして彼を生み落としたかつてのヴェントゥスはどれほどの闇を抱えていたのだろうか。 - 「負の感情」と結びついているということで、設定画によると少なくとも一部のアンヴァースにはモチーフとなる負の感情が設定されていることが分かる。重複もあるようだが、30種類を超えるアンヴァースにそれぞれ負の感情が対応しているのだろうか。
BbSに登場したシンフォニーマスターとカースドキャリッジはトレメイン夫人達の負の感情から生まれたようで、全ての個体がヴァニタスから発生している訳ではない。
KHIIIでもヴァニタスがモンストロポリスにあった負の感情のエネルギーを元にアンヴァースを生み出していたようなので、負の感情がアンヴァースになる過程でヴァニタスという要素が必要なだけで、負の感情そのものはヴァニタスのものである必要はないのだろう。
また、ディズニーキャラクターであるマジックミラーが王妃によってアンヴァース化する場面を見ると、アンヴァースの中にはハートレスのように元となる存在が異形化した個体もいる可能性がある。
BbS
テラとアクアは、マスター・ゼアノートの捜索と共にアンヴァース討伐の任務を引き受け、旅立ちの地を離れることになる。
テラ、ヴェントゥス、アクアの三人全員が共通して、一番最初に出会う個体はフラッドとなっている。また、テラ編では初めて遭遇した際にムービーが挿入される。
マスター・ゼアノートは上記の性質を利用し、ヴァニタスにアンヴァースを世界各地に振り撒かせることで主人公達を旅立たせるきっかけを作り、またアンヴァースを倒させることによって彼らの力を強化し、χブレードの完成を目論んでいた。
ヴァニタスそのものがヴェントゥスの心に還元されたことで世界に現れなくなった……のだが、ラストエピソードではまだ見かけることができる。
- 発生後に残留したままの個体がいるのか、それとも単純にゲーム的な都合なだけなのか…。
- この頃にはキーブレード墓場にヴァニタスの思念が現れており、たとえ思念体でも本体が存在していればアンヴァースは各地に現れ続けるとも考えられる。
BbSFM
ハートレスと同様にFM版では多くがカラーリングを変更されている。
KHIII
ヴァニタスがヴェントゥスに倒された為にBbS終了後の時系列には登場していなかったが、KHIIIにおいて真XIII機関の一員として復活したヴァニタスと共に再登場を果たした。ただし種類は激減している(5種類)。
モンストロポリスに来訪した際に更新されるキーワードグロッサリーにおいてヴァニタスとの関連性が説明されてしまっているため、彼が再登場することが半ばネタバレされてしまっている。
種族として似た性質を持つからなのかハートレスとは共存しているようで、シナリオ中盤以降はハートレスと同時に出現して襲いかかってくる事もある。
- もしかするとヴァニタスの出自が関係しているのかもしれない。
こちらもBbS同様、ゲーム的な都合でヴァニタスの消滅後もまだ雑魚が出現する。
エネミーとして戦う以外にも、実は意外なところにその存在について窺えるものがある。
最後にソラが訪れるスカラ・アド・カエルムにあるオブジェクトの一つに、なんとアンヴァースのシンボルマークが確認できる。
- レプリカ・ゼアノート達との戦闘時にもし探索する暇があれば探してみるといいかもしれない。ただし非常に分かり辛い上にこのマップのオブジェクトは攻撃で破壊できてしまえるため、探して必ず発見出来るかは保証しない。
- ヒントは掲示板。
ゼアノートやエラクゥスがかつて過ごした地であるらしいこの世界に、どうしてアンヴァースのシンボルマークがあるのかは謎。
- 少なくとも現時点の劇中ではアンヴァースの発生源はヴァニタスと明言されているわけだが、もしかしたらいつかの時代には彼以外にもアンヴァースを生み出していた存在でもいたのだろうか。
- 或いはゼアノートがアンヴァースのシンボルにかの地にあったマークを使ったか、であろうか。
- シンボルマークとは言うが、スカラ・アド・カエルムでは明らかに文字として使われている。
本来は何かしらの意味を持つ文字をマークとして採り入れたのだろうか?
- シンボルマークとは言うが、スカラ・アド・カエルムでは明らかに文字として使われている。
- アンヴァースの発生源はヴァニタスで、そのヴァニタスは古のキーブレード使いであるヴェントゥスから生まれた点も関係があるのだろうか。
- スカラ・アド・カエルムがデイブレイクタウンの跡地に存在することを考えると、ヴェントゥスが気に入っていた「漢字」とか、そういうイメージなのかもしれない。
- 或いはゼアノートがアンヴァースのシンボルにかの地にあったマークを使ったか、であろうか。
- スカラ・アド・カエルムはゲーム中で確認できる限りは無人である。一体いつからあの状態だったのだろうか。
- KHIIIRMにて、「ヴァニタスとヴェントゥスは元々は別の存在」という事になったため、スカラ・アド・カエルムにアンヴァースのシンボルマークがあった件も何らかの掘り下げがあると思われる。