KHII
ゼムナスを倒すも謎の空間に取り残され、現れたダスクの群れに囲まれるソラとリク。群れを退けるも、リクは力尽きてしまう。
自分を置いていくようソラに伝えようとするが、ソラはそれを遮ってリクに肩を貸す。
たとえ力が残っていてもここから帰る方法が分からず、リクは脱出を諦めかけていたが、「すぐそんなことを言い出すのは、リクが闇の世界に長くいすぎたせい」というソラを見て、リクは行く先をソラに任せ、二人は歩き出した。
リク「俺は── 自分はいつでも ソラより上だって思ってた」
ソラ「ふーん」
リク「怒ったか?」
ソラ「いや 俺もそう思ってたから── リクにはかなわないって」
うつむくリクをソラは見るが、ふと前を向くと、先に光が見える。
しかし、光に向かって歩き抜けた先は闇の海岸だった。
「ここで闇に溶けてしまうのもいいかもな」というリクに、光の世界は救われ、後はカイリや王様たちがいれば大丈夫だと、ソラもそれを受け入れようとする。
二人は波打ち際で腰を落ち着け、リクは自分がソラより上だと思っていた話の続きがある、と話し始めた。
リク「本当は── ソラ おまえがうらやましかった」
ソラ「なんで?」
リク「おまえみたいに 心のままに生きられたら 楽しいだろうなって」
ソラ「これでも悩みはたくさんあるんだけどな」
リク「たとえば?」
ソラ「リクみたいになりたいとか」
リク「そうか── 確かに俺になれたら とても良いことがあるな
おまえには絶対できないことだ」
ソラ「な、なんだよ それ」
リク「ソラの友達でいられる」
ソラ「それなら── 俺は俺のままでいいや
リクには絶対できないことがあるから」
闇の海岸において闇に溶けることを受け入れた2人が本音で語り合い、その絆がどれだけ固いものかを象徴したKHシリーズ屈指のエンディングシーンとも言えるだろう。
以降の作品である3Dにおいては、システムやストーリー上、ソラとリクが心で繋がった親友であることを強調した内容となっているため、KHII終盤のソラとリクの再会からこの会話までが彼らの友情に大きく関わっていることが分かる。
Uχ
「リク アートVer.EX」メダルにこの台詞のボイスがついている。
- メダルのイラストのリクはKHIの姿のため一見すると「?」だが、元絵はcodedのオフィシャルアートなので、一応作品の時系列的にはこれでも間違っていない。多分。
- 同じくボイス付きメダルである「闇の力をまとったリク」のツッコミどころの多さに比べればマシだろう。
- codedでは、データ・リクがデータ・ソラにバグから救われた際、「俺は、いつも友達に囲まれ信頼されているおまえが少しうらやましかったのかもな。」と発言し、「何言ってるんだ? 俺がリクを信頼してる。それに、リクもみんなと友達だろ。」と返される会話がある。