ミスト

Last-modified: 2021-08-07 (土) 19:21:49

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作品紹介

その夜、激しい風雨と共に雷鳴が轟き、町を嵐が襲った。
湖のほとりに住むデヴィッドは、妻のステファニー、5歳の息子ビリーと地下室に避難していた。
翌日は晴天。しかし、デヴィッドは湖の向こう岸に発生した霧の壁を見て不安になる。それは不自然にこちらに流れてくるのだ。
息子と共に買出し出掛けたデヴィッドは妻に連絡を取ろうとするが、携帯電話も公衆電話も不通になっている。
スーパーマーケットの中へと入ると店内は大混雑。
すると突如大きな地震に襲われ、外は霧に囲まれて身動きが取れないまま、彼らは店内に閉じ込められてしまう…。
この謎のパーティー会場となるキャンプ場へと向かった8人を不気味な日本人形が付き纏う。
その人形の体が大きくなった時、決して引き返す事の出来ないパーティーが始まる。

登場人物

  • スーパーマーケットの避難民たち
    • デヴィッド・ドレイトン:主人公。画家。息子を連れ買い出しのためスーパーマーケットを訪れる。
      ネタバレ

      霧の中の異常にいち早く気づく。避難民の陣頭に立ち、対処する立場になっていく。結末では、彼は非情な選択を迫られることになる。

    • ビリー・ドレイトン:デヴィットの息子
    • アマンダ・ダンフリー:女教師。最近赴任してきた。
    • オリ―・ウィークス:スーパーマーケットの副店長。気弱な性格だが、射撃の腕は全米クラス。
      ネタバレ

      彼が物語終盤に見せた「あるナイスショット」には全視聴者がガッツポーズを掲げた。

    • ミセス・カーモディ:敬虔なキリスト教信者の中年女性。
      ネタバレ

      付近の状況が尋常ではないことが分かるにつれ、「この状況は神による裁きが現実になったものだ」という考えを抱くようになる。周りの避難民に罪を受け入れるよう訴えるが、当然その過激な思想は相手にされない。だが…
      異様なクリーチャーの出現、物資の枯渇…極限状況に避難民たちが追い詰められていく中で、次第にカーモディの教えを信じる者が出るようになっていく。恐怖に脅かされるほどにマーケット内の信者は増え、極端な終末思想に染まったカルトを形成していった。ネオ様助けて…

    • ブレント・ノートン:デヴィットのお隣さん。弁護士。頑固な性格で過去デヴィットと諍いを起こしている。
  • 怪異
    • 恐怖人形
      ネタバレ
      • テンタクルズ・フロム・プラネットX:タコのような触手に鋭い鉤爪と口を備えたクリーチャー。劇中に出てきたのは触手のみ。
      • スコーピオン・フライズ:羽と尾を持つ中型犬くらいの大きさの巨大虫。「スコーピオン」と名にあるように尾先に鋭い毒針を持つ。
      • プテロ・バザード:有翼のトカゲのようなクリーチャー。上の虫の捕食者。
      • アラクニ・ロブスター:5-8Mはあるかというほどの、蟹と蜘蛛を組み合わせたような大型クリーチャー。二つの爪で獲物を掴み捕食する。
      • グレイ・ウィドワーズ:でっかい蜘蛛のクリーチャー。腐食性の糸を吐き出し、獲物を拘束する。その後、獲物は大量の卵を産み付けられ宿主となる。孵化する際、幼虫は内から宿主の体を食い破り死亡せしめる。
      • ヘビーモス:なんかでかくてつよいやつ。四足歩行で約73mの巨躯を持つ。(ガメラよりも10mも大きい。)霧における生態系の頂点。

作品評価

スティーブン・キング原作小説を基に、フランク・ダラボンが監督・脚本を担当した。このダラボンは同じくキングの「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」などの実写化も担当した人物でもある。

以下ネタバレ

日曜深夜に観たら、あまりにも辛すぎる結末にみんな眠れなくなり、翌朝仕事の視聴者を苦しめた作品。
作品全て余す所なく悲劇であり、人によっては耐えかねて視聴を中断するほどの鬱映画である。
だが、人の弱さを描き切ったストーリー、そして悪意を煮詰めたかのようなクリーチャーたちは言いえぬ魅力に溢れており鬱に耐えてでも観る価値はある、と主張したい一本である。
ちなみに、結末の展開は映画版オリジナル。キングはこの結末を観て「原作もこの結末にすればよかった!」と絶賛したとか。やはり人の心がない…

コメント

  • 日曜深夜に流すのが最適です! -- 2021-08-07 (土) 09:35:50