この世界の宗教について

Last-modified: 2018-02-05 (月) 16:04:23

この世界に存在する宗教をまとめてみました。
現代世界の神を参考にしていますが、創作設定が混ざっているので、名前は同じでも設定が異なることがあります。
その内、魔界の宗教も考える予定です。
また、こんな宗教があったら面白いという意見がございましたら、是非是非アイディア投稿スレッドにご投稿くださいませっ!

ノルン教

特徴:
運命の神「ウルズ」、「ヴェルダンディ」、「スクルド」の三女神を信仰する宗教。
三女神をまとめて、「ノルンの女神」と呼称する(別名「ダイスの女神」)。
戦に向かう傭兵や商談に臨む商人、一世一代の賭けに出る賭博師など勝負の世界に生きる人間が
運命を味方につけるべく、世界各地にある、この女神の社に祈りを捧げている。
社は簡素で1メートル四方程度の小さな建物が多い。
大都市には、大きな神殿も存在し、特殊な予知の魔力を持ち、女神の信託を伝える巫女なども存在している。

 

主な信仰地域:
特に偏りがなく世界のあちこちに社が見受けられる。

 

祭り、儀式等:
世界の様々な地域で信仰されているので、一定ではないが、フォルトナでの一例としては、
秋の収穫祭では、ノルンの女神に感謝の祈りを捧げ、取れた作物の一部をお供えし、一晩祭った翌日に
その供え物を地域の住人全員で食べることで、その先一年の幸運を祈願する文化が存在する。

 

祈りの捧げ方:
両手を握り合わせて、胸元の高さに合わせ、目を閉じて祈りを捧げる。

 

死者の葬り方:
葬儀の時に回した賽の目と死者の名前が刻まれた墓石を墓標とした土葬。

 

主な神々:
ウルズ
「過去」を司る女神。

 

ヴェルダンディ
「現在」を司る女神。

 

スクルド
「未来」を司る女神。
(※アドリスPL様のアイディアを膨らませました。アドリスPL様、ありがとうございます!)

エッダ教

特徴:
大神オーディンを信仰し、勇ましく戦って死んだ戦士は、死後、「ヴァルキュリア」と呼ばれる女神に「ヴァルハラ」という宮殿へ招かれ、やがて迫りくる「ラグナロク」という最終戦争に備える「エインフェリア」と呼ばれる不死の戦士へ生まれ変わるという「エッダ」と呼ばれる教義を持つ多神教。
世界各地に布教しているが、ロザリア帝国では国教となっており、最も信仰者が多い。
戦場において、大神オーディンとヴァルハラの名を出しては、兵士を鼓舞し、死の恐怖を取り除く為にも利用されている。
ロザリアの大都市には様々な神を信仰した多数の神殿が見受けられ、観光名所ともなっている。

 

主な信仰地域:
ロザリア全土
フォルトナ北西
イシス北部
アークライン北部
ブランブルグ西部

 

祭り、儀式等:
ビールを神聖な飲み物と考えており、祭りなどの際に神々への捧げものとしてよく用いられる。
冬至の季節になると悪霊や悪魔が現れるとされ、それらを追い払う為の「ユール」と呼ばれる祭りが行われる。
豚肉をメインとした料理が振る舞われ、それらの料理と共にビールを飲んで来年への幸運を祈願する。

 

祈りの捧げ方:
両手を握り合わせて、目を閉じて祈りを捧げる(手の高さは自由)。

 

死者の葬り方:
死者の名前が刻まれた長方形の墓石を墓標とした火葬。戦士の墓には「ヴァルハラにて永久(とわ)の栄光あれ」という一文も刻まれる。

 

主な神々:
オーディン
「グングニル」と呼ばれる槍を持ち、「スレイプニル」と呼ばれる8本の脚を持つ軍馬に跨る隻眼の老人の姿で描かれる。
全知全能とも呼ばれるが、魔法を生み出した神としても有名。

 

ヴァルキュリア
オーディンの命を受け、天馬に乗って戦場を駆け、死者の魂を選定する女神。
様々な種類の女神がこの女神の別名であるとされ、運命の女神「スクルド」もこのヴァルキュリアの一柱であるとされる。
大抵は鎧兜とスカートを見に纏った美しい女性の姿で描かれる。

 

トール
「ミョルニル」と呼ばれる戦槌を持った勇ましい姿で描かれる、雷、天候、農耕を司る神。エッダ教のあらゆる神の中でも最強と称され、様々な武勇伝が神話で語られている。

 

ロキ
オーディン達、アース神族と、それに敵対しているヴァン神族の双方の血を引く、悪戯好きの神。
オーディン達の住むアースガルドに様々な厄介ごとを持ち込みながらも、オーディンやトールの危機を幾度も救うなど、神話では憎めない神として描かれる。

 

ヘル
ニヴルヘイムと呼ばれる氷に覆われた冥界を統べる死の女神。
神々でさえ、死ねばこのヘルの棲むニヴルヘイムへと送られると言われる。

 

ヴェーダ教

特徴:
「ヴェーダ」と呼ばれる輪廻転生を教義としている多神教。来世での生まれ変わりは、今世にて歩んできた人生で形成されるカルマによって変化すると教えられている。
クリシュナ王国の国教で、この国を中心に信仰されている。

 

主な信仰地域:
クリシュナ全土
イシス東部
フォルトナ南部

 

祭り、儀式等:
春の時期になると、「ピシャーチャ」と呼ばれる悪鬼が現れるとされ、それを追い払う「ホーリー」という祭りが行われる。
祭りの参加者は、魔除けの効果を持つとされる色水や泥水を、友人、知人は勿論、見知らぬ人にまでかけあう。
その後、色水まみれになった者同士、仲良く盃を交わすという。
この無礼講が許される祭りによって、普段出会うことのできない人との人脈を作り、ビジネスチャンスを広げることを目的としている商人も多い。

 

祈りの捧げ方:
両掌を合わせて、胸元の高さに合わせ、目を閉じて祈りを捧げる。

 

死者の葬り方:
執着も残さずに旅立たせるために、死者の肉体のみならず、死者が生前所有していた可燃性で、相続する者も無い物品も含めて一切合切を焼き払う火葬を行い、遺骨も粉砕し、遺灰も含めて川へ流す。特にクリシュナ王国では、聖なる川として有名な「マハトマ川」に流して葬ることが有名。

 

主な神々
シヴァ
ヴェーダ教の三大神の一柱。破壊と再生を司る。四本の腕と三つの眼と「ピナーカ」と呼ばれる三又の槍を持つ姿で描かれる、恐ろしくも神々しい神。
神話では、闇の軍勢を打ち倒す者として描かれる。

 

ヴィシュヌ
ヴェーダ教の三大神の一柱。秩序と維持を司る。四本の腕と「スダルサナ」と呼ばれるチャクラムを持つ姿で描かれる、慈愛に満ちた神々しい神。
神話では、いくつもの化身を操り、闇の軍勢に立ち向かったとされる。

 

ブラフマー
ヴェーダ教の三大神の一柱。知識と創造を司る。四本の腕と四つの顔を持つ姿で描かれる、不可思議な威容を持つ神。
宇宙そのものを作ったとされる。

 

カーリー
シヴァの妻の一柱。血と殺戮を司る女神で、四本の腕と四本の剣を持つ恐ろしい姿で描かれる。シヴァの力の源とも言われる。
ロザリアに降臨した破壊の女神と同名だが、平行世界のあちらとは似て非なる神。

 

ラクシュミ
ヴィシュヌの妻の一柱。美と富を司る女神で、四本の手と水連を持つ美しい姿で描かれる。
商魂逞しいクリシュナ国民の間では最も人気が高い女神。

 

サラスヴァティ
ブラフマーの妻の一柱。芸術と学問を司る女神で、四本の腕と「ヴィーナ」という弦楽器を持つ美しい姿で描かれる。

 

・ヴェーダ教の文化「クマリ」
クリシュナの一都市・ダルバールにて執り行われている文化。初潮前の幼い少女から「クマリ」を選び「神降ろしの儀式」を受けさせた後、彼女を幸運をもたらす生き神として信仰する。クマリは国の運命を占う予言者でもあり、虎に跨がる戦いの女神「ドゥルガー」が宿っているとされている。年に一度、秋の大祭ではクリシュナ国王がクマリに頭をたれて跪き、祝福を与えられる内容の儀式がある。
クマリが人前に姿を現す際は、額に第三の目を描き、鼻筋や目元に特有の化粧を施し、深紅の衣装に身を包んだ姿と決められている。地に足を付けてはならないため、人が担ぐ輿に乗せられている。
クマリに選定される少女は生まれつき強大な魔力を持った子供が多く、「神降ろしの儀式」によって変質した魔力が、周囲の因果律になんらかの影響を与えているとみられている(実際にはこの儀式によってクマリには魔人とみられる者の細胞が宿され、肉体を後天半魔に造り変えられている)。
クマリはダルバール宮と呼ばれる邸宅に入り、特別な儀式以外の外出を許されない。また「地面に足をつけてはいけない」などの制約をはじめとした様々な掟の中での生活を余儀なくされる。
クマリは数年間役割を務めた後、退任となる。退任後の少女はただの人となるのだが、その後の運命が不幸に見舞われることが多く、神降ろしの儀式からもたらされる因果律の乱れの報いを受けているのではないかという説もある。
(※サルドニカPL様に提案いただきました。サルドニカPL様、ありがとうございます!)

エノク教

大自然を司る女神ミネルヴァを信仰する宗教。エノクとは「聖なる言霊」の意。ミネルヴァは唯一神であり、他の神格的存在として天使が描かれる。
水と森の織りなすフォルトナや、ヤーマ等、自然豊かな地域で信仰されており、フォルトナでは国教。アルケマイン、ブランブルグの一部で信仰されている。
自然は女神の身体の一部であり、与えられた自然環境に感謝し、自然と調和した生活を送るべきと教える。
経典の教えは「エノク書」と呼ばれる書物に語られている。
各地の教会が建造されており、神父やシスターなどの聖職者が教えを説いたり、修道院では、神学以外に、浄化に関する魔法を教えたりしている。

 

主な信仰地域:
フォルトナ全土
ヤーマの各村
アルケマイン北部
ブランブルグ南部

 

祈りの捧げ方:
両手を握り合わせて、胸元の高さに合わせ、目を閉じて祈りを捧げる。

 

祭り、儀式等:
季節の変わり目ごとに祭りが行われる。
ミネルヴァへの捧げものとして家畜の一部と季節の作物が捧げられ、後日、祭りの運営側が住民へ振る舞う。
祭りの名は、春は「ペサハ」、夏は「シャブオット」、秋は、「ヘルブスト」、冬は「スコット」と呼ばれる。
洗礼の儀式という儀式も存在する。
洗礼の儀式にて、「洗礼」を受けると洗礼名という聖なる名前が貰え、この名を持つとミネルヴァの加護を受けられると言われている。

 

死者の葬り方:
死者の名前が刻まれた十字架の付いた墓石を墓標とした土葬。洗礼を受けた者の墓標には洗礼名も刻まれる。また、死者が不死者の呪いを受けないようにする為に対呪の魔導制御術式が棺に刻まれ、遺体に魔除けのロザリオを握らせるのも特徴。

 

主な神々
ミネルヴァ
エノク教の唯一神。大自然を司る女神であり、杖に加え、大きな盾を持つが、武器らしきものを一切持たず、慈愛に満ちた美しい女性の姿で描かれる。
代わりに女神を護る天使達は、武装に身を包む姿で描かれる者が多い。

 

メタトロン
ミネルヴァを護る大天使の一体で最上位に位置すると言われる。
サンダルフォンの双子の兄。全身を白銀の鎧に包み、剣や槍で武装しており、四枚の翼を持つ姿で描かれる。
元は人間で女神を護る為に天使に転生したと伝えられる。

 

サンダルフォン
ミネルヴァを護る大天使の一体で第二位に位置すると言われる。
メタトロンの双子の妹。メタトロンに比べて軽装の武装をしており、巨大な弓を持ち、四枚の翼を持つ姿で描かれる。
元は人間で女神を護る為に天使に転生したと伝えられる。

 

ラグエル
ミネルヴァを護る大天使の一体。四枚の翼と鎧姿とラッパを持つ姿が特徴で、他の天使を監視する役を担うと言われる。

 

カマエル
ミネルヴァを護る大天使の一体。四枚の翼と重装備の鎧姿と数々の武装を持つ、荒々しい姿で描かれる。
「神の力」を象徴する天使で、「破壊の天使」とも言われる。

イナンナ教

大地母神イナンナを信仰する宗教。
この宗派は二面性を持っており、表向きの顔は、大地の恵みに感謝し、大地と調和して生きることを説く。
裏向きの顔は、多産を説き、淫猥な儀式を執り行う。
イナンナを祭った教会が存在しており、教会の神父、シスターは表の顔と裏の顔を持っている者もいる。

 

主な信仰地域:
フォルトナの一部地域
イシスの一部地域
ヤーマの一部の村々
アルケマインの一部地域

 

祈りの捧げ方:
イナンナの神像の前へ跪いて首を垂れ、両手を握り合わせて、胸元の高さに合わせ、目を閉じて祈りを捧げる。

 

祭り、儀式等:
春の訪れの際に、豊作を祈願した祭りが執り行われる。冬の明けである為、蓄えは多くなく、
ささやかな食事と酒で、参加者は、できる限り騒いで明日への活力を得る。
裏の儀式として、不特定多数の男女を集め…イナンナの神像の前に展開された魅了の魔法と魔力を封じた魔法陣を作っておく。
儀式が始まると、参加者は精力剤入りの媚薬を飲み、魅了の魔法発動した魔法陣の中で、互いに我を忘れた状態で一晩中性行為に耽る。

 

死者の葬り方:
死者の名前が刻まれた十字架の付いた墓石を墓標とした土葬。エノク教と異なり、不死者への対策は特にせず、あるがままに任せるようにしている。

 

主な神々
イナンナ
大地と子育ての女神で作物と生命を産み、増やすことを司る女神。エノク教のミネルヴァや他の神教の数多くの美しい女神と同一視されるという。
二面性を持ち、農耕と性交それぞれの面を持つ。
(借金狼PL様のアイディアから膨らましました。借金狼PL様、ありがとうございます!)

イリアス教

大神ユピテルを主神として信仰する多神教。「イリアス」という神の世界に神々が住まうとしている。
この宗教の神話に登場する神は、非常に人間臭いのが特徴。アークライン王国にて主に信仰されている。
また海神の神話がオセアノで好まれた為かオセアノにも広がりを見せた。
また各地に様々な神を祭った神殿も存在している。これらは観光名所ともなっている。

 

主な信仰地域:
アークライン全土
ロザリア南西部
オセアノ全土

 

祭り、儀式等:
冬至の日に太陽の復活と大地の復活を祝う祭りが行われる。
家畜の一部と作物を捧げものとしてユピテルへ献上する儀式を行い、
後日、祭りの参加者へと振る舞われる。

 

祈りの捧げ方:
両手を握り合わせて、目を閉じて祈りを捧げる(手の高さは自由)。

 

死者の葬り方:
死者の名前が刻まれた円筒形の墓石を墓標とした火葬。魂の去ったあとの肉体は汚れているため、ます火によって浄化しなければならない。また魂が天界に帰るために、魂の俗な部分を焼き尽くし、清らかな部分にするためには火が不可欠という考え。また、棺に冥界のアケロン河を渡る為の渡し賃として小銭が入れられるのも特徴。

 

主な神々
ユピテル
天候と雷を司る神で、イリアスの主神。様々な姿に身を変えることができる。プレイボーイとしても知られ、
様々な人間の女性、妖精、女神と関係を持ち、多数の子を成している。

 

ユーノ
ユピテルの妻の一柱で、結婚、出産を司る女神。ユピテルの第一夫人に当たり、大変嫉妬深いことで有名。
ユピテルの浮気先の女性、もしくは女性の産んだ子に、凄惨な仕打ちをする逸話が多い。

 

ヤヌス
境界線の守護神。『あちら』と『こちら』を隔てる境界線の守護者としての顔と、
『あちら』と『こちら』を繋ぐ門の守護者としての顔を持つ旧き神。
その特性から門番や国境を預かる騎士、転移魔法を使う魔術師からの信仰が篤い。
(アドリスPL様の提案のまんまですwアドリスPL様、ありがとうございます!)

 

メルクリウス
伝令の神で、旅人の守護神でもある為、旅の無事を願って出発前に祈りを捧げる者も多い。

 

ネプチューン
海を統べる神で、三又の矛を持つ姿で描かれる。
この神は特にオセアノでの信仰が盛んである。

ヘリオポリス教

太陽神ラーを主神として信仰する多神教。人間は肉体、バー(魂)、カー(精霊)の3つの要素から成り立っているとされ、
人が死ぬとバーは肉体から離れ冥界へ行くが、肉体がそのままであればカーがバーと肉体の仲立ちをして再生できるとされている。
天界は、ラーが治め、地上界は、ファラオ(イシスの王)が治めるべしとする教えを持つ。
イシス王国の国教であり、イシス周辺で信仰されている。

 

主な信仰地域:
イシス全土

 

祭り、儀式等:
初夏の次期、川の氾濫の時期が終わると川が運んできた肥沃な土で作物を作ることができるようになる。
この時期に祭りが行われる。羊と作物が神に捧げられ、後日、羊肉をメインとした料理とビールが振る舞われる。

 

祈りの捧げ方:
跪いて首を垂れ、両手を握り合わせて、胸元の高さに合わせ、目を閉じて祈りを捧げる。

 

死者の葬り方:
イシスの王ファラオが死ぬとミイラ化が施され、ピラミッドと呼ばれる巨大な墓標へと葬られる。ピラミッドがいっぱいになると、次のピラミッドが建設される。貴族などもミイラ化が施されてピラミッド程ではないものの、それなりの建造物を墓標として葬られる。一般人は、ミイラ化は施されず、死者の名が刻まれた小さな墓石を墓標として土葬される。

 

主な神々
ラー
太陽を司る最高神。天地を創造したとされ、天界を治める神の王でもある。隼の頭部を持つ人の姿で描かれる。
日中は隼の姿をして天を舞い、夜は雄羊の姿で夜の船に乗り死の世界を旅するとされている。

 

オシリス
ファラオが死後、冥界へ行った後、生まれ変わるとされる、冥界において死者を裁く神。
両手に杖を携えた姿で描かれる。

 

ネフティス
葬祭を司る女神で、妖艶な容姿にて描かれる。
オシリスを酒で酔い潰して、彼との間に子を成した女神として有名。

 

セクメト
ライオンの頭部を持つ女神でラーの娘。
ラーが自身を崇めない人間を殺戮する為に地上に送った神で、伝染病を操る恐ろしい女神として描かれる。

導教(どうきょう、またはタオきょう)

不老不死の仙人へと至ることを究極の目標とする宗教。仙人に至る道のりは、「導(タオ)」と呼ばれる。
主にフェイロン帝国で信仰されている。
導は学ぶことはできるが教えることはできないと言われ、各自が自分自身で見出さなくてはならないとされている。
食生活においても何かを食することを禁ずる律はなく、さまざまな食物を得ることで均衡が取れ、長生きするとされる。
また「気」と呼ばれる魔力を整える為の「拳法」という格闘術も導を究める為の手段の一つとされる。

 

主な信仰地域:
フェイロン周辺

 

祭り、儀式等:
大晦日の日に新年を祝う祭りが盛大に執り行われる。この日は遠方に住まう家族も家へ戻って年を越す。
年が明けて2日間は、新しい年と共にやってきた幸運や財運などをを逃さないために、ゴミを外へ出しては行けないという決まりがある。
また、「招魂祭」と呼ばれる死者の魂を慰める鎮魂の祭りも存在している。

 

祈りの捧げ方:
片手の掌にもう片方の拳を当てて、目を閉じて軽く首を垂れて祈りを捧げる

 

死者の葬り方:
死者の名前が刻まれた長方形の墓石を墓標とした土葬。死装束を着せられ、死化粧が施され、邪悪な道士が操る殭屍(きょうし)と呼ばれる不死者とならないように額に魔除けのお札が張られるのが特徴。

 

主な神々
元始天尊(げんしてんそん)
導教における最高神で、天地再生の際に人々に道を説いて救済を与えるという。髭を蓄えた初老の男性として描かれることが多い。

 

西王母(せいおうぼ)
すべての女仙たちを統率する天界の美しき最高仙女。不老不死の仙桃を管理していると言われている。
一方で、「人頭獣身の鬼神」として荒々しい面も持つ二面性の女神でもある。

 

斉天大聖(せいてんたいせい)
猿を神格化した神。導教を学ぶ僧がクリシュナ王国へ向かう道程を描いた物語に僧のお供として登場することでも有名。

陰陽道(おんみょうどう)

ヤマト皇国に元々あった全ての物質には神が宿るとする「神道」という多神教にフェイロン帝国の導教の概念を加えて作り出された宗教。
宗教としての側面のみならず、占術、魔術などの体系を研究する為の学術でもある。
ヤマトでのみ信仰されている。

 

主な信仰地域:
ヤマト

 

祭り、儀式等:
四つの季節を持つヤマトにおいて、季節の変わり目に祭事が行われる。
各地に祭られた社に人々が集い、作物や酒などを奉納する。これにより霊力を得た神が周囲に幸福をもたらすと言われる。

 

祈りの捧げ方:
両手の掌を合わせて、二礼し、二回拍手をしてから、深く一礼し、祈りを捧げる。

 

死者の葬り方:
死者の名前が刻まれた長方形の墓石を墓標とした火葬。遺灰や遺骨は遺族の家に祀られ、保管される。

 

主な神々
天照大神(あまてらすおおみかみ)
太陽を神格化した昼を司る女神で、神道における最高神。一般的には、「アマテラス」の呼び名で呼ばれる。
岩戸と呼ばれる外からは決して開けることができない部屋へ籠ってしまい、昼が来なくなってしまった神話が有名。

 

月読命(つくよみのみこと)
月を神格化した夜を司る神で、アマテラスの弟神にして、スサノオの兄神。一般的には、「ツクヨミ」の呼び名で呼ばれる。

 

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
「根の国」と呼ばれる冥界を治める神。アマテラスとツクヨミの弟神。一般的には「スサノオ」の呼び名で呼ばれる。
神の住む大地、「高天原(たかまがはら)」を荒らす悪神として描かれるも、
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という怪物を退治した英雄神としても描かれるので、完全な悪神でなく、破壊神の一種と考えられる。