敵/【ギガース】

Last-modified: 2023-11-28 (火) 20:36:38

KHIII

トイボックスに出現するエネミー。
同ワールド内での架空のゲーム「VERUM REX」に登場する機動兵器「ギガース」のおもちゃ。
「VERUM REX」のCMではヨゾラ達がワープホールのようなものから現れたギガース達と戦っている。
「VERUM REX」の関連グッズとしてスクウェア・エニックスが販売しているようだ(ゲーム内の話であり現実世界では販売されていない)。
ギャラクシートイズ内の至る所に置いてあり、今が旬のおもちゃであることがうかがえる。

  • なお、勘違いすることはないだろうが、ギガースはトイ・ストーリー本編でも登場しない、KHオリジナルのキャラクターである(実験体危険プログラムと同じ)。
    • というか、このワールドのおもちゃが操られた敵はどれもKHオリジナルの敵である。

CMでは「LOST TECHNOLOGY ARMS」と書かれていることから、「VERUM REX」内の設定では失われた技術を使って作られた(あるいは過去からやってきた)ものだと思われる。

トイ・ストーリーのおもちゃ達は皆心を持って、おもちゃのルールを守った上での自律行動ができるのだが、ウッディによれば「まだわからないんだろうな」ということで、通常時はコイツ自体が自律行動することはない。

  • ギャラクシートイズ内に登場するおもちゃの大半は(まだ商品という理由なのかは不確かだが)、ゲーム中では基本的に自律して動き出すことはない。

 
ちなみに「ギガース」とはギリシャ神話に登場する巨人族のこと。

  • 同じくギリシャ神話に登場する(ティーターン)族とは別物。

中身はおもちゃとしてはかなり凝った作りになっており、コックピット内にハートレスソラが乗り込むことが可能。

  • 恐らく、本来は関連グッズの一つである「VERUM REX」のキャラクターフィギュアを乗り込ませるものなのだろう。

フィギュア搭載機能がついているせいか、原作(「VERUM REX」)でも大型エネミーだからなのか、おもちゃとしては非常に大型。
しかし、商品棚に陳列されている箱の大きさはどう見てもこの巨体が入るサイズではない。また、ソラ達と同等サイズのものも展示されている。
これらのことから、エネミーとして登場するものは店内ディスプレイ向けの非売品である可能性がある。

  • 仮に通常版より高価な特別版として販売しているとして、購入した場合は置き場所に困りそうである。

バズのレーザー同様に、トイボックス内のワールド環境のせいで、ブーストをふかす、ビーム砲を撃てるなど兵器化してしまっている。
連れ去られたバズを追いかけ、闇の回廊を探すパートでこれに乗って作業する場面では、△ボタン「マグネブロック」でブロックをまとめて飛ばして積み上げることができるが、この機能もワールド環境による影響と思われる。


初登場時はヤング・ゼアノートの呼び出したトイトルーパーイベントシーンで搭乗して襲い掛かってくる。
トイトルーパーが乗り込んで動き出した際は、ウッディも「なんだ、動けるのか?」と言うが、上述のとおりこれはギガース自体が心を持って動いているわけではなく、トイトルーパーが操縦しているからである。
同イベントシーン内でのドナルドグーフィーの機転により、ハートレスでも操縦することができたんだから、ということでソラが搭乗して操縦することもできるようになる。

  • おもちゃとはいえ、ロボットを操縦してロボット同士の戦い…ロマンを感じる人がいるのでは。

敵として出てきた場合のHPは序盤の雑魚敵なのに2本以上あり、その高い火力もあって結構な強敵である。
ギガースの色によって「スピードタイプ」「パワータイプ」「シュータータイプ」の3パターンの武装の違いがあり、トイトルーパーもその違いを使い分けて利用する。
エンカウントするギガースは手ごわいが、倒すことで中のトイトルーパーを撃破でき、ギガースの搭乗権を奪えるので、早めに倒して奪えば一気にバトルが楽になる。
また、店内にディスプレイされているギガースについても自由に乗り込める。どちらの場合でもシチュエーションコマンド「乗り込む」でギガースの操縦モードに移行する。
こちらが乗り込むと、その圧倒的な戦闘能力の高さをこちらで利用できる。いざ乗り回すとハートレスの方がかわいそうなくらいの制圧力を見せつけてくれる。

  • 搭乗可能なギガースのコックピット付近はアスレチックフローのロックポイントになっており、そこそこの距離からでも一気に近づけるので積極的に乗っていきたい。

 
搭乗するとソラ本人とは別のHPバーが用意され、乗っている間はソラのHPは減らない。
ギガースのHPがなくなるとギガースから強制排出され、そのギガースは使用不能になる。
図体がでかいのでソラ達がギリギリ入れるような大きさの場所には入れないが、そんな場所はほとんどなかったりするので、ソラの身を守るという点でも乗れるときは乗っておいた方が楽。

搭乗中は操作方法が○ボタンでパンチ(コマンド欄にはないがL2ボタンでも使える)、R2ボタンでショット、△ボタンでギガースのタイプに応じた特殊攻撃(ゲージが溜まると使用可能)、×ボタンでブースター(ボタン押しっぱなしでブーストゲージの続く限り使用できる)、□ボタンでブーストゲージを消費してのブーストダッシュ、L1ボタンでギガースからの脱出となる。


余談として、今作には「FF Versus XIII」のオマージュが多いと言われているのだが、このギガースも同作のオマージュである可能性がある。

  • 製品版FF15ではカットされているが、Versus時代の企画には敵の魔導アーマーを奪って乗り込むというものがあったため。

また、身の丈の3倍以上はあろうロボットに乗り込んで操縦するというのはエレクトロニック・アーツ社のFPSゲーム「タイタンフォール」を彷彿とさせる。
野村氏は2013年末頃のインタビューで印象に残ったゲームに「タイタンフォール」を挙げており、ギガースのアイデアの原点はここにあったのかもしれない。


作中に登場するギガースは以下のとおり。
ミニゲームの「VERUM REX -Beat of Lead-」では基本3種の他、それぞれの能力を強化したエースも存在し、こちらも撃破すれば乗り込むことができる。
リトルエース、ハイパーエースというエネミーも登場するが、そちらは敵専用となっている。

スピードタイプ

HP、ショット、パンチともに平均的なタイプ。機体の色は水色。
移動スピードが速い上にブースターのエネルギー消費が小さく、他のタイプより長く滞空していられるため、高い機動力を持つ。
特殊攻撃は前方にエネルギー弾をばらまく「ボム」。
ボムの威力はそこそこだが攻撃範囲が割と広く、再使用の為のチャージ時間が短いのがウリ。
スピードエースはブースターの性能が強化され、ボムの弾数も増加している。

パワータイプ

パンチの威力が高い代わりにHPとショットの威力が低く連射性も悪いタイプ。機体の色は赤。
移動速度やブースターの性能は並。
特殊攻撃は敵に接近しつつ攻撃する「タックル」。スピードタイプの「ボム」よりも再使用までの時間が短い。
タックルは、移動距離が小さく敵を巻き込みにくいがふっ飛ばしやすいため、すぐに近付いて高威力のパンチで追い討ちをかけるのが基本戦法。
パワーエースは移動速度がスピードタイプと同程度まで上がり、タックルの再使用時間もさらに速くなっている。

シュータータイプ

HPが高くショットの連射速度が速いタイプ。機体の色は紫。
代わりに移動速度は最遅でブースターのエネルギー消費も最悪。ジャンプで上の階にも上がれない。
特殊攻撃は接触すると爆発する弾を前方に放つ「キャノン」。
キャノンは射程が長く、遠くの敵を狙えるが、発射に少し時間がかかり再使用時間も長い。
総じて固定砲台的な側面の多いタイプ。
シューターエースは移動速度が上がり、キャノンの攻撃範囲が広がる上に再使用時間も短くなっている。

リトルエース

「VERUM REX -Beat of Lead-」にのみ登場する敵専用の機体。機体の色は銀色。
倒すと高得点を獲得できるが、通常の機体よりも一回り小さく、HPも高い。

ハイパーエース

「VERUM REX -Beat of Lead-」のボスとして登場する敵専用の機体。機体の色は金色。
ショットやボム、タックルで攻撃してくる他、HPが減ってくるとまるでオールレンジ攻撃のような「アルテマボム」を使用する。

KHIIIRM

隠しボスとして登場するヨゾラがギガースを召喚して突撃させる技を使用してくる。ギガースには個別にHPバーが用意されているが、撃破したとしてもその場で消滅するため搭乗することはできない。

ヨゾラは「今の自分は本来の姿ではない」としているが、ギガースを使ってくることからも、少なくともその「仮の姿」はソラが良く知る「VERUM REXのヨゾラ」と同一の存在であることが窺える。

  • とはいえギガースとヨゾラが戦っていたゲームの方とヨゾラがギガースを使役するこちらでは若干違うような気もする(描写がないだけでゲーム内でそういう場面もあったのかもしれないが)。