ヴェントゥスのテーマ曲。
普段の明るい彼から、テーマ曲はソラのテーマ曲のように明るい雰囲気の曲かと思いきや、ロクサスのテーマ曲によく似た暗く切ない曲に仕上がっている。
オーボエやピアノの儚いメロディが、BbSで彼に起きた悲劇の有り様を謳っているようである。
この曲オリジナルのフレーズの間に、「Roxas」と「Sora」のフレーズのアレンジを順に挟んだ構成になっている。また、密かに「Dearly Beloved」の変形フレーズも流れている。
下村氏は、野村氏からソラとロクサスのテーマを足すよう要望がくる前は、全く違う曲を書いていたらしい。
- メインキャラクターのテーマ曲の中で、彼の曲はイントロからロクサスのテーマを思わせるだけでなく、独自のフレーズ以上に他者のテーマ曲の主張が激しい、少々異質な曲となっている。
BbS
前述のとおり、主にヴェントゥスの過去に関するシーンなど、物悲しい場面でよく流れる。
ラストエピソードのエンドロール後、ヴェントゥスとソラが再会するシーンは特に印象的であり、今作でこの曲が最も光るのはここだと言っていいだろう。
ゲーム発売前のトレーラーでも使用されたことがあり、その当時は当然ヴェントゥスのテーマ曲とは明かされていないのだが、そこで聴こえるソラとロクサスのテーマ曲のフレーズからこの曲をヴェントゥスのテーマ曲と仮定してヴェントゥスの正体を考察する者も中にはいた。
3D
ソラ編終盤のイベントと、エンドロール後、眠っているヴェンが映る場面にて流れる。
ズームアップされた寝顔に微笑みが浮かび、目覚めを予感させることもあり、切ない印象は変わらないままながら穏やかさが感じられる。
Uχ
ユニオンリーダーを務めていた頃のヴェントゥスが登場し、彼に関わるシーンで何度か使用される。
KH0.2
アクアが闇の世界のドワーフ・ウッドランドで眠るヴェントゥスの幻影を見つけたシーンで流れる。
KHIII
旅立ちの地でソラがヴェントゥスの心に向き合い、ヴェントゥスが目覚めるシーンで使用されている。
原曲に近いアレンジ版が使用されているがサントラには未収録。