キーワード/【キーブレード戦争】

Last-modified: 2024-03-14 (木) 11:48:42

かつて、後にキーブレード墓場と呼ばれる地で起きた、新世界さえ創造する力を秘めた「真の光」、キングダムハーツをめぐり、光と闇のキーブレード使いの軍勢が引き起こした戦争のこと。
この戦いはキングダムハーツを呼び出し、その扉を開くことができるχブレードを求めた戦いでもある。
戦場跡に存在する山や地面に開いた巨大なクレーター、そして荒野に十字路を形成するように突き刺さるおびただしい数のキーブレードの残骸などから察するに、凄まじい規模の戦争が行われたらしい。実際、元々世界に数多く存在していたキーブレード使いは、この戦争でほとんど死に絶えたと言われている。

  • この文面からわかるように、「キーブレード墓場」はキーブレード戦争によって生まれた土地。それ以前はただの荒野だった。

 
この争いの影響で、真のキングダムハーツは闇にのまれ、かつては1つだった世界は光を失ってバラバラに分かれてしまい、χブレードも砕けてしまった。しかし、キングダムハーツの代わりとして、子供達の心に残っていた光から世界は作り直され、現在のような形に落ち着いたと言われている。
この時生まれたのが7つの純粋な光の心であり、この光の心を宿した少女たちはセブンプリンセス(もしくはセブンハート)と呼ばれ、世界にとって特別な存在である。
また、7つの光の心が誕生した影響で、砕けたχブレードの欠片は7つの純粋な光の意思と13の純粋な闇の意思となった。χブレードから別れた光の数が7つなのは、新たな世界の根源である7つの心を守護する為である。

  • 闇の数が13なのは、後述の始祖となる13の闇の影響ではないかと考えられるが、詳しいことは今後語られるのだろう。

ディレクターの野村氏は、いつか語らなくてはならず、語るためにはハイスペックなゲーム機器が必要だとKHIIFMのアナザーレポートで語っている。


現在の世界では、キーブレード戦争の伝説としてBbSではマスター・ゼアノートレポートに書き記したり、3Dでイェン・シッドがこの戦争について語ったりしている。
いまだにどういった経緯で起こったものなのかは定かではないが、イェン・シッドによると、光を奪い合う勢力が現れ、その勢力がχブレードを模したキーブレードを生み出し、キングダムハーツをめぐる戦いを起こしたとされている。
KHIIIの冒頭の若かりし頃のゼアノートエラクゥスの会話にて、ゼアノートは奪い合った光でキングダムハーツを出現させようとしていた理由について疑問を抱いており、後述のルクス回収とそれによるキングダムハーツの出現についての話もキーブレード使いの間で伝承されていることがわかる。
また、ゼアノートは"ロストマスターが戦争を起こした"ことを語っているが、エラクゥスは初耳と言っておりどこから得た知識なのかは不明。

  • ゼアノートは次期マスター候補のエラクゥスなら知らない筈はないと推測しているため、実際にエラクゥスが知らなかったのかは不明。
  • この時ゼアノートは"ロストマスターのために"戦争を起こしたのではないかとも推測している。
     

KHIやBbSでカイリの祖母カイリに聞かせていたおとぎ話はキーブレード戦争について語られた物と思われる。ただし、ディレクター曰く、「全くの真実ではなく、その通りに起きたわけではない」とのこと。
アンセムレポートの「キーブレードを持つ者が世界を救ったとも、逆に世界に混沌をもたらしたとも伝えられている。」という記述や、賢者アンセムがキーブレードの存在を知っていたことから、過去のレイディアントガーデンではキーブレード戦争についてのある程度詳しい知識が何らかの形で存在していたのかもしれない。
アトランティカでもトリトン王が「キーブレードを持つ者は混乱と災いを招く」といった旨の発言をしており、彼の持つトライデントが鍵穴を呼び出すためのキーであることも踏まえると、こちらにも何らかの形で伝承が伝わっていると考えられる。


KHIIIのシークレットレポートによると、マスター・ゼアノートが画策したKHIIIのキーブレード墓場における7人の光の守護者13人の闇の探求者の衝突はキーブレード戦争(の再現)である。

  • BbSにおいてヴァニタスは、χブレードで扉を開くことで世界が繋がり、キングダムハーツを求めてキーブレード使いが集うことで戦争になると語っている。KHIIIにおける戦いはχブレードを生み出すためのものであり、闇側は全員がキーブレード使いというわけではないのだが、それでも「キーブレード戦争」といえるのだろうか。
    • 更に言うならこの時は「7の光VS13の闇」というよりも「ソラ+αVS13の闇」といった方が正確な展開となっている(例えるならソラを主軸にした真XIII機関勝ち抜き戦のような感じ)。そんな形でも「戦争」と呼ぶのだろうか。
      • 後にUχで光(キーブレード使い)VS闇がキーブレード戦争の始まりであると明かされたため、戦争の再現とはいえる。ユニオン間の争いの再現とは異なっているが。
      • そもそも光の守護者達はセブンプリンセスの代役。そしてセブンプリンセスのほとんどはキーブレード使いではない。しかもセブンプリンセス対13の闇では力の差がありすぎて恐らくは一方的な殺戮になってしまうだろう。KHIIIRMでゼムナスが「必要なのはぶつかり合う光と闇の心 魂は必要ない」と言っていることから、純度の高い光と闇が戦いさえすれば(というかカイリにしたように一方的に斬ったとしても)いいのかもしれない。最早キーブレードでも戦争でもないが、マスター・ゼアノートはキーブレード戦争に見立てた「儀式」を行った、と考える方が手っ取り早いだろう。

テラ=ゼアノートデビルズウェーブによって光側は敗北してしまうのだが、ソラの目覚めの力によってその事実は書き換えられた。
7つの光と13の闇の衝突によって完成形のχブレードが誕生し、それを手にしたマスター・ゼアノートによって真のキングダムハーツの扉が開かれてしまう。
守護者達によってマスター・ゼアノートはスカラ・アド・カエルムに飛ばされ、ソラ、ドナルドグーフィーの3人と戦う。
最終的にχブレードはソラの手に託され、真のキングダムハーツの扉は閉じられた。


χはおとぎ話の時代のキーブレード使い達の物語であり、当然キーブレード戦争も絡んでくる。

  • その時代には存在するはずのないエンブレムのハートレスや人物が登場するが、未来の人物は予知書によって再現された存在であり、DRではハートレスも予知書によって再現されていたことが語られている。
    予知書によって未来の世界を再現していることは、マレフィセントマスター・オブ・マスターによって明言されている。

プレイヤーと呼ばれるキーブレード使い達は予知者が率いるユニオンと呼ばれる集団に所属してLUXという光を回収している。各ユニオンはLUXの回収を競い合っていて、これが上記のイェン・シッドの話にある光を奪い合う勢力のことだと考えられる。
また、χブレードを模してキーブレードを生み出した人物がマスター・オブ・マスターであることが判明している。
 
χでは5つのユニオンの間でキーブレード戦争が起こり、多くのキーブレード使いが消滅した。また、KH0.2の冒頭ではキーブレード戦争が終結した後にキングダムハーツが出現したと思われる描写がされているが、現時点での詳細は不明。

  • χやχBCでは、この時代におけるキーブレードマスターのような存在である予知者同士のいざこざやLUX回収の激化がキーブレード戦争の原因であるような描写があり、3Dのキーワードグロッサリーの記述のような光と闇の戦いという印象はうけない。
    • 実際、BbSのゼアノートレポートには様々な思惑と記述されている。

キーブレード戦争はキーブレード使いがキングダムハーツやχブレードを求めて起こった筈だが、作中ではこれらについてはあまり触れられていない。
現時点ではχのキーブレード戦争中にアセッドが世界を創り直すと発言していたり、χBCでは冒頭でマスター・オブ・マスターとイラがキングダムハーツに関する話をしている。また、グウラがマスターを帰還させるために、LUXを集めてキングダムハーツを出現させるという禁忌を犯そうとしていたことが判明している。

マスター・オブ・マスターによると、この大戦は始祖となる13の闇のうち強力な7体をマスター・オブ・マスターとその弟子7人に心に宿らせることが目的であった。

  • 上記の予知者同士のいざこざ=予知書のロストページによる裏切り者騒動も予知者に疑心や不和といった負の感情を抱かせ、闇を宿らせるためのものであった。

Uχではその後が描かれており、戦争に参加しなかったキーブレード使いであるダンデライオンや戦争の生き残りは新しい世界に移動している。そしてダンデライオンの中ではユニオンリーダー以外「キーブレード戦争は起こらなかった」という認識になっている。

  • このためUχでは、メインストーリーではキーブレード戦争自体については描写されておらず、あったことを何となく匂わせるだけになっている。
    • メインストーリーではなく4周年記念イベントとして、チリシィがχの最終章の出来事を追憶する形で「キーブレード戦争編」のイベントクエストが実施されている。

ブレインによると、元々一つに繋がっていた世界は戦争の後にバラバラになったらしい。

  • マスター・オブ・マスターや予知者達によって、世界は闇に覆われ「消える」ことや、アヴァの使命が「消滅してしまった世界を再生する(χBCでは消滅の運命を回避する)希望になるかもしれない」と語られている。そしてUχの内容によれば、世界は一旦は消滅したがその後程なくバラバラの状態で再構成されたようだ(エンチャンテッド・ドミニオンはこの時点ではデータの世界にしか構成されなかったようだが、逆に言えば他の世界は復活自体はしていたことになる)。そしてマスター・オブ・マスターによればダンデライオン達がバラバラになった世界の光を集めることで、光を標として上記の世界の再構成が行われた(実際DRでは再生途中の世界を見ることが出来る)。この時の彼の発言からしてもこれが「子供たちの心の光による世界の再生」にあたるのだろう。
    • 実は世界が消滅した経緯については「闇に飲まれた」と言及されるだけで、詳しく描写されていない。真のキングダムハーツが出現して世界が再編されたとも考えられるが…。

Uχのマスター・オブ・マスターの話によっておとぎ話の戦い(χの時代のユニオン間の争い)はキーブレード戦争の開戦ではなかったことが明らかになった。

  • もっとも、マスター・オブ・マスターは「自らの目で見た事実だけを真実とすればいい」と語っているような人物なので、どちらを本当のキーブレード戦争と考えるかは受け取り手に委ねられるだろう。

マスター・オブ・マスターが少年の時に光と闇の争いであるキーブレード戦争が始まり、以来長きにわたる闇との戦いが続いていた(χまで)。
光側はキーブレード使いであり、マスター・オブ・マスター以外のキーブレード使いも存在したが、彼のマスターはいないという。

  • 前述のファミ通の野村氏へのインタビュー内容と合わせて推測すると、マスターは少年時代にχブレードを模してキーブレードを造り他者に与えていたことになる。もしかすると彼は全てのマスターの祖なのかもしれない。

闇側、というより「闇」という存在は、人間とは根本的に異なる魔物とも言える存在だが、当時は人と同じ姿をしていたという。ただし長い時間の中で光側に勝つために姿を捨てて人の心の中に隠れるようになったらしく、キーブレード戦争が長きにわたり続いている理由もそこにあるという。また闇はハートレスの祖でもあるらしい。

そしていわゆるχの「キーブレード戦争」こそがマスター・オブ・マスターにとってのキーブレード戦争の終わりの始まりになるかもしれないと語っている。