カイリが使用するキーブレード。BbSではアクアが使用可能。
細い棒型の軸に護拳から伸びる蔓草が巻き付き、咲き誇る三色(紅・黄・紫)の花が鍵の歯を構成している。
護拳はKHシリーズのロゴに使用されているハート型に近い形。柄頭は王冠の形になっており、そこからキーチェーンの紐が伸びる。
- つまりハートの上に王冠マークが乗っている形になる。ますますロゴに近い。
全体的に暖色系の可愛らしいデザインだが、護拳の片側は青い波、もう一方は砂浜のような形になっている。
キーチェーンは赤い紐に繋がれたパオプの実。
- ただし実物とは葉っぱのついている位置が異なり、上部左右の角に一枚ずつ付いているため、左右対称の見た目になっている。
- まるで華やかな南国のようなデザイン、MoMでのエピソード、そして何より名前を見るに、このキーブレードはカイリのキーブレードであるとともに、ある意味このワールドを象徴するものなのかもしれない。
意味は「運命の場所」。
海外名は「Destiny's Embrace」。直訳なら「運命の抱擁」、意訳するならぱ「運命を受け入れる」だろうか。
叩くと優しい光と共に、紫とオレンジの星、薄紫・ピンク・黄色などのきらきらした光、オレンジの光のカケラ、さらにはピンク色の花と緑・黄緑色の葉っぱが出る。星は花をイメージしたデザインをしており、中心部は黄色い丸が描かれている。
- これほどまでに叩いた時のエフェクトが華やかなキーブレードは今までになかっただろう。
KHII
終盤、カイリがアンセムの姿をしたリクから渡されたキーブレードとして登場。
- この頃はまだ正式名称は判明していなかった。
イベントシーンでリクからこれを手渡されてからカイリはシャドウと戦ったが、それ以降の登場は一切ない。
リクがどこでこれを手に入れたのかはKHIIIに至る現時点でも不明。
- ディレクターの野村氏によると「詳しい説明のない通常の入手手段ではないあたり、何か裏があると思ってもらっていい」とのことで、おそらくリクがこれを入手するまでにも一つのエピソードがあるのだろう。
小説版では、ソラがそのキーブレードをどこで手に入れたのかカイリに問いかけ、彼女は発現させたリクに問うように視線を移すが、彼も「わからない」というように首を振った。
- ついでにこの期に「キーブレードってなんだろう?」という根本的な部分に関する疑問がソラの中に湧いたが、それを考える余地はこの男の乱入によってかき消された。
BbS
レイディアントガーデンで王様と協力してアンヴァースを倒し、幼いカイリと出会った際に入手できるアクアのキーブレード。今作で名前が明らかになった。
- この時点でアクアがこのキーブレードを所有していたことも同時に判明したため、KHIIでリクがデスティニープレイスを所持していたことに更なる謎が生まれた。
攻撃力+3、魔法力+3、クリティカル率75%、クリティカル補正×1.35、長さ85。
クリティカル率が非常に高くアルテマウェポンと同等。
ポジションとしてはラスカルフレイムと同様だが、こちらはクリティカル率75%という驚異の数値で、物理特化キーブレードが手に入っても十分使い続けられる余地がある。
3D
存在しなかった世界のあるシーンで、ソラの後ろに現れるカイリがこれを持っている。
KHIII
キーブレード墓場で共闘キャラクターとして登場するカイリの装備キーブレード。
カイリがパーティーに加入するサイクスとシオンとの戦いの際にこれを振るっているところが見られる。
…が、せいぜい一分ほどであり、すぐにイベントが挟まってそのままカイリは連れ去られてしまいバトルから離脱するため、実際に使用されているのを見ることが出来る時間はごく僅か。
KHIIIRM
引き続きカイリが使用するキーブレードとして登場。「Re Mind」内では上記の戦いの他、アーマー・ゼアノートとの戦いでも装備している。
カイリのプレイアブル化に伴い、BbSぶりにプレイヤー操作でこのキーブレードを使用して戦うことができる。
MoM
新規イベントシーンに登場。カイリはキーブレードと魔法を駆使しマスター・ゼアノートと戦いを繰り広げた。
MoM仕様の公式のCGイラストでもカイリが手に持っている。
また、直接関係があるわけではないが、このキーブレードの名称にもなっている「運命の場所」という言葉がセリフの中に使われている。
プリンセスを外の世界に送り出せば、キーブレード使いの元に自分を導くはずだと推測していた研究者時代のゼアノートは、無数の世界が存在する異空の海で、カイリの乗る小舟が辿り着く場所こそが「運命の場所」だと言っていた。