ちょっと長くなったので目次を。
惑星間ロケットの設計
ついに完成、ようやく完成ということでステーションから宇宙船を打ち上げましょう。
今回使用するのは、このために設計したIke explorerくん。名前の通り、Dunaの衛星Ikeを狙います。
使用する機体は23tちょいの軽量船。 普通ならKerbin圏内に衛星を送り込むのがやっとの数値です。
コストも安く、アスパラガス要素もないシンプルな形状ですね。
また、次々と開拓されていくKSP設計道に影響を受け、アポロ方式のように司令船と着陸船を分けて……もっとマトモで凄いレポを知っている? ごめんなさい。
航行手順は次の通り。
下段の無人コマンドポッド付き司令船でIkeへ直行、上段の着陸船を切り離す。
着陸船は着陸後、研究モジュールからデータを抜いてポッドへ収納、研究モジュールを切り離す。
着陸船で司令船へランデブーしたあと、データを司令船へ移し帰還。 ドッキングは怖いのでパス、着陸船は放棄。アポロじゃないね。
設計が決まればセーブしましょう。 ランチを選べば当然KSCで打ち上げる羽目に。
Minmus軌道、宇宙ステーションにて
さあ、Ikeへの旅の始まり……の前に、まずロケットを作る必要があります。
発射台を右クリックしGUIを開く(か、コントロール時に勝手に開いている)と変なウィンドウが現れます。
セーブされたロケットの一覧が出るのでIke explorerを選択。 他にはUnited Speace crafとかありますね、命名面倒で……。
選択するとRocket Partsが足りているかのチェック。 必要な値は2832.73。 余裕ですね。
建造開始後はパーセンテージが上昇し、100%で完成です。 ロケットの規模にもよりますが、数分じゃ終わらないのでタイムワープ。
機体が出来上がってもまだ中身は空っぽ。 母船から供給を受けなければいけません。
基本は満タン設定でいいのですが、ステーション側の燃料が足りなかったり輸送船にしたいときは減らして調整します。
設定を全て終え、リリースボタンで切り離し! つまり、この瞬間に一応発射したことになります。
ただ、緑だけは自動配備されないので人員輸送船から手動でコクピットへ。
巨大な宇宙ステーションを這うように飛ぶのは心地いいですね。
設計ミス発覚
4本のソーラーパネルを展開、後戻りはできません。さぁIkeへ……
なんとアンテナの付け忘れが発覚。
不吉なものを感じさせるスタートですが、実は最小アンテナはKAS MODの対象物。 つまり、アタッチで後付けられるわけです。
発射台から離れていないうちに気づいたのはラッキーでした。 アンテナ2本を収納したコンテナを制作することに。
発射台前のスペースを確保するため1/4回転、完成を待ちます。
コンテナ完成! この箱は最初のパーツとして選ぶことができないので、足場として100タンクもあります。
EVAで背中にアンテナを取り付け往復往復。 今回は関係ありませんが、重量物を背負うと動きや重心が狂うので注意。
そして作業中にソーラーパネルを粉砕。
やってしまいました。 重心を考えて反対側も泣く泣く砕き、残る展開式パネルは2枚。
固定型もあるものの、そちらは着陸船に設置。 司令船には無人コアもあるため、これ以上損害を受けると分離後が危険。
設営が設営でしたし、実は憑かれているのかも。
Duna周回軌道へ
初期位置がMinmusですから、離脱は容易。 ステーションが活きましたね。
ここからは惑星間航行に必須と名高いMech jebをフルに利用していきましょう。
と言ってもアナザーなんとかがうまく機能しないのでノードエディタをこねくりまわします。
と、なんだかんだで一発でIkeに入る軌道を確保。
Dunaに行きたいときは広い影響圏でジャマばかりするIkeですが、今回はありがたいですね。
ちなみに、他の惑星の影響圏に入った瞬間 予想航路が滅茶苦茶連ずれた! なんてことはありませんか?
実は、高いタイムワープ倍率で影響圏を行き来すると、処理が雑になって軌道がヘンテコになったりします。
Mech jebはそのあたりを考慮しないので、惑星間航行ではやや慎重にワープする必要があります。
Ike到着
ついに到着、衛星Ike!
ささっとレポートを書き上げ分離、着陸船を降下させましょう。
研究の進み具合の関係で着陸船のエンジンは100タンク+48-7S=1564m/sΔVの組み合わせの挑戦。
Ike着陸は上手い人がやると645m/sくらいでいけるんだとか。 まぁ、私なら500m/sくらいでしっかり地面に突き刺さるでしょう。
今回は刺さって大爆発するのも困るので、Mech jebが……機能しない。
たまにオートランディングが不調になるんですが、まさか今に限って……しょうがなく手動で降下。
ビビりなので少しずつ高度を下げ、ΔVがガリガリ減少……破滅の足音が響いてきます。
どうにか到着。
地面の傾斜が凄まじく、倒れてしまいました。 幸いにも損傷はなし。
残ΔVから目を逸らしつつ各種研究、試料採取を済ませ、帰宅の準備を始めます。
旗の設置が完了、今頃遠く離れたKerbinでは局長がミッション達成報酬を受け取っているのでしょうが……。
さて、残されたΔVは687m/s。
研究モジュールの投棄により総重量が1609kg → 1059kgと格段に減少しているにも関わらずΔVは変化なし。 なぜ……?
再度確認、Ike地表と周回軌道の遷移は最効率で645m/s。 しかし司令船との会合も考えると……。
ここにきてロケット自体が設計ミスの塊だったことを確認。
この宇宙においてΔVが不足というのは最もキツいミス。 タンク大きくしときゃよかった。
心なしか緑の顔も影って、ないですね。 笑ってます。
帰路の燃料を考えれば司令船に迎えに来てもらうという選択肢もなし。 今計画最大の冒険にでます。
司令船とのランデブー
SAS全開で強引に垂直にしたあとは全力で噴射、離脱を図ります。
画像の時点で残りΔV103m/s。 司令船とニアピンまでは可能なようですが、果たして……。
ダメでした。
距離こそ近づいたものの、軌道は合わずぐんぐん離れていきます。 急いで全データを抜き取り移動の準備。
ランダーとあるものの、今回のロケットは着陸船が本体。 つまり画像の機体は司令船。
僅か数kmの道のりが恐ろしく長く感じます。 ジェットパックを全力で吹かし、速度差を縮め、追いつき……。
ついにランデブー成功!
梯子に掴まる姿が頼もしく思えますな。 ささっとデータを移し、司令船へ乗り込む。
帰還
司令船の残ΔVに怯えながらもKerbinへ直行。 燃料節約のためロマンもへったくれもなく垂直突入。
が、なんだかんだでΔVが相当残ることが判明。 ミスというか、なんというか……どこへ行くにはどのくらい必要、という感覚を鍛える必要がありますね。
貴重なデータと勇敢な緑を乗せた缶詰は無事帰還に成功。
緑をミッションに投入するとその分宇宙ステーションへの補給が必要になるため、可能ならMinmusのステーションに寄って緑だけ降ろすのもいいですね。
データは空の缶詰に乗せ、無人ポッドと括ってパラシュート降下させればいいわけですしね。
終わり
外地で補給/建設できる、という環境は非常に魅力的で、基地というものの価値が薄いKSPではいいアクセントになるかと思います。
今回はてっとり早く作れるMimusに居を構えましたが、遠く離れたJoolの膝元に送り出すのも面白いかもしれませんね。
ただ、正直今の環境では大型ステーションの価値は依然として薄いままであるとも感じます。
ほぼ必須パーツでもあるドッキングポートや大型エンジンはどれも後半になって手に入るため、
完成した頃には殆ど研究が埋まっていることもしばしば。 今後は取得難度の高い1000ポイントパーツが追加されることを期待します。
また、ステーションは単独ではミッション成功に繋がらないため、莫大な資金を工面する必要に迫られることも。
MODによっては独自ミッションの追加によってその辺を調整しようとしているものもありますが、結構大味だったり。
それでもやっぱり大型の構造物にはロマンがありますからね。 空を駆ける雄姿が浮かぶ限り手が止まりません。
私が作ったものはただの三連結ロケットで宇宙"駅"要素0でしたから、もっと鉄骨鉄骨してなきゃダメですね。
このAARで用いたMODはどれも有名なもので 環境的に目新しいものではありませんでしたが、
それでも導入を悩んでいる/したけどよくわからないプレイヤーの参考になれたなら幸いです。