原作 | モンスターズ・インク |
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仲間キャラ | サリー(KHIII)、マイク(KHIII) |
通常BGM | Monstropolis Now、Monstropolis Now -Code 72-16-(ドア倉庫・工場・発電所) |
戦闘BGM | Monster Smash! |
登場作品 | KHIII、MoM |
ディズニー・ピクサー作品「モンスターズ・インク」の世界。
原作の会社がそのままステージになっており、ロビーから原作であった会社の作業場(ドアルーム)、ドア運搬のレール区画、倉庫など、映画の舞台となったエリアが丁寧に再現されている。
- 工場エリアなどのオフィス外のマップでは、2作目「モンスターズ・ユニバーシティ」に登場した場所を再現しているところもある。
元々は人間の子供達を脅かして悲鳴を集め、それをエネルギーにする生産会社だったが、子供達の「モンスター」のイメージの軟化等から業績の悪化が見られていたのと、更にそんな中起こった原作映画での一件もあって経営方針が大きく変更、現在では子供達の「笑い」を元にエネルギーを生産する会社に変わった。
- つまるところ、現実世界でいうところの電力会社みたいなものである。
- マップ内のあちこちに置いてある黄色いタンクを叩くと、中に詰まっていたらしい笑い声がする。
とはいえ、そのあたりの方針変更についてはまだ途中らしく、会社の玄関上部の看板も『WE SCARE BECAUSE WE CARE(真心込めて脅かします)』のまま。KHIIIでは、この看板を見たソラ達が不信感を露にしている。
- モンスターズ・インクがテーマとなっているディズニーランドのアトラクション「モンスターズ・インク ライド&ゴーシーク!」では、看板の文字は『IT’S LAUGHTER WE’RE AFTER(笑い声を追い求めます)』となっている。
看板の文字はこれから改修工事が施されるのか、工事の足場が組んである。ここから、KHIIIの時系列は原作直後、アトラクション以前なのだと推測できる。 - 人々を恐怖させて悲鳴を起こさせていたという点ではハロウィンタウンと共通しているが、あちらが恐怖と悲鳴を「みんなが楽しむもの」と考えているのに対し、こちらはビジネスライクに子供たちを驚かせていたため、ジャックたちに比べるとワールドの住人たちの感性はソラ達と変わらない。
またこの世界のモンスター達は「人間の子供に触れただけで死んでしまうため、子供は危険な存在である」と信じている。
そのため人間の世界から物が持ち込まれたと判明するとCDA局員が即座に駆け付けて除染作業を行っている。
映画でブーが町中に現れた時は町中大パニックとなり、「モンスターが子供から逃げ惑う」という通常とは真逆な状態となってしまった。
- 原作映画の描写から、「子供が危険」というのは完全にデマである。
どうしてこのような誤解が広まったのかは不明だが、不用意に他の世界に関わり秩序を乱さない様にするためだったりするのかもしれない。
この世界ではソラ達も秩序の魔法によってモンスターに姿を変える。
ソラは少しネコ科の生き物に似た雰囲気のモンスター(ただし耳に見えるのは角である)、ドナルドは単眼、グーフィーはトカゲか何かのような雰囲気になっている。
- 一つ目のせいか、ドナルドは初対面時にはブーに「マイクワゾウスキ!」と呼ばれる。勿論マイク本人は文句を言ったが、ブーには通じていなかった様子。
魔物を見慣れたソラたちも怖がるくらいには不気味な姿で、初訪問時には3人はお互いの姿を二度見後、咄嗟に臨戦態勢を取ってしまうくらいには驚いていた。
- アトランティカやプライド・ランドのように人外の姿(ドナルドとグーフィーは元々人間ではないが)になったことがあるとはいえ、流石にモンスター化には驚いたようだ。
- ハロウィンタウンでもそれなりに恐ろしいモンスターの姿になっている割には反応が薄いが、モンストロポリスの姿よりは元の面影があるからだろうか。
- なお、2度見までには10秒程度かかっている。
そのあまりの姿の変わりようからこのワールドに派遣されていたヴァニタスも最初はソラ達だと気づかなかった模様。
- ヴァニタスはソラに対し「気づかなくて悪かった」と言っているが、寧ろ初見で気づけと言う方が無茶である。
- ソラとしてもこの姿は色々と不本意なようで、ソラの中にヴェントゥスの心が眠っていることをヴァニタスから告げられたことについてSNS風のロード画面に「この姿の時に言われたくなかった」というタグをつけている。
ワールド名は原作映画の街の名称と同じで、「Monster(怪物)」と「Metropolis(大都市)」を掛け合わせた造語。
- たまたま同じような名前になっただけで、モンストロとは一切合切関係がない。「モンストロ(Monstro)」はイタリア語、スペイン語、ポルトガル語などのロマンス諸語で「怪物」の意味を持ち、クジラの方のモンストロはこちらが語源。
- 「ポリス」はギリシャ語で「πόλις」と表記し、「都市」や「都市国家」などの意味で使われる。
- 日本人にとってはあまり馴染みが無い単語であるためか、原作映画の日本語版では街の名前が「モンスターシティ」と訳されている。
登場キャラクター→キャラクター/モンストロポリス
場所
ロビー&オフィス
笑いフロア
ロビー&オフィスから会社の奥へ進むと辿り着く、子供達の部屋へ通じるドアを機能させるドアルーム。
フロアの入口の受付は窓から内部に入ることが可能。
- 経営方針転換前の旧名は「絶叫フロア」。
ドア倉庫
ドアルームからレールスライドで移動する、多くのドアが保管されている倉庫区画。
上部
バナナプリンが出現する。
- 近づくとサリーやマイクが「なんだ?」と不思議そうな声を上げる。
倉庫:地下
発電所
タンクヤード
KHIII
映画「モンスターズ・インク」の物語のその後の世界としてストーリーが展開される。
そのため、原作映画を見ていると、その深い繋がりに感動するだろう。
- トイボックスと同じく、映画スタッフの要望により、映画と直接の繋がりがある正史として描かれている。
上にもあるように、モンスターズ・ユニバーシティ→モンスターズ・インク→KHIII→ライド&ゴーシーク!の順がシリーズの時系列となるわけである。
モンスターに姿を変えたソラ達はモンスターズ・インク社を発見、上記看板を見て突入し、その直後にサリー・マイクと遊ぶ幼い子供(ブー)の姿を目撃する。
- ソラ達にはブーが二人に襲われていたように見えたようだ。第三者からすれば仕方がないと言えば仕方がないのだが。
誤解が解けたその時、アンヴァースの襲撃を受けこれを撃退。
ソラ達は害虫駆除業者としてサリー、マイクと共に会社にアンヴァースが蔓延る事態の解決、及びブーの安全のためにブーの部屋のドア探しをすることとなる。
前述されている通り、この世界で出会う真XIII機関はヴァニタス。
この会社でかつて集めており、今も残っている負の感情(子供達の悲鳴)に目を付け、アンヴァースを増やすために利用しようと考えた模様。
他にも人間界へと追放されたランドールを引き入れ、邪魔者を排除するために利用していた。
- 今作でアンヴァースとエンカウントできる唯一のワールドとなっている。
恐怖という負の感情を集めていたモンスターズ・インク、強い負の感情から生まれる存在アンヴァース、アンヴァースを利用して復讐と事業拡大を目論むランドール、そしてそれらに笑いというポジティブな感情によって立ち向かっていくソラやサリーたちという、原作映画とKHの見事なクロスオーバーが展開される。
この会社で管理されているドアは「人間の世界に通じている」という設定のはずだが、作中では「ドアに入ることで同じモンストロポリス内の別の場所のドアから出られる」というような描写が多く、もっぱらモンストロポリス内でのワープゲート的な簡易移動手段であるかのように扱われている。
ムービーやマイクのセリフを見る限りはモンストロポリス内で直通のように見えるが、原作の描写に則るなら、実際にはソラ達は「ドアに入って人間の世界へと移動し、人間の世界で別のドアを見つけてそこからモンストロポリスの別の場所に移動する」という手間のかかる手順で移動しており、ゲーム中の描写ではその過程を省略している…ということなのかもしれない。
- とはいえドアの原理が不明であり、必ずしも子供たちの部屋に通じるドアがあるわけでもないことからも、「ドアによって設定されている行き先が違うものの、モンストロポリスや人間の世界問わず通行可能(人間の世界に続くドアは業務上必要だったので格段に多く用意されているが)」と考える方が自然かもしれない。