「う・・うぅん」 浅い浅い眠りから目をさます・・・・・・・。 頭が・・まだはっきりしないわ・・・ね。 #br まどろみのなか、心地よい感覚が続いていく。 自分の形がぼやけて、いてなにもはっきりととらえられない。 けれど落ち着く感覚。 ・・・なえぎ君?・・・・ ふとその言葉が頭に浮かび、それから意識は覚醒しだした。 ゆっくりと、頭に血が回ってくる。 #br 気がつくと私は、ベッドで眠っていた。 といっても、今は夜ではない。捜査の途中で疲れて、 苗木君の部屋で少し話をしていたらそのまま・・・・。 #br そうか。ここは、 ここは、苗木君の部屋だ。 家具や物が少なく殺風景な部屋。もっとも、この学園では誰の部屋でも 同じようなものだろう。 部屋で喋る時にと食堂から持ってきたティーカップが 唯一人の温かみを感じさせる。 記憶では寝る前まで一緒にしゃべっていたはずなのに、部屋の主は不在だった。 #br #br どこかに出かけるなら起こしてくれればいいじゃない。 なんとなく不満に思いながら、 私は再びベッドに身を倒した。 #br なんといっても、疲れているのだ。 苗木君と話をしていて、そのまま寝入ってしまうなんて。 そんな事は今まで一度もなかった。 このベッドが異常に落ち着くのがその原因かもしれないけれど。 などと独り言を言いながら。 #br ぼふっ #br 枕に顔を埋める。うん。いい。 落ち着く。苗木君の匂いがする。 このままじゃスカートに皺がつくと考えて、もう手遅れな事を思い出した。 どうせなら二度寝してしまおう。 #br それにしても、苗木君の匂いがするから落ち着くなんて、私ちょっと変態なんじゃないかしら。 もう頭が回らない。また、まどろみの中に落ちていく・・・・・zz。 #br #br #br 部屋に戻ると霧切さんは、もう起きていた。よかった。 霧切さんの寝ている姿。特にスカートが乱れているあたりが気になって、 男としての本能がガンガン刺激され、このまま同じ部屋にいちゃヤバイと思って、抜け出した僕としては、なんとか危ないところを乗り切ったって事だ。 #br まぁ、ああいう無防備な姿を見られる機会もあまり無いだろうから。せっかくだからもっと堪能しておけば良かったかな、なんて今だからこそ考える。 #br 「良く眠れた?」 「おかげさまでね。ありがとう苗木君。急に寝てしまってゴメンなさい。」 それだけ告げて霧切さんは、そっけ無く帰ってしまった。 でも顔がものすごく赤かったあたり、きっと寝てる姿を見られて恥ずかしく思っているんだろう。 #br #br 僕は、さっきまで霧切さんの寝ていたベッドに寝転んだ。なんだか、これはこれで緊張するなぁ。思わずつぶやく。 ほんの少しだけ残っている気がする体温とか、少し乱れたシーツとか。 あっ・・それに・・・・霧切さんの匂いがする。 #br ----