KHI、BbSで登場したおとぎ話。
カイリがレイディアントガーデンに住んでいた頃、カイリのおばあちゃんがカイリによく聞かせていた。
- カイリはこの話がお気に入りでよくおばあちゃんに聞かせてほしいとねだっていた様子。
恐らく、キーブレード戦争以前の世界と、戦争が起こった後の世界の行方を示している実話だと思われる。
- しかしディレクター曰く、「全くの真実ではなく、その通りに起きたわけではない」とのこと。
あくまでおとぎ話であるため実際に起きた出来事と表現が異なる部分があるのだろう。
χおよびUχはこのおとぎ話の世界観がベースになっており、ストーリーの最初でも語られている。
また同じ時代を舞台としたχBCも同様である。
以下はKHIアルティマニア冒頭に掲載されている文章からの引用。
カイリのおばあちゃんがカイリに聞かせていた話はもっと口語的である。
昔、世界はひとつにつながっていて、あたたかな光が満ちていた。
人々はみな光を愛し、やがて、それを欲して争うようになった。すると、人々の心に闇が生まれた。
闇は、多くの心と光をのみこんでたちまちのうちに広がっていき、世界は闇のなかに消えてしまった。
しかし、子どもたちの心のなかには、小さな光のかけらが残っていた。
その小さな光のかけらを集めて、子どもたちは世界を作り直した。
だが、そうしてできたいまの世界は、もはやひとつではなく、いくつにも小さくわかれていた。
本当の光はまだ、闇の奥で眠ったままだったから。
もしも、闇の奥に眠る光を信じていれば───
闇の奥につづく扉が開き、そこに眠る光が目覚めたなら、世界はふたたびひとつにもどれるかもしれない。
光を信じる心こそが、闇を照らす光になる。
このおとぎ話ではχブレードや7つの光、13の闇については触れられていない。
- この話に限ったことではないが、伝承やらおとぎ話として伝わるものなんて大抵の場合はそんなものである。
- 話が伝わっていくうちに細部が削ぎ落されていく、もしくは伝言ゲームの如く内容が歪んでいくというのはよくある話なので、このおとぎ話もそのように最初の話とは少しずつ変容していった結果なのだろう。