【特訓前イラスト、忍の自室】
忍「〇〇さんがリンゴ嫌いじゃなくて
よかったよ。今日のお仕事は撮影だったっけ。
そろそろ、行こっか!」
【花びらエフェクト、夕方の街】
忍「少しはゆっくりできた?
今日誘ったのは、リンゴがたくさん届いて、
困ったっていうのもあるんだけど……。」
忍「実は、〇〇さんに
リンゴを食べてほしかったからなんだ。
アタシが食べて育った味だから、ね。」
忍「リンゴってさ、育てるの大変なの。
ずっと見てたから、知ってるんだけどさ。
丹精込めて育てても、枝から落ちたら終わりだし。」
忍「いっつも美味しく育てられるのは、なんでか……。
親に聞いたことがあるんだ。
なんでだったと思う?」
忍「『日々の地道な努力』だけだって。
笑っちゃうよね。
特別なことなんてないんだって。」
忍「それ、〇〇さんも同じだよね。
アタシみたいな未熟で青い子を、育てて育てて、
真っ赤な実にしてくれるんだ。それって……。」
【花びらエフェクト、特訓後イラストへ】
忍「そう、魔法みたい。まるでマジシャン!
アタシも、幸せなマホウをかけられるだけじゃなくて かけられるように……なるから!」