3D
3Dの舞台となる世界。「眠りの世界」とも言われる。
光・闇・狭間・データのどの世界にも分類されず、本来なら存在しないと考えられる世界。
KHIの時、いくつかの世界は闇の探求者アンセムによって心を奪われ、闇に飲まれて眠ってしまう。その後ソラたちの活躍によって再生が起こったが、それでも未だ眠ったまま再生が不完全な世界のことを「眠りに閉ざされた世界」と呼ぶ。
- 再生が不完全というのが具体的にどういう状態を表すかは分かっていない。
ソラとリクはキーブレードマスターの承認試験としてそれらの世界を目覚めさせていくことになる。
フィールドの見た目は、いくつもの光の粒子が漂い、真下に向けて金色の光の渦を描いている。また、周りは明るい青系統の光の壁に囲まれており、閉鎖的な空間を表している。ワールドそのものも丸いドーム状の壁に閉じ込められた姿である。
- まだ開放されていないワールドは、黒くモヤモヤしたデザインをしているが、これは飲み物に入っていたタピオカから連想したとデザイナーが語っていた。
闇の眠りについた世界は過去の夢を見ている。
- 作中では単に「世界が夢を見る」と表現されているが、「世界がどう夢を見るのか」と考えると、3Dのソラと同じように闇に堕とされた世界の心が夢を見ていると思われる。
3Dでは、世界が見ている夢をワールドとして冒険する。ワールド本体ではなく、夢の中の世界を指して、「夢の世界」と呼ぶこともある。
夢の中では本来の時間は流れておらず、その世界の過去にあった出来事を再現し、繰り返している。
- これが理由なのか、一部のワールドではソラ編とリク編で話の辻褄が合わない展開が起きている。
- そもそもソラとリクとでは旅している世界が違うから、という理由も考えられる。
イェン・シッドの話によると、現実では世界自体や住人は眠りに閉ざされた世界の中に閉ざされている。
元の世界の住人が世界が闇に呑まれた際にトラヴァースタウンや星の大海に投げ出されたなどの理由でその場に存在しなくても、世界は夢を演じさせる夢の存在を作り出している。よって、たとえ世界が眠りについた後に現実世界でその世界の住人と面識を持ったとしても、夢の産物である住人はこちらを知らない(ジミニーやピノキオなどがこれに当たる)。
- リク編のプランクスターズ・パラダイスではKHIのモンストロを冒険することになったが、これはソラの夢の中を冒険していたからだと考えられる。
- トラヴァースタウンは消滅した筈だが、そこにいた住人はKHIのエンディング以降どうなったのだろうか。
この世界の時間は同じことの繰り返しで先に進まないため、何らかの方法で眠りから覚まし、元の世界に戻さない限りいつまでも夢を見ているループ状態になる。
しかし、眠りに閉ざされた世界は現実の世界とは隔絶した状態にあり、外から干渉することはまず不可能であり、この世界にはゲートが通じないため、通常は入ることすらできない。
現実の世界から眠りに閉ざされた世界に入る(ダイブする)には、世界が闇に呑まれ壊れる=世界が夢に堕ちる瞬間に開く入り口から進入する方法がある。一旦この世界に入れれば、それぞれの夢と夢を介して夢の世界を渡り歩くことができる。
そして、世界が見ている夢のどこかに存在する「眠りの鍵穴」をキーブレードで解放すれば世界は夢から覚め、眠りに閉ざされた世界から現実世界に再生され、外部から干渉できるようになる。
この眠りの鍵穴を7つ解放することで手に入る「眠りし心を解放する力」を得ることも、ソラとリクの承認試験にこの世界が選ばれた理由の一つである。また「眠りし心を解放する力」を会得すれば、現実世界から自由に眠りに閉ざされた世界に出入りすることができるようになる。
- イェン・シッド曰く、この鍵穴の捜索にはドリームイーターの力が必要らしい。
この世界への侵入の困難さにより、現実世界にはびこっているハートレスは出現しない。代わりの闇の存在として、ドリームイーターが存在している。
- ただし、これは外部から侵入する場合の話なので、何らかの方法で眠りの世界に侵入した人物がハートレス化した場合は普通にピュアブラッドのハートレスが出現しそうである。
世界が元通りになれば、またハートレスが現れるようになるのだろう。
ソラとリクは、イェン・シッドの魔法でデスティニーアイランドが闇に呑まれるKHIの頃まで姿と時間を戻し、闇に呑まれる瞬間に現れた眠りの鍵穴を開いたことで、眠りの世界に侵入することに成功。
7つの眠りの鍵穴を解放すれば、イェン・シッドの魔法により現実世界の不思議な塔へと帰ってくることになっていた。
- デスティニーアイランドに行くこととなったのは闇に呑まれて消滅するタイミングが分かっていたため。
過去は変えられないので、デスティニーアイランドはこの時歴史(KHI)通りに闇に呑まれている。
しかし、真のXIII機関が呼び出したであろうアースラの幻影に邪魔され、ソラたちは気絶したまま眠りの世界に入ってしまう。
この時、茶ローブの男=アンセムは異端の印をソラに刻み、彼をポータルとしてやって来た青年ゼアノートは二人と一緒に眠りの世界へと侵入した(ディレクターインタビューより)。
また、最後にソラを現実の存在しなかった世界に誘導した方法は不明だが、鍵穴を7つ開いたことで現実に戻ることを利用したと考えられる。
- 眠りに閉ざされた世界が開放された場合、その世界が眠り続けている時間軸までワープする仕様なのかもしれない。それならば、最終的にイェン・シッドがソラたちを元の時間軸に呼び戻せることも、過去に飛んだはずの彼らの気配をさぐれることも説明がつく。
- イェン・シッドの発言から、KHIの時間軸で夢に入り、夢と夢は繋がっているため夢を伝い3Dの時間軸にある眠りに閉ざされた世界へと辿り着き、眠りの鍵穴を解放していくという試験内容だったと考えられる。青年ゼアノートが「眠りの鍵穴に導かれたのではなく始めから誘導していた」という発言をしていることからも、過去から眠りを伝って3D冒頭の時間軸へとたどり着いたと考えられる。
眠りに閉ざされた世界一覧
デスティニーアイランドにはソラ達が眠りに閉ざされた世界に侵入するための入り口となった眠りの鍵穴が存在した。
ソラの発言が、デスティニーアイランドを含めて7つなのかも結局のところ不明である。
- 気絶してたはずだしソラ自身はデスティニーアイランドを数えてないと思う。ただしソラの思っている7つが全て本当の眠りの鍵穴である確証はない。
- 気絶してはいるが実際眠りに閉ざされた世界に侵入しているのだから、その時点でソラが鍵穴を開いたと考えているのが自然ではないだろうか。
トラヴァースタウンでは2回眠りの鍵穴を解放しているように見える。次の世界にダイブするために道を開いただけか、この鍵穴は別物として考えるかの2つの解釈がある。
ソラ編の存在しなかった世界は、真のXIII機関にかけられた術の影響で、「現実から悪夢の中へ落とされ、その中を冒険している状態」である。術をかけたのはイベントを見る感じでは青年ゼアノート。最初は肉体的に眠らされただけだったが、深くダイブしてしまったため心も眠らされてしまった。
眠りに閉ざされた世界は上記以外にも存在しているが、その中からランダムで7つ訪れることになっている。
ソラはその間に青年ゼアノートに誘導され、現実の存在しなかった世界に来てしまい、最終的には上述のように悪夢の中の存在しなかった世界に行ってしまった。リクの場合は逆で、夢の世界から現実の世界の存在しなかった世界に移動した。
また、リクが旅していた世界は、正確には眠りに閉ざされた世界ではなく、夢の世界を冒険するソラの夢の中の世界である。
Uχでのブレインの発言によれば、マスター・アヴァは「闇に飲まれた世界は眠りにつく」と説いていたらしい。また、終盤でダンデライオンのメンバーの心が眠りにつき、彼らのチリシィ達がドリームイーターに変化する描写もある。そのため、χのキーブレード戦争で世界が闇に飲まれた時やデイブレイクタウンの崩壊時にも眠りに閉ざされた世界が誕生した可能性もある。