6-43 マザーズデイだぜ、ユーシィ?

Last-modified: 2010-06-28 (月) 15:58:05

43 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 10:38:22 ID:qTxgl9CK
ティス「今日は母の日! デュミナス様をよろこばすぞーっ!!」
デスピニス・ラリアー「「おー!」」
ティス「声が小さーい!!」
デスピニス・ラリアー「「おおーっ!!」」
ティス「アユレディガーイズ!?」
デスピニス・ラリアー「「イアーッ!!」」ズバッ!
ティス「オゥケー! レッパーリィー!!」ズパッ!
デスピニス・ラリアー「「イエァーッ!!」」
コウタ「…あのなぁ、気合が入ってるのはわかったから、とっとと始めやがれ」=3
ショウコ「まあまあ、いいじゃないお兄ちゃん」ホホエマシイナァ///
ティス「ユーシィ?」キラーン☆
 
ティス「はいそういったわけで。今日はデュミナス様のためにお料理を作りたいと思うよ!」
デスピニス「献立はこちらです」
  ・カレーライス
  ・チョコケーキ
  ・サラダ
ショウコ「わ、すっごい無難なラインナップ」
ラリアー「うん、これなら僕たちでも…」
ティス「チチチ、普通の料理と思ったら大間違いだよ?」
デスピニス「そうです。私達の思いをふんだんに込めた逸品に仕上げます…!」
コウタ「頼むから台所壊すなよ」
ティス「デスピニスー、ここにつまみぐいじょうしゅーはんがいるよー」
コウタ「そりゃテメエだ!!」
デスピニス「ささ、後は私達に任せて、お二人は退室されてください」グイグイ
ショウコ「…本当に大丈夫? もしアレならショウコも手伝ってあげるけど」
ラリアー「お気持ちはありがたいですが、僕たちだけでやってみたいんです」
ショウコ「…そっか。じゃ、ショウコ応援してるね♪ ファイト♪」
コウタ「いいか? テメエらくれぐれも火の取り扱いには注意しろよ? なんか怪我したらすぐ言えよ?」
ティス「あーもう! コウタジャマ! いいからあっちいけ!」ゲシゲシ
コウタ「痛え! ちっ…」スゴスゴ
 
 

44 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 10:41:57 ID:qTxgl9CK
ティス「ふん。これでジャマモノは撤退したよ」
デスピニス「じゃあ始めましょうか、まずはカレーの具のにんじんを、ハート型に切ってみましょう!」フンッ!←鼻息
ティス「おー、よくあるアレだね? CMとかのアレだね?」
デスピニス「うん、ハート型のにんじん、きっとデュミナス様も喜んでくれると思うの」
ティス「ちなみにあれ、どうやるの?」
デスピニス「…うん?」
ラリアー「どう…って、多分こう、ハート型のクッキーのくり抜きでポンって」
ティス「? そんなの多分無いよ? だってショウコ、クッキーとか焼かないもん」
ラリアー「そうなの!? ど、どうしよう…」
デスピニス「じゃあ包丁で切るしかないね、持っててラリアー」スッ
ラリアー「え?」パシッ
デスピニス「…動かないでね、手元が狂うから」スラッ…←包丁
ラリアー「!? ちょ、ちょっと待ってよ! どうする気なの!?」
デスピニス「この間お昼のドラマでやってたの、包丁ってこうやって人に向けて使ってたから…」ゆらり…
ラリアー「や、やめてよ! デスピニスなんで髪の毛ちょっと咥えてるの!?」
デスピニス「ふふ、ふふふ…あなたがいけないのよただきちさん…」←ドラマ踏襲中
ティス「おー! そうか、それがふーふのきょうどうさぎょうってやつか!」
ラリアー「違うよ!!」
 
しょりしょりしょり…とんとんとん。
 
ラリアー「んもう、ほら、出来たよハート型」
デスピニス「わ、すごい…」
ティス「なるほど、なんとかと刃物は使いようってことかー」
ラリアー(なんだかわかんないけど、バカにされたような気がする…#)
デスピニス「ティス、どうやら包丁さばきは男の子に任せた方がよさそうだね?」
ティス「ん、そだね。ラリアーやるじゃん♪ おっとこのこー♪」
ラリアー「…そ、そう? そっか…ま、まあ、僕男の子だし… それじゃ包丁は任せてよ! えへへ…///」
デスピニス「後はじゃがいもとたまねぎとアスパラとグリーンピースと薄切り牛肉もハート型に、だね」
ラリアー「…え?」
ティス「あ、ルーもハート型にしたほうがよくない?」
ラリアー「え? ええ!?」
デスピニス「うん、そうだね。ついでにショウコさんから貰ったカレーのレシピにある、隠し味のにんにくとチョコレートもだね」
ラリアー「ちょ、ちょっと待ってよ! それって溶けちゃうからやったって意味ないんじゃ…」
ティス「バーカ! ラリアーバーカ! ラリアーなんにもわかっちゃいねー!」
デスピニス「そうだよラリアー、ハートを溶かすってのに意味があるの、きっと。うん」
ラリアー「そ、そんなぁ! グリーンピースって、こ、これ豆じゃん!」
ティス「ガンバガンバ♪」
デスピニス「ガンバ♪」
ラリアー「そんなどっかのJ9みたいな励ましいらないよ!!」
 
 
45 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 10:43:16 ID:qTxgl9CK
しょりしょりしょりしょりちまちまちまちま…
 
ラリアー「うう…ううううぅ…」シクシクチマチマ…
 
ティス「さー、ラリアーにカレーは任せちゃうとして、あたいたちは残りのサラダとケーキにうつろうかねー」
デスピニス「そうだね、じゃあ私がケーキ作るから、ティスはサラダをお願いね」
ティス「…あン? なんで? あたいケーキがいい」
デスピニス「駄目だよ、だってティス、ケーキ焦がしそうだもん」
ティス「そ、そんなことしねーよ!? あたい超得意だよケーキ!」
デスピニス「でもティス、サラダの方が簡単だよ? レタスをむしって、トマトをのせてー、ドレッシングかけてー、はい完成」トン
ティス「もう出来上がっちゃったよ!!」ガガーン
デスピニス「…あ;」
ティス「い、いいからケーキ作らせろ! あたいもやりたい! 特にかきまぜるのとかをメインで!」
デスピニス「だ、駄目だよ! これは私ががんばるの! それに一回ケーキとか作ってみたかったんだもん!」
ティス「ずーるーいーっ! これはデスピニスのおーぼーだーっ! あたいがつくるーっ!!」ギャーギャーッ
デスピニス「ちょ、やめてティス! 玉子が割れちゃう!」ドッタンバッタン
ラリアー「…あのー、よかったらこっちの作業をてつd」
ティス・デスピニス「「うっさい雑用係!!」」
ラリアー「雑用!?!?」ズガガーンッ!!
 
イイカラヨコセーッ!! ナマクリームトカホッペニツケサセローッ!!
ソレハアヤマチヨティス!! アナタッテイッツモソウ! モットキョウチョウセイヲモチナサーイッ!!
ザツヨウガカリッテドウイウコトナノサ! チョットフタリトモ! アアッオーブンカラヒガーッ!!
ギャーギャードッタンバッタンギッタンコン
 
………
 
 
46 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 10:44:08 ID:qTxgl9CK
ショウコ「…で、これはどういうことカナ?」
 
ぷすぷすぷす…←換気扇焦げ焦げ
ぐっちゃり←テーブルやりっぱなしのなげっぱなし
こんもり←たべるとこより切った部分の方が大きい具財の数々
 
ティス「…あー、その、あたいたち、それなりにけんとうしたというかー」
デスピニス「悪いのはティスだもん…私悪くないもん……でもごめんなさい…」
ラリアー「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
ショウコ「…ンモー」=3 プヒー
コウタ「はぁ…こうなるって思ってたんだけどなぁ、つうかあと2時間足らずでデュミナスさん来ちまうぞ?」
三人「!!」ギクッ
ショウコ「三人とも、起立!」
三人「!?」びくっ
ショウコ「こほん、ここからは台所の長であるこのショウコが仕切ります、OK?」
ティス「ま、待ってショウコ! もう一回やらせて! あたいたちガンバるから!」
デスピニス「ごめんなさいショウコさん! 今度は失敗しませんから!」
ラリアー「僕たち真面目にやりますから! デュミナス様のために!」
ティス「ショウコぉ!」
ショウコ「じゃあまずティス、お兄ちゃんと一緒にお花屋さんに行ってきて?」
ティス「ショウコ…え?」
ショウコ「その様子じゃ、まだ用意してないんでしょ? カーネーションの花」
ティス「花…あ」
コウタ「って、俺もかよ!?」
ショウコ「あ、当然お代はお兄ちゃん持ちね?」
コウタ「はぁぁあ!?」ガガーンッ!
ショウコ「じゃあデスピニスちゃんはケーキの準備ね。ボールはこれ。まずは玉子からね」テキパキ
デスピニス「は、はい!」ワタワタ
コウタ「ちょ、マジかよ! 俺今月の小遣いもう少ししかねえよ!!」
ショウコ「ラリアーくんはお鍋用意して。せっかく作ったハート型のにんじん、煮崩れしないようにしないとね♪」テキパキ
ラリアー「わ、わかりました!」セッセッ
コウタ「無視かよ!!」ガーン
ショウコ「台所で…」ワシッ
コウタ「!?」
ショウコ「ショウコに勝てると思ったかーっ!!」ポイッ
コウタ「ぎゃぁーっ!! んげっ」べしっ
ロア『空気投げ…やるなショウコ』
ショウコ「ティス、鉢植えのほうがいいからね? ちゃんとラッピングもしてもらってね? 今日は混んでると思うから急いでね!」
ティス「う、うん! 行ってきます! ほら立てお財布!!」ワシッ!!
コウタ「ぐえっ!? く、首が…っ!?」ズリズリ
ショウコ「ほらデスピニスちゃん、ボールをもっと傾けて空気が入るようにかき混ぜるの。ラリアーくん! 油入れすぎ! お肉からも油はでるから!」ニコニコ♪
デスピニス・ラリアー「「はいっ!」」アセアセ…
 
 
47 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 10:44:50 ID:qTxgl9CK
すたすたすた…
 
ティス「カーネーション、カーネーション…」
コウタ「ち、畜生…なんで俺が;」
ティス「カーネーション…ね、コウタ」
コウタ「…ブツブツ…あ? んだよ」
ティス「ショウコってさ、お母さんなの?」
コウタ「…は?」
ティス「だって、あの迫力と的確な指示、デュミナス様みたいだったもん」
コウタ「デュミナスさんがどうかは知らねえが、…まあ、結構長いこと母親みたいな仕事させちまってるからなぁ;」
ティス「あ、やっぱりそうなんだ」
コウタ「…掃除、炊事、洗濯、そういやショウコにも随分苦労かけっぱなしだなぁ」
ティス「…ね、あたい、ちょっとだけお金あるからさ」
コウタ「出してくれるのか!?」
ティス「違う! そ、そうじゃなくって…」
コウタ「?」
 
しゃらーん☆
『母の日おめでとう』←居間に飾られた看板
 
コウタ「ただいまー…ってうおわ!?」
ティス「何これ!! すごーいっ!!」
ショウコ「お帰り。やっぱり混んでたんだね、とりあえずセッティングは完了したよ♪」
ティス「くんくん…わぁ、おいしそうなカレーのにおいだ…///」
コウタ「ショウコは凝り性だからな; っつうか…」
デスピニス「う、腕が…私のおててが…あんよが…」ヒクヒク
ラリアー「ふふ、あはは…」グッタリ
ショウコ「あ、あはは…ごめん。ちょっとガンバらせ過ぎたみたい;」
ティス「あー、二人ともGJ。ドンマイ」グッ
デスピニス・ラリアー「「イ、イヤー…」」グッ…
コウタ「やりとげたいい顔してるぜ、お前ら;」
ショウコ「じゃあ後はデュミナスさんを待つだけだね」
ティス「あ、あの、ショウコ?」
ショウコ「うん?」
 
すっ ←カーネーションの花一輪
 
ショウコ「…え?」
ティス「そ、その、いつもありがとう。これ、あたい達から…」
ショウコ「え、え? あたしにくれるの?」
ティス「う、うん…いっつもいっつも頑張ってるショウコにも、お返ししたいって思ったんだけど、その…」
コウタ「…すまねえ、種銭が切れちまって、一輪しか買えなかったんだわ」
ショウコ「………」
ティス「ご、ごめん! なんかついでみたいで、その、こんな小さい花で、その…」
 
 
48 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 10:45:32 ID:qTxgl9CK
がばっ!!
 
ティス「!」
ショウコ「……ンモー、こういうのやめてよね、ショウコ弱いんだから…」ぎゅーっ
ティス「ちょ、ショウコ、く、苦しいよ…」
ショウコ「ふふ、だーめ。もう少しぎゅーってさせなさい…」
ティス「…しょ、しょうがないなぁ、もう…えへへ///」
コウタ「…はは、よかったなショウコ」
デスピニス・ラリアー「「あはは」」
 
~それからそれから~
 
デュミナス『ほ、本日はこのような席にお招き頂、その、あ、過ちですいません…』ふかぶかー←上座
ショウコ「いやー、ショウコもなんか一緒でごめんね、な、なんか照れちゃうな…ふふっ」←同じく上座
ティス「そんじゃいくよーっ! せーのっ!」
 
ぱん、ぱぱーんっ♪
 
  「 母 の 日 お め で と う ! 」
 
デュミナス『…ありがとうございます…なんという素晴らしい過ち…言葉になりません…』フルフルワキュワキュ
ラリアー「デュミナス様、これ食べてください! 僕が作りました!」ズイッ
デスピニス「デュミナス様、こ、こちらも食べてください!」ズイッ
フォルカ「成る程、母親を祝う日なのか今日は。いい日だな」
フェルナンド「…で、俺たちはいつまでお預け状態なのだ…かれー…」グーグーキュルリル
コウタ「贅沢言うな、俺たちは待機だ」
キサブロー「………っ」ホロリ
コウタ「? 爺ちゃん、どうした? うるっときちまったか? 年だなーw」
 
ごちーんっ。
 
ティス「ショウコ、ショウコ、こっちも食べて! おいしいよ!」
ショウコ「あったりまえですー、だって鳥唐作ったのショウコだもん♪ ふふっ♪」ナデナデ
ティス「えへへー///」
デュミナス『素晴らしい過ち…』
コウタ「ギギギ」プスプス…
 
~END~
 
 
49 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 11:28:36 ID:urbh/WgM
誰だこんなどえらいもん置いてきやがったのは!?
ウオーン!涙で>>43の顔が見えねぇよぅ!畜生!GJだ!GJだぞわるこながぁぁ!オカァーチャーン!!
 
 
50 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 11:33:35 ID:UmrsmVng
ただきちさーん!一体何があったんだただきちさん!
GJ!
 
 
51 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 12:10:59 ID:9cDqqnBW
GJっす!久々に母ちゃんに飯でも作るかな……
 
 
52 :それも名無しだ:2009/05/10(日) 14:00:08 ID:E+3/J7Cn
ポン菓子の人 具っジョブ