討伐戦/フォリウムグルメツアー3

戦闘開始時に散開で隊列変更されるが、大マグロは1列目固定。
大マグロは1列目への単体攻撃、5行動毎に列攻撃、16行動毎に全体攻撃を行う。肉体・精神異常回復も早く2ずつ解消されていく。
【攻撃命中後】に高い深度で混乱付与もしてくるのでアタッカーは大人しく後ろに下がろう。
プリティマグロは魅了攻撃と、味方重傷時にフィジカルヒールを行う。平穏付きなのでSP切れもほぼ起こさない。

大マグロは火力が高いものの、単発攻撃主体なので「自:次受ダメ減」があれば被害を軽減できる。行動順的に【ターン開始時】自:次受ダメ減が理想。
列攻撃は1列目にしか飛んでこない。前列の人数を少なく抑えたほうが被害が減る。
魅了がバラまかれて【HP回復後】パッシブが機能しにくい点は、「味傷:HP増&重傷ならHP増」など回復力の高いアクティブ回復スキルでケアしたい。HATEをあげて1人に抱えさせるのも手か。
アタッカーが頑張ればフィジカルヒールしかしなくなるので、あまり気にならないかもしれない。

フィジカルヒールの支援が続く限り大マグロはほぼ倒せない。AT増・祝福・加護が蓄積して手に負えなくなるので、まずは後列から退治するのが得策。
大マグロのMHPが高いおかげでそこそこ回復しているように見えるが、HEAL自体は大したことがない。
射程を伸ばした後列アタッカーに列・貫攻撃を使ってもらい、大マグロごと刺身にしてやろう。
衰弱が全体に飛んでくるため、攻撃、特に物魔撃が弱くなりやすい。異常軽減や異常奪取があるとよりよいだろう。

長期戦になりやすいのでSP回復やスキル使用回数を確保しておこう。

プリティマグロの連続行動が増え、手当LV20の発動回数が凄まじいことに。
【すごい】では各1～2行動で単発2000程度回復。【やばい】では各3～4行動で単発5000程度回復させてくる。
MHP減、猛毒付与による回復力削りは必須。混乱付与で手当発動率を削ることも重要になる。

大マグロの攻撃は、『敵全:AT･MAT減(1T)』が付与できていれば【やばい】でも壁役が問題なく受け止められるレベル。プリティマグロの攻撃で【被攻撃命中後】を発動させられるので見た目ほど痛くはない。
強い壁ヒラが2人いれば十分対処できるだろう。3人いれば安泰だが火力を減らし過ぎると突破できなくなる。

あとは十分な火力を以てして削り倒す。敵傷も織り交ぜ、とにかく1体減らせばぐっと楽になる。
尖ったパーティーでない限り長期戦になりがちなのでスキルの使用回数は十分確保しておこう。

カエダ
「まだまだ続くフォリウムグルメツアーにようこそ。案内役のカエダです。」
榊
「はぁい！榊でえぇっす！！」

カエダ
「海の幸、フルーツと来まして、第３回は海の幸でございます。」
榊
「……被るのですか。」
カエダ
「おだまりください。」
カエダ
「それでは参りましょう。」

カエダが人差し指をクルッと回すと、風景が変わった。

全方向に広がる大海原。

ヤシの木が１本だけ生えた、あまり大きくない島。

榊
「ここは…… …… ……まずいですね。」

小さな本をめくり…… ……瞬く間に島から消え去った。

カエダ
「今回は釣りをしていただきます。」
カエダ
「結構な大物ですので、餌はお客様たちになります。お楽しみください。」

そう言うと榊と同じく島から消え去った。

&size(18){ゴゴゴゴ……}

&size(20){ゴゴゴゴゴゴゴ………ッ}

&size(28){…………ザバァァァァンッ！！}

海から出現したのは
島をまるごと呑み込めそうな大きさの――

フォリウム大マグロ
「イタダキ☆マァグロッ！！」

　※驚かされた※

フォリウム大マグロ
「マ…… マ…………」

パクパクしている。

カエダ
「……仕留めたようですね。」

声と共に、しゅんっとカエダが空中に現れ、大マグロの上に着地す――

ツルッと滑って思いっきり砂浜にダイブする。

カエダ
「………ッ」

また消える。

しばらくして、榊が現れる。

榊
「………機嫌を損ねたようでして。」

寝そべる大マグロを見る。

榊
「おおッ！これは立派なマグロを釣りましたねぇッ！！」
榊
「ではでは私が食べやすいよう捌いて差し上げましょう！
　斬るのは少し得意なのですよ…… ヒヒッ」

地面に大きなシートを広げ、大皿を並べてゆく。

そして両手を指揮者のように振るうと、大マグロが徐々に捌かれ大皿へと乗ってゆく……

大樹の下。

榊
「ご苦労様でした。」
榊
「しかし結構な量になりましたねぇ……」

立派な食材と化したマグロが並ぶ。

榊
「召し上がり方も色々あるでしょう、皆様でお食べくださいませ。」
榊
「…………」

遠くでしゃがんでいるカエダが見える。

榊
「……お好きにお楽しみください。」

カエダのほうへとゆっくり去っていった。

カエダ
「…………」
榊
「おや、少々力量を見誤りましたかな？
　しかしながら挑戦するその姿勢、貴方を選んだことは正解だったようですねぇ。」