キーワード/【ハートレス】

Last-modified: 2024-03-23 (土) 21:19:17

ハートレスの一覧


概要

心の闇が具現化した存在であり、人の心を奪う闇の存在。シリーズ中最も多くの作品で登場し、圧倒的な種類を誇る敵でもある。

  • 特殊な状況下のBbSと3Dではほぼ全く登場しない。しかし闇の探求者アンセムを含めればシリーズ皆勤賞と言ってもいい。
    • BbSではムービーでしか登場しないが、FM版では実際に闘うこととなる。

人(心を持つ存在)の心が完全に闇に染まったり壊れたりするとその心は失われ(肉体から離れ)、心の闇がハートレスとなる。また、ハートレスや闇の存在に心を奪い取られた場合も、その心はハートレスになってしまう。

  • 作中ではリクのように身体が奪われた結果心がはじき出された場合や、マスター・ゼアノートルシュのようにキーブレードマスターの術によって心を取り出した場合など、闇の力によるものでなければ同様に心が身体から離れた状態でもハートレス化していない(ハートレスが登場していない)例が多く存在している。
    心が器に入っていなかった時間の関係や、単に闇の力によるものでなればハートレス化しないとも考えられるが、BbSアルティマニアインタビューでのマスター・ゼアノートの場合についての質問の答えは濁されている。
    • ソラのように人の心のキーブレードで取り出した場合はハートレスになってしまう。
      また、後述のゼアノートたちの実験でも心を失った被験者からハートレスが生まれている。
  • セブンプリンセスのようにそもそもハートレスの元となる心の闇が存在しない場合、心が身体から離れた状態になってもハートレスにはならない。
  • ハートレス化するとその肉体は消滅するが、稀に別の世界で動き出すことがある(後述)。

心が魔物の形を取った心のみの存在で、肉体を持たない。また、心から生まれた存在であるが、ハートレス自身の心や感情を持たないため、「心無き者」とも呼ばれている。

  • そのため自我はなく、ハートレスとなった者の記憶や人格も引き継がれない。
  • 心を持たないと言っても、ノーバディと同じく「何にだって心が宿る」理論が当てはまり、KHIIIで登場する闇の探求者アンセムは過去の「心」がレプリカに移されている。
  • ついでに言えば、ホワイトマッシュルームのように喜怒哀楽を表現したりするものや、ジミニーメモで「性格」という心や感情の存在をほのめかす表記がされているものもいないわけではない。
    • 実際、ゲーム内においても攻撃を受け続けると怒り出したり、コンビで出現するが互いの仲が非常に悪いなど、一部の種類は「お前ら絶対感情あるだろ」と突っ込みたくなるような挙動を見せている。

「ハートレス」という名称は、研究者時代のゼアノートが名付けたものである。(アンセムレポート2

  • ハートレスに悩まされつつ「ハートレス」という呼称を知らない各ワールドの住民は、「魔物」や「怪物」や「黒いモヤモヤ」などと異質な存在として呼ぶ者が多い。
    • ゼアノートが命名する前の時系列しか知らないアクアも、KH0.2で王様に教えてもらうまで「闇の魔物」と呼んでいる。
    • しかしジャックを始めとしたハロウィンタウンの住民達は「ハートレス」という呼称を知っており、「心に反応する」ということまで載っている文献も存在する。

しかし、実際にはχやUχのようなおとぎ話の時代からキーブレード使いの間では「ハートレス」の名称が用いられていた。また、DRではピュアブラッドとエンブレムと言った区分けもされている。

  • おとぎ話の時代に命名された可能性はあるが、予知書によって未来にハートレスと名付けられることを知っていたからだと考えることもできる。ただ、ゼアノートがハートレスと命名したのは記憶が回復しかけていたからという可能性もあり、そうなると鶏が先か卵が先かといった話になってしまう。
  • DRにてエラクゥスがハートレスに名前なんて必要なく闇は闇であると語る場面があり、上述のようにアクアが名称を知らなかったのはエラクゥスが教えていなかったからなのかもしれない。
    • ただ、存在と名称を知っているのに、キーブレード使いの主な敵になり得るハートレスのことを教えていなかったとは考えにくい。
      • それこそ単に「闇」として教えていたのかもしれない。アンヴァースが出てくるまでは目に見える闇の脅威はハートレス(とほとんど生じないノーバディ)だけだし。
  • メタ的に言うと、アンヴァースがメイン敵であるBbSなら、「ハートレスの名前が設定されたのはBbSより後」という設定に準拠して「ハートレス」の呼称を用いなくても支障はないが、ハートレスがメイン敵になるχなどの作品では名称が定まって無いのは不便だからかもしれない。

「心無き者」と訳すよりは、人の心を喰う「情無き者」と訳すほうが意味が伝わる。
日本語のややこしさを示す好例である。「心」をまるで物質であるかのように扱う、この作品ならでは表現だ。

生態

知性や意思は無く本能的な存在。
ハートレスが存在を保つには他者の心を必要とするため、本能的に心の闇を感知して人を襲い、心を奪う(いわば食欲による狩猟)。そして、結果的に仲間の数を増やしていく。

  • KHIIIのキーワードグロッサリーの説明からすると恐らく、ハートレスが心のエネルギーを消費すると、心の光の部分まで闇に染まってハートレスになるものとも思われる。
  • アンセムレポート3には「知性はあるようだ」と書かれている。
    • 実際、シリーズ全体を見ると武器を使ったり複雑な動きで翻弄したり、さらにはプレイヤーの行動によってはバカにしたり逆に称賛したりするなどの仕草をとる種類も確認されている。
  • 後述のように、Uχにおいてハートレスの起源となる姿を持たない闇の存在が判明している。彼らの行動原理は人の心に巣食って姿を奪い、自らを増殖させていくことであり、それから派生したハートレスも増殖するという特性を引き継いでいることがわかる。仲間を増やすのが本命であり、そのために心を奪っているのかもしれない。
    • 特にリクの心に潜む形で同行し、その肉体を乗っ取ったアンセムは闇の特徴を色濃く受け継いでいると言える。

また、本能的な欲求にのみ従って行動するため、群れで現れるが統制されているわけではない。
しかし、ヴィランや人型のノーバディの様に強い闇の力を持つ者は、ハートレスを操ることができる。

  • サイクス曰くハートレスは「強い者の味方」。強者に従うというのも、本能的な行動といえる。
    • 裏アンセムレポートには「ハートレスは人間に従うことはなく、ただ心を奪って仲間を増やすだけ」とあるが、正確には「人間に従わない」のではなく、操るには「単なる人間では飲まれてしまう」ほど強い闇の力が必要と思われる。つまり厳密には「より強い闇の存在に従う」といったところか。
      • KHIで人間であるフック船長や人間だった時のジャファーがハートレスを操れていたのは、マレフィセントに力を与えられていたためと思われる。真の黒幕はアンセムだったものの、後の作品の描写を見るにマレフィセントは自力でハートレスを操れるようである。サイクスに主導権を奪われる程度ではあったようだが。
      • KHIIのシャン・ユーはハートレスの大群をかなりの統率力で率いていたように見えるが、彼自身が半ばハートレス化していたか漫画で描写されているようにシグバールの助けを借りていたかのどちらかなのだろう。
  • ただし、ハートレスを使役するために闇の力を用いれば心は更に闇に染まっていくため、闇に飲まれたりハートレスと化す危険がある。
  • KHIではジャック・スケリントンがフィンケルスタイン博士の協力でハートレスを制御しようとしており、博士は(途中で壊れてしまったが)ハートレスの誘導装置や、(不完全であったが)それを補う人工的な「心」を作り出している。

ただし、狭間の世界の中でも特に闇に近い「存在しなかった世界」のような世界では、ヴィランなど闇の力を操れる者の言う事すら聞かなくなる程に凶暴化する。


ハートレスはキングダムハーツに回帰するため、それぞれの世界の中心にある「鍵穴」のついた「扉」を開き、世界の心を狙う。この扉からハートレスが侵入し、世界の心を奪われると、その世界はに堕ちて眠りについてしまう。
その為、鍵穴を閉め、世界の心が奪われることを阻止することができるキーブレードの所有者は無条件で彼らに襲われる。

  • 一般人を襲うハートレスもキーブレードの使い手を見ると大体はそっちを優先するため、キーブレードの使い手(というかソラ)がしばしば自ら囮になることもある。

ある意味で、世界の心とハートレスは対の存在とも言えるだろう。

  • 3Dではイェン・シッドが、ハートレスは世界の心の扉と対の存在であると語っている。

決して無敵の化け物というわけではなく、相応の腕前が必要ではあるもののキーブレードの使い手でなくても討伐することは可能。

  • ただ一般市民が殴ったくらいでは攻撃が当たりもせず、さらに少なくともKHIの時間軸ではアンセムが無尽蔵に製造していたため大方の世界はほぼなすすべもなく闇に飲まれたことだろう。

しかしハートレスから人間(本体)に戻るには、基本的にキーブレードによって倒されることで心が闇から解放される必要がある。そのため、キーブレード以外の武器や素手でハートレスを倒しても心は解放されず、その心は後にまたハートレス化してしまう。

  • 再度ハートレス化するまでにどのくらいの期間がかかるのか、その際別の世界に出現する可能性があるのかは不明。個体識別できない以上、XIII機関員達(ゼムナスロクサスを除く)のハートレスがどれだったのかと同様にそこまで重要ではないかもしれないが。
  • 例外として、ソラがカイリとの心の繋がりによってソラ・ハートレスから元の姿に戻っている。
  • Days、KHII(恐らくKHI時も?)では解放された心はXIII機関によって人の心のキングダムハーツに吸収されていたため、その頃はハートレスから人間に戻れなくなってしまっていた。
  • データの世界のハートレスを倒した場合は、完全なデータ化をできない「心」ではなく、「意思」が解放されると考えられている。
    • ただし、前述の通りハートレスに意思はないとされているため、何の「意思」が解放されているのか不明。ハートレス化した人の「意思」ということだろうか?

外見及び「ピュアブラッド」と「エンブレム」

基本的に丸く黒い頭に、丸く黄色の目を持ち、動きはコミカル。
ギザギザの口がついていることもある。
全体的に丸っこいフォルムのものが多く、またパッと見複雑な見た目をしていてもどこかに上記の顔があることが多いが、ボスクラスになると他のハートレスとは異なる成熟した雰囲気の形態のものも多い。

  • ただカッコイイ、カワイイだけでなく何かユーモアがないといけないことを意識してデザインしているようである(電撃プレイステーション600号インタビューより)。
  • 設定としては恐ろしい存在なのだが、後に登場する他の敵種族達と比べるとディズニー作品を意識したかのようなコミカルな効果音と画面に叩き付けられたり、突然のアクシデントに巻き込まれて荷物等のギミックの下敷きになるなど、前述のようにユーモアのある役割も果たす。
    • ギャグ要素の強い漫画版では意外にも本編のようなユーモアのある姿を見せることは少なく、設定通りの恐ろしい魔物として描写されることがほとんど。漫画版でユーモアのある姿を見せるのはノーバディの方が圧倒的に多い。

形は同じでも色や大きさが異なる派生種も多い。特にエンブレムは色違いによる派生種が多く、とてもカラフル。

  • FM版だと更にカラーリングが無印版とは違ったものに変更されたりする。

 
ダークサイドなどのボスクラスのハートレスはDaysから「大型ハートレス」と分類されるようになった。


自然に発生した「ピュアブラッド」と人工的に作り出された「エンブレム」に区別される。
 
ピュアブラッドは最初に書かれた通り、心が闇に堕ちたりハートレスに奪われたりすることで生まれた、世界に元から存在するハートレスの原種。名前にも「純血」という意味がある。
性質や能力にはエンブレムと大きな差異はないが、ピュアブラッドの方がより本能的とされる。
数は多いが種類は少なく、割とカラフルなエンブレムと比べ、黒一色というものが多い。

 
エンブレムは、ホロウバスティオンに存在するハートレス製造装置によって新たに作られた種。

  • メモリアルアルティマニアによると、この装置で人為的に心の闇を増幅させることによってハートレス化させているらしい。
  • エンブレムが人工とするなら、現在も新種が現れ続けるエンブレムの原料は、どこから来ているのだろうか……。と言うかそもそもKHIIで製造施設発見後、きちんと破壊したのだろうか?
    • 単に今までソラたちの前に現れなかっただけだろうか?
    • アンセムレポート7の書き方(「心の原理を応用すれば、合成できるのではないか」「この装置をさらに改良すれば、無から心を生み出すことも可能かもしれない」)だと、エンブレムの製造に実際の“心”は必ずしも必要はない可能性がある。
      しかし、流石に設定的に原材料なしにハートレスが生まれるとは考えにくいため、心の闇に関する実験で判明した原理から効率よく心の闇を増幅する方法を開発し、機械的に心の闇を増幅させる、ということではないだろうか。
      • ただ、KHIIIで心の欠片程度ならデータ化して再構成できることが明かされたので、その技術力なら実際にできそうなのがなんとも。
  • KHIのトラヴァースタウンで人がハートレスになった様に見えるシーンがあり、飛び出した心が球体の闇に吸い込まれ、そこからエンブレムのハートレスである「ソルジャー」が出現している。
    このため、エンブレムに奪われた心からはエンブレムが生まれる可能性も考えられる。
    • ただ、このシーンは人がハートレス化するシーンではなく、ソルジャーは住民の心を奪ったソルジャーが姿を現しただけという可能性も。しかし、それならそのままソラを襲えばいいのに、ソルジャーは直後に姿を消している。
      • しかし、3Dのキーワードグロッサリーではエンブレムも「『ピュアブラッド』と同様の活動、増殖をしている。」と書かれており、エンブレムからはエンブレムが増殖するともとれる。
  • おとぎ話の時代のχにエンブレムのハートレスが存在するのは、予知書によって再現されたため。しかし、DRでもエンブレムが存在しており、ゼアノート達は不思議に思っていたが、その理由は最後まで明らかにされなかった。また、上述のようにBbSの時代にはエンブレムが(少なくともほぼ)絶滅していたことになる。
    • 「世界が予知書によって復活したため予知書に記載されていたエンブレムも同様に再生した」「アンセムが時間移動してゼアノートと接触した時に持ち込んだ」などが考えられるが、どんな理由にせよかなりのタイムパラドックスが起きていることになる。ゼアノートは「これは(上級メンバー捜索の)手掛かりになるかもしれない」と発言しているが、今後説明されることはあるのだろうか?

種類は圧倒的にエンブレムの方が豊富で、姿や攻撃方法も多彩。

  • エンブレムに属するが、龍脈金貨の呪いのハートレスという、何がどうやってハートレス化したのかよく分からないものも存在する。
    • アナザーレポートのインタビューによれば、心は生命だけでなく海や川などの自然にも宿るとのこと。つまりこのセリフのようにどんなものであろうと「誰かがそこに心を感じれば心は存在する(つまりハートレスが生じうる)」ということなのだろう。

エンブレムは名前の通り体のどこかに十字が付いたハートにイバラを×に巻き付けたようなマーク(縁取りと棘のクロスは赤)がある。これはゼアノートがレポートに記載しているように、彼自身が識別のために付けたものとされる。メモリアルアルティマニアによると、x状に巻き付けたイバラは異端の印を意味しているらしい。

  • どうやってこのマークをつけているのかは謎。ただ、それを言ったら自然発生のはずのノーバディやアンヴァースのマークについてはさらに謎なので深く考えてはいけないのかもしれない。
  • このエンブレムのマークとノーバディのシンボルはエラクゥス一門のシンボルと似ている。テラの影響があるのかもしれない。また、異端の印を表すイバラからは、マスター・ゼアノートχブレードに対する執着心が感じられる。
    • しかしDRでゼアノートが修行時代に大量のエンブレムに会っていた(研究者のゼアノートが無意識下に残ったその記憶を元にエンブレムのマークを考案した可能性がある)ことが発覚してしまったため、なんというか「卵が先か鶏が先か」という話になりそうである。そもそもそれ以前にハートレス製造装置産でなさそうなエンブレムも存在していたし。
  • なお、KHIIIにおいて、モンストロポリスにてアンヴァースと初めて対峙したソラが、アンヴァースの体につけられたエンブレム(この場合の「エンブレム」はハートレスの分類名ではなくアンヴァースのシンボルマーク)を見て、目の前にいる存在が「ハートレスではないなにか」であると見抜くシーンがある。
    ストーリー中にハートレス、特にエンブレムに限った特徴について言及されたことはほぼなかったが、ソラたちもハートレスのエンブレムについてしっかり認識していたことが窺える。
  • 曖昧な描写であるが、KHIIでも初めてノーバディと遭遇した際に見慣れないシンボルマークだったために首を傾げている。

上記の通り、生態的には大きな差はないが、出現した時の演出はピュアブラッドとエンブレムとで違いがある。
ピュアブラッドは種族によってさらに違いがあり、シャドウやネオシャドウの場合は影のように音もなく、どこからともなく幽霊のように現れる(ムービーでは「ワシャワシャ」といった音を立てながら現れている)。
また、ダークボールインビジブルなどは、紫色の空間や円などから「ゾワゾワ」といった感じの効果音と共に現れる。
エンブレムは宙に現れた球体の闇から出現する。出現時の効果音はCOMまでの時点とKHII以降で異なり、COMまでは「ボボボン」といったどことなく威圧感を与えるような音で、KHII以降は「ドロロロ」といった、どこかおどろおどろしい雰囲気の音となっている。
 
倒した際の際の演出も異なり、エンブレムを倒すとハートが飛び出す(心が解放される)演出があるのに対し、ピュアブラッドは倒してもハートが出現しない。

  • ただ、エンブレムの時だけハートの放出が見えるというだけで、ピュアブラッドになった心は倒された時点でハートレスとなった場所に戻って復活しているものと思われる。そうでないとピュアブラッドになった人間が元に戻る手段が皆無になってしまうし、野村氏が「XIII機関のハートレスはソラがどこかで倒したシャドウだったかもしれない」という発言はしないだろう。
  • KHIからの設定だが、システム的に関係あるのはDaysのみ。この理由は今後明らかになるかもしれないと、野村氏はDaysのインタビューで話している。
    • そもそもDaysは「エンブレムを倒すことで放出された心によって人の心のキングダムハーツが育つ(理由は不明だがピュアブラッドではそれが起きない)」という話だったはず。エンブレムとピュアブラッドには、特に発生のメカニズム的に何かまだ分かっていない根本的な違いがあるのかもしれない。
  • ちなみに、KHIIとDaysではキーブレードを使えるキャラクターで倒すとピンクのハートが、それ以外のキャラクターで倒すと灰色のハートが出現する。

 
Re:codedではピュアブラッドとエンブレムを影の有無でも見分けることができ、ピュアブラッドのハートレスには足元に影が映らない。

  • ただし、システムエリアに出現するバグエネミーはどちらの種類でも影は映らない。

特殊な状況でハートレスが発生した場合

自らの意思でハートレスになった者は、自我を保つことができるのではないかと賢者アンセム仮説を立てている。例として、ソラ・ハートレス闇の探求者アンセムが存在する。

  • あくまで仮説であるため真相は不明。

特にアンセムはゼアノートの記憶を持ち、はっきりとした人格と意思を持つ反面、ハートレスの姿を持たずに生まれたという、特殊なハートレスになっている。

  • ソラ・ハートレスの方はトラヴァースタウンでのカイリとの会話から分かるように、ソラの自我は闇に飲まれて危ういものであった。
    ソラの自我が残っていたのは皆との心の繋がりがあったから(「俺の体は 消えるかもしれない でも 心は消えない」)というのが正しそうである。
  • 記憶の有無については定かではないが、COMでの描写を見るにドナルドに叩かれまくったことはしっかり覚えていたようだ。
    • 闇の探求者アンセムの方は心の繋がりではないだろうが、3Dで判明した時間移動によって心に残った標によるものという可能性が高そうである。
    • codedでソラの自我を持たないデータのソラ・ハートレスが登場するが、ある意味それがKHIでソラが復活しなかった場合のソラ・ハートレスの成れの果てなのかもしれない。
      しかし、ソラの自我を失ったソラ・ハートレスもまた普通のハートレスとは異なり、他のデータを食らって進化したり、データの世界を消して現実世界に進出しようとするなど、元がシャドウにも拘らず明らかに強い意思を持つ。

心がハートレスになったり、心を別の身体に移した場合など、肉体に心が入っていない抜け殻の状態になると肉体と魂は消滅してしまう。

  • セブンプリンセスであるカイリやオーロラは心が肉体から離れても肉体は消滅しないが、「心がハートレスにならないから身体も消滅しない」のか、「セブンプリンセスだから身体が抜け殻になっても消滅しない」のかいまいち不明。

しかし、稀に強い心や強い想いを持つ者の心がハートレスになると、その場で消滅した肉体と魂が別の世界でノーバディとして生まれ変わることがある。
肉体がノーバディになっている場合は、ハートレスがキーブレードで心を解放されても心は浮遊状態になり、そのノーバディが倒される(アクセルリク=レプリカのようにキーブレードの使い手でなくても可)まで元の姿に戻ることはできない。
ノーバディが先に倒されても復活できると思われるが、今まで明確な事例がないため、厳密にはどうなっているのかは不明。

  • ノーバディが生まれない大多数の場合は、心がハートレス化すると同時に肉体は消滅する。つまり通常は肉体の消滅が先にあるため、ノーバディの方が先に消滅していても特に問題はないだろう。
  • KHIIIでテラの身体はノーバディとなっていた身体が倒されたことで空のまま復活していたということが判明したが、テラの心の方がハートレスではなくかなり特殊な状態になっていたため、ノーバディが先に倒された際の例とは言い難い。

歴史

前述の通り、本来世界にハートレスとして存在していたのはピュアブラッド種のみ。
BbSの頃まではピュアブラッドが自然発生するだけだったため、光の世界ではハートレスはあまり見かけられなかった。

  • ただし、闇の世界ではBbS以前から光の世界よりも強力なピュアブラッドが大量に生息し、獲物を求めてさ迷い歩いている。
    • 光の世界に闇の世界のピュアブラッドが侵入する場合が存在するかは不明(KHIでは途中から闇の世界に近いエンド・オブ・ザ・ワールドから闇やハートレスが光の世界側に流れ込んでいる)。
  • 例外として、おとぎ話の時代には予知書からエンブレムが具現化されており、世界各地に出現していた。
    • 前述にもあるように、DRの時代にもエンブレムが出現していた。この理由は不明だが、野村DによるとMLで語られることになるようだ。

 
しかし、ゼアノートを主とした賢者アンセム6人の弟子たちによる「心の闇」に対する実験で人の心に干渉した結果、被験者の心が壊れて失われ、ピュアブラッドのハートレスを発生させてしまった。

  • 心はデータ化することさえままならないのに、心の闇を取り除いたり、闇を発生させたり、抑制・増幅をさせてみたり、心の闇には干渉することができ、その上ハートレスまで作り出すことが出来るようだ。
    • キーブレードを持たないながら、BbS冒頭のヴェントゥスのような被害者を量産していたようである。

その結果、ゼアノートはハートレスの研究も始めることになり、その成果を活用してハートレス製造装置が開発され、新たにエンブレム種が誕生した。
この装置によってエンブレムが大量発生し、更にエンブレムが心を奪ってピュアブラッドを生み出すことで、BbS後は光の世界でもハートレスの数と種類が爆発的に増えていった。

  • 町中でも突然現れ、人を積極的に襲う害獣と考えると、明らかにKH世界の文明が崩壊しそうなレベルで数が多い。
  • 3Dにてハートレスを生み出す実験は、心を放棄させる為のものであることが判明している。

 
KHIで闇の探求者アンセムを倒したことでハートレスの増加はやや収まった。しかし、製造装置を壊して既に発生しているエンブレムを全て倒せばエンブレムの方は全滅させることはできるが、キングダムハーツの世界の仕組みとして人の心に闇が存在する限り、そこから自然に発生するピュアブラッドを完全に排除するのは難しい。

  • エンブレムに関しても、3Dのキーワードグロッサリーに記述されているようにピュアブラッド同様に心を奪うことで増殖している可能性がある。

DRでマスター・ウォーデンが語った人間と闇の歴史によると、元々は人間が自らの心から闇を生み出すことはなかった。

  • 人の心に闇がなかったということではなく、負の感情が闇として具現化することがなかったという意味だと考えられる。

古の時代、"闇"は人間に隠れてその人間の感情を支配していた。しかし、時代が経過するにつれて人の心と闇は密接になり、外部から人の心に忍び込み意思的に支配する闇とは別に人間は自らの心から闇を生み出せてしまうようになっていった。
抑制が効かない負の感情が闇として具現化し、闇の魔物ハートレスを生み出すようになっていったのである。
ウォーデンは闇は長い時間を掛けて人間を作り替えたとも言えると語っている。

また、Uχにて上述の"闇"について詳細が明かされた。マスター・オブ・マスターが少年時代に戦っていた"人間に似た姿を持つ闇"が姿を捨て始祖となる13の闇が生まれ、その闇は自らと同じく姿を持たない闇を増殖させていった。
そして上記のように派生した「姿を持つ闇」であるハートレスが生まれたわけである。すなわち、ハートレスの起源は始祖となる13の闇だと言える。

  • 現在のKH世界ではセブンプリンセスのように純粋な光の心を持つ者以外は等しくハートレス化する可能性があるわけだが、全ての人に姿のない闇が取り憑いているのだろうか。それとも、間接的に影響を及ぼしているのだろうか。
    • セブンプリンセスも力を他者に継承すれば純粋な光の心を持つ者ではなくなるため、ハートレス化する可能性が出てくるのだろうか。
    • ミトコンドリアみたいに遺伝するのではなかろうか。

KH

主人公のソラが初めに出会う個体は、チュートリアルの精神世界でのシャドウ。その後はデスティニーアイランドの崩壊に伴い、ほぼ常時的にソラ達の前に立ちはだかる。
彼らを束ねるのはマレフィセントを始めとするヴィラン達かと思われていたが、その裏では心に関する実験を行う内に歪んだ思想を持ち始め、ハートレス化した賢者アンセムが全ての元凶とされていた。

KHFM

既存のハートレスのほとんどがカラーリングを変更されている。以降、FM版ではハートレス(BbSではアンヴァース)のカラーリングが変更になるのが恒例となっている。

  • ただしFM版ではない後の作品で同じハートレスが登場する場合は、オリジナルのカラーリングで登場している。

また、各ワールドにレアな素材を落とす特殊なハートレスが出現するようになった。

COM

忘却の城の内部にて、ワールドカードによって作られた部屋の中でのみ現れる。
ソラの記憶から作り出された幻のはずだが、トルネードステップクリーププラントなど、今作初登場の個体が存在する。幻の中に本物が紛れ込んでいるのだろうか。

KHII

ストーリー最序盤のロクサス編には直接登場せず、ソラ編がスタートしてしばらくストーリーを進めてから登場する。
キーブレードによって解放されたハートレスの心はXIII機関が作り出した人の心のキングダムハーツへ吸収されており、それによって本来元の姿を取り戻せるはずの人々が囚われたままとなっており、世界に悪影響が及んでいた。
今作にて、KHIでソラ達が倒したアンセムと名乗ったハートレスは偽者、つまり本物の賢者アンセムのかつての弟子であるゼアノートのハートレスである事が判明する。それと同時に、彼のノーバディがXIII機関のリーダーであるゼムナスである事も発覚する。

KHIIFM

新ダンジョンの追憶の洞に強力な新ハートレスが大量に出現する他、新たなキノコ型ハートレスとしてXIIIキノコが登場する。

Days

ロクサスら機関の討伐対象としての登場となる。生まれて間もない為に何も知らなかったロクサスは最初、周囲から言われるがままにハートレスを倒していってキングダムハーツの完成に貢献している。
Daysの項目にもあるように、今作に登場するハートレスのほとんどは異常に硬い。

BbS

KHIより過去の時代、つまり全ての世界が崩壊に巻き込まれてハートレスが跋扈する前の時間軸だが、数が少ないながらも光の世界に現れる事があった模様。
直接戦闘する事はないが、ムービーにてマスター・ゼアノートがネオシャドウを召喚していたり、闇の世界をさ迷うアクアの前にダークサイドの群れが現れる。

BbSFM

シークレットエピソードにて直接戦う機会が設けられた。
闇の世界を進むアクアの前にシャドウ、ネオシャドウ、ダークボールの三種がウジャウジャ現れ、ラストには新登場となるダークハイドとの戦いになる。
闇の世界にいる個体だからか、過去シリーズに比べると異常な強さを誇る。リーヴ系なしだと瞬殺されることも。マグネ系がないと地獄。

coded

ジミニーメモを再現したデータとしての存在で、本物は出現しない。

データ・リク曰く、本作のハートレスはデータ・ソラによって倒されると「心」ではなく「意思」を解放されていたという。
今回の物語の元凶であるソラ・ハートレスは、この時解放されたハートレスの意思を食らって自身を強化し、新たな存在となって現実世界へ侵攻しようと企てていた。

  • あくまで現実の再現だったはずが、明らかに本物のソラ・ハートレスとは異なる行動を取っている。

Re:coded

システムエリアの登場に伴い、バグエネミーと化したハートレスが現れる他、ゴールドトリコローマエリミネーターといった新たな個体が出現するようになった。

χ

これまでと同じく敵として登場するのだが、この時代には存在しないはずのエンブレムのハートレスも登場する。
倒すと予知書の力から生まれたものであるカードを落とすので、χに登場するハートレスも予知書の力でつくられた存在だと考えることもできる。

  • マレフィセントによると、予知書は未来の世界・人物・力を再現できるということなので、ハートレスも予知書の力によるものだと考えれば説明はつく。
  • 予知書にハートレスが描かれていること、ハートレスという名称自体ゼアノートが名付けたことから、やはり予知書によって生み出されたと考えるのが妥当かもしれない。
    • この時代の人物たちも「ハートレス」の呼称を使っているのも理由はここだと考えるのが妥当か。
      • ただ、期間限定イベントなどでどう考えても未来に出現しそうにないハートレスが現れることもある。一応既存の亜種なのでイベントに合わせて変身していると考えられるが…。
  • 後にDRにて、予知書からエンブレムが具現化されていたことが明言された。

この作品でのハートレスは心ではなくLUXを解放する。

  • マレフィセントによってジミニーメモと予知書の類似性が言及されていることから、ジミニーメモのデータ世界においてハートレスが心ではなく意思を解放していたのと同じようなものかもしれない。

また、プレイヤーをはじめとしたキーブレード使いはハートレスから罪(ギルト)を回収している。ストレングスバングルによって回収した罪を自分の力に変えることができるが、これは闇の力である。

  • Uχでは罪の設定が異なっており、ハートレスから回収するものではなく、予知書の力の欠片であるフラグメントにギルトが設定されている。ハートレスが予知書から作られた存在だと仮定すれば、χとUχのどちらも罪の発生源は予知書であると推測できる。

フィールドに出現するのは主に小型~中型のハートレスであり、大型のハートレスはレイドボスとして登場する。

KH0.2

闇の世界のアクアと王様の前に現れ何度も戦うことになる。おなじみのシャドウやダークサイドの他にも数種類の新種のハートレスが出現している。
BbSFMの時同様に闇の世界ということもあってか光の世界よりも強力になっているようで、ダークサイドは複数登場しこれまで使ってこなかった強力な技を使用してくる。また、無数のシャドウが集まったデビルズタワーとは何度も戦闘することになり、その強化版ともいえるデビルズウェーブはシリーズ初となるシャドウ系のラスボスとなっている。

KHIII

これまでのシリーズ通り通常エネミーとして登場。

  • しかしチュートリアルで登場するダークサイドが何故か水で出来たような姿をしているなど、少々妙な姿をしているものが見かけられる。

また、ヴァニタスが復活したことでアンヴァースも登場する。
アンヴァースとは性質が似通っているためか共存関係にあるようで、同時に出現して襲ってくることがある。


リクと王様がアクアを救出するために闇の世界を訪れ、デビルズタワーと戦闘している。
この時、王様から闇の世界のハートレスは強力であり、シャドウであっても油断できない強さであることが語られている。
また、本来は闇の世界に生息している筈のデビルズタワーやデビルズウェーブが光の世界に出現している。
物語終盤には、奪った心を闇の深淵に運ぶ特殊なハートレスのリッチが登場している。
 
裏ボスとして、バトルポータルダークインフェルノが出現する。

KHIIIRM

今回も登場するが、カイリの心のかけらを持っている個体はピンクがかった色をしている。

DR

敵として登場。再生途中の世界では、住人が再生する前から跋扈していた。
そして、この時代に存在しないはずのエンブレムのハートレスもおり、ゼアノート達が不審に思う。

MoM

今作でも登場。とはいえ今作はカイリの記憶の世界であり、カイリは心に闇を持たないはずなので、ハートレスもカイリの記憶の中のものなのだろうか?

  • よく見ると倒した時にハートではなく音符のマークが出ていることが分かり、やはり普通のハートレスとは違うように見える。