ワールド/【ザ・カリビアン】

Last-modified: 2024-03-15 (金) 19:03:44
原作パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
仲間キャラジャック・スパロウ
通常BGMA Pirate's AdventureA Pirate's Freedom(ポートロイヤル)、Winds of Fate(航海)
戦闘BGMFlags of Fury
登場作品KHIII

ディズニー作品「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの世界
KHIIで登場したのはポートロイヤルのみだったが、KHIIIでは探索できるエリアが超大幅に拡大され、ワールド名も「ザ・カリビアン」(カリブ海地域)に変更された。

  • ポートロイヤルはワールド内の1エリアとして登場する。

また、ソラ達の衣装も秩序の魔法の効果が発揮され、このワールドではソラ達もくすんだ海賊衣装になる。

  • ワールド名が変更されているとはいえ、以前は秩序の魔法が適用されていなかった世界に新たにこの魔法が適用されるようになったのは初。
  • KHIIで衣装変更がなかったのは、KHIIのポートロイヤルは実写の人物とアニメのキャラクターが共演する映画「ロジャー・ラビット」がコンセプトモチーフとなっていたため。ハードの進化によってソラ達を生の人間っぽさのないままリアルに表現できるようになったのでコンセプトも変えられたのだろう。

ゲーム媒体であるPS自体の2世代分の進化もあり、それこそまるで実写映画のようなリアルさを誇る世界となっている。

  • トレーラーで発表された際、実際の映画との比較検証動画が作られたが、再現度合いが凄まじい。

リアルなグラフィックに定評のあるさすがのスクエニというべきか、ジャック一人見ても原作映画とほとんど差がわからないくらいリアルな世界感は、まさに「パイレーツ・オブ・カリビアン」である。


登場キャラクター→キャラクター/ポートロイヤル参照


場所

デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー

初来訪時に最初に降り立つ場所。ここでジャックと一緒に砂の上を逃げるブラックパール号を追いかける。

  • 訪れることが出来るのはストーリー冒頭の一度きり。どういう場所なのかを考えれば当然だが。

「Davy Jones' Locker(デイヴィ・ジョーンズの監獄)」とは海底の呼び名の一つであり慣用句。沈没船や水死者のことを表す際に「デイヴィ・ジョーンズの監獄に送られた」と表現することがある。

映画では世界の果ての先にある場所で、海で死んだりデイヴィ・ジョーンズの手下であるクラーケンの餌食になったりした者が送られる場所。ジャックもクラーケンによってここに送られた。当然世界の果ての先に行くことでもたどり着くことができ、ウィルたちもこの方法でジャックの元へやってきた。

  • ゲーム内ではソラ達もこの方法でこの場所に訪れたが、彼らが世界の果ての近くにいたのはジャックとの繋がりがあったからなのかそれともただ単に闇雲に漕いでいたら偶然世界の果てに来てしまったのか…。

現世の真裏に存在する場所であり、ジャックは海図を見てそれに気づき、船を逆さまにすることで現世へと脱出した。

世界の果て

デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーから続けて移動するマップ。船の操作のチュートリアルはここで行われる。

  • これは「地球球体説」以前の世界観に基づくものだろう。ワールド・エンドの時点で、100年以上前にマゼランが地球一周を成し遂げて地球球体説が実証されているが、それ以前の中世の世界観では世界は平面であり、その先は滝のようになって途切れていると考えられていた。

カリブ海

幾つもの島が点在し、海の女神の加護を受けた船であるリヴァイアサン号(条件を満たせばブラックパール号にも乗れる)を操って海上を自由に航海することが出来る。
航行中にはハートレスの船団が出現し、その都度戦闘となる(逃げることは可能)。

  • 今作の裏ボスはここにも出現する上、クリア後という甘い事は言わずワールド来訪時点から出現する可能性があるので、うっかり遭遇しないよう注意しないと予想していないタイミングでぶつかって大変なことになる。
    もし戦う気が無いのに遭遇してしまったら全力で海域を離脱すること。

点在する島のあちこちには宝箱幸運のマークがあり、コンプリートは大変。

  • 陸地だけではなく海中にもあるので隅々まで探そう。

後述のカニもこの島々で見つかる。

群島

レイジングヴァルチャーとの戦闘後、ブラックパール号とはぐれたソラ達が目覚めた島。
ここでソラ達はジャック(の姿をした海の女神の遣い)とともに船を探すことになる。


島ではあるものの、マップのほとんどは海中であり、その中を泳いで進む。

最奥ではライトニングアングラーとの中ボス戦があり、倒すと「サンダガ」を習得し、絆のお守り・オーシャンの入った宝箱が開けられるようになる。
そしてその奥に進むと、ソラ用の海賊船「リヴァイアサン」を入手できる。

  • Uχには同名のハートレスが登場しているが、(恐らく命名の大元ネタが同じだけで)無関係。

難破船入り江

このワールドのストーリーにおける最終決戦の舞台。
入れるのはストーリー終盤に一度きりであり、クリア後は行けなくなる。

ポートロイヤル

KHIIでも登場した港町だが、今回は昼間ということもあって人々の活気に満ちた様相となっている。
街一つと呼ぶに相応しい巨大なマップとなり、大勢のNPCが生活を営む様子が見られる、2世代分のハードの進化を大いに感じられる場所となった。
ストーリー中ではここで大破したリヴァイアサン号の修理のために白いカニを探し回ることになる。


ストーリー中では、船の修復のために街のあちこちにいるカニを探すためだけのマップであり、ここでのストーリーの進行やサブイベントもほとんどないのだが、それにしては驚異的な作り込みがされている。
フリーランによって登れる建物、アスレチックフローのロックポイント、トリニティスレッドで滑れる道、あちこちに隠された宝箱、潜ってバトルもできる海…などなど、走って飛び回るだけで楽しい遊びの宝庫。
映画ファンには、KHIIでほとんど入ることのできなかった砦が内部も含めて見事に再現されているのも嬉しい。

  • 映画第1作のジャックのように、砦を走り抜けて鐘のある高台から海へダイブできる。真似した人も多いのでは?

砦の上に登るとウォーターメロンプリンがいる。

KHIII

今作の時系列はシリーズ3作目の「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」。
ストーリーは基本的に「ワールド・エンド」を踏襲しているが、他の原作再現ワールドと比べるとワールドのシナリオそのものの長さは控えめで、だいぶオリジナル色、ダイジェスト感が強い。
それもそのはず、「ワールド・エンド」はシリーズ第2作「デッドマンズ・チェスト」との前後編と言える構成になっており、さらに言えば「ワールド・エンド」だけでも上映時間が3時間近い長編映画のため、KH内の1ワールドとして描くにはスケールが大きすぎるのである。
そのため、物語の導入及びクライマックスにのみソラ達が介入する形となり、それ以外はソラ達が別行動をとっていた間に映画とほぼ同じ出来事が起こっていた扱いで話が展開される。
一応「デッドマンズ・チェスト」の概要や状況の説明はうっすら行われるのだが、なぜティア・ダルマバルボッサを蘇らせたのか、デイヴィ・ジョーンズやフライング・ダッチマン号、東インド貿易会社とは何なのか、各々がデッドマンズ・チェストを狙う理由やその攻防といった点は映画を見なければ理解は難しい。気になる人は映画を見てみるのがいいだろう。

  • KHIIIではアレンデールと並んで原作映画を視聴している前提の構成と言える。
  • ちなみにソラ達も一応説明を受けるが、全く分かっていない。

ストーリーが短い分、ゲームプレイとしてはワールドの広さで冒険する時間が大半を占める。
そして宝箱が他ワールドと比べて桁違いに多い。流石海賊のワールド。


このワールドではソラ達は自分の船を手に入れ、その船を用いて海を渡り、島から島へ冒険することになる。
船には白いカニによるレベルがあったり、水中戦や艦隊戦があったりと、システム周りではここだけ別ゲー感が凄まじい作り込みがされている。
行けるところが本当に多く、海上はもちろんのこと、海に浮かぶ各々の島から海の中まで、上から下まで探索し甲斐のある広さを誇る。

ちなみに、アトランティカのように変身をしているわけではないが、海中ではどんなに長く潜水していても呼吸のことは気にしなくていい。

  • これも船と同じように女神の加護を受けたとかなのだろうか。
  • レイジングヴァルチャー戦後に海に落ちたときは思いっきり溺れているが、これは加護を貰う前だったからとか?
    • あれは溺れたというより、高所から水面に落ちた衝撃で気絶したのでは?あくまで下が固体だから超高高度の崖から落ちても受け身がとれる(だけでも人外の域)のだろうから、さすがに液体では受け身は無理なのだろう。
    • この世界でも普通に水中戦をしており、しかも相手も平気で戦っている。ジャックが「俺はお前らと違って魔法が使えないからな」と言って水中に同行しないことからも、女神の加護ではなくソラ達側に何かそういう能力があったのかも…?

前述の通りワールドのストーリー自体は短いが、その分自由行動の時間に船やソラ達の強化を行なったかどうかで難易度が変わる。通常プレイでも難破船入り江解放後にそこへ直行するのは避けた方が良い。
各地に点在する島も隅々まで探せばレアな強化素材を手に入れられるため、キーブレードを一気に強化できる。
 
レベル1攻略の場合、このワールドはかなり難易度が高いと言える。アースコアアンカーパイレーツといった強力な雑魚敵がわんさかひしめいているため、少しでも油断すれば即死する。
ボス敵のレイジングヴァルチャーやデイヴィ・ジョーンズ戦でも事故が起きやすいため、先にサンフランソウキョウに行ってラストリーヴのついたスターメダルを手に入れてきた方が楽に攻略できる。


この地を訪れる真XIII機関ルクソードヴィクセン
ルクソードは機関の命令に従って黒い箱探しを行っており、デイヴィ・ジョーンズの心臓が入った宝箱「デットマンズ・チェスト」の争奪戦に参戦する。
ヴィクセンに関しては、ルクソードが任せてくれと言ったため本人曰く高みの見物をしており、特段目立った行動を起こしていない。ソラ達とも直接相対することはないが、自身が手掛けるレプリカの研究の資料になると思っていたジョーンズに目をつけていた。

  • このワールドでの機関メンバーはテクスチャが多少リアルめになっている。開発中、通常時のモデルで登場させたところ違和感がかなりあったそうだ。

「ワールド・エンド」はKHIIの舞台であった「呪われた海賊たち」から3年後の話である。
ソラ達はKHIIで訪れたときから一年足らずでここへ来ているので容姿は当然ながらほとんど成長していないのだが、ジャック達はそのことに誰もツッコまない。

  • ソラくらいの年頃の子供は大概の場合は1、2年で一気に成長するもの(リクなどはいい例である)だが、気にならなかったのだろうか…。

エピソード開始時はソラは歌を歌うほどテンションが高く、グーフィーから「ソラはこの世界お気に入りだね」と言われ、ワクワクするからと答えている。

  • グーフィーと海賊ごっこを披露したりしている。直後に世界の果てにたどり着いてしまい落ちることになるのだが。
    また、エピソード中3人組は自分達は海賊という意識で行動している。
  • 船がイカダなことは「もうちょっと大きい船がよかった」と漏らしている。KHIでイカダで島を出ようとしていた(3Dでは実際出ていた)あの頃の気持ちはどこへ……。
    というか、これも秩序の魔法で用意された物なんだろうか。
    • 折角の海賊装束なんだから船も、と思ったのかも。
      • KHIの時点ではあり合わせのものでなんとか旅立とうとしていたわけであり、大きな船が潤沢にあるならそっちを使いたいと思うのは人情であろう。
  • この時ソラが口ずさんでいるのは直前のイベントシーンでも流れる「ヨーホーヨーホー」でおなじみのあの歌。
    • 途中から適当な鼻歌になるが、海賊のことを歌った曲だけあって歌詞がちょっと色々アレなので仕方ない。
      どう考えても光の勇者(というか15歳の少年)に歌わせるような歌詞じゃないし…。
      • 冒頭の歌の歌詞もオリジナルなのでソラ用に歌詞を作ってもいいとは思うが…それにしてもどこでこの歌を知ったのか…。
    • アルティマニアによると曲が決まるまでは「ハイホー」の曲に合わせて歌っていたようである。