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作品紹介
小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。
「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。
すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、
数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。
彼らはなぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。「
私」と久保さんは、作家の平岡芳明、心霊マニアの青年・三澤徹夫、そして「私」の夫・直人らの協力を得て、
ついに数十年の時を経た、壮大なる戦慄の真相に辿り着く。
だがそれは、新たなる事件の序章に過ぎなかった―。すべての事件をつなぐ【穢れ】の正体とは?
この謎のパーティー会場となるキャンプ場へと向かった8人を不気味な日本人形が付き纏う。
その人形の体が大きくなった時、決して引き返す事の出来ないパーティーが始まる。
あらすじorz
投稿怪談をテーマにした作品。
然もありふれた内容の投稿怪談の手紙を機に「私」と「投稿者」の久保さんの交流が始まり、
怪異の基をたどる取材が始まる。
登場人物
- 主要キャラ
- 私:小説作家 怪談雑誌に読者からの投稿で連載している。
- 「私」編集の人:作品作りのため「私」と投稿を吟味する。
- 久保さん:女子大生。岡谷マンションに引っ越したばかり。部屋は202号室。
布が床をする怪音に悩ませられ「私」宛に投稿。そこから交流が生まれる。 - 「私」の夫:作家。ホラー、怪現象には懐疑的。
- 平岡先生:実話怪談を扱う作家。「私」の話を聞き複数の怪談から根が同じものを見出す。
「私」へ岡谷マンション怪談に繋がる記事を見つけてくる。 - 編集の人:平岡先生担当。
- 最初の投稿
- Mさん:冒頭で語られる怪奇体験投稿者。小学生の頃の体験を綴る。
- 岡谷マンション:近隣住民、不動産屋などはマンションで事件などなかったと証言。
ただ回転が早い部屋があるという。- 元405号室住民:2年前「私」宛に届いてた投稿。久保さんと同じく布が床をする音を感じ、
娘が何もない場所を指してブランコと言う。その後娘はぬいぐるみの首を吊るしブランコと言って遊んでいた。
その後すぐマンションを越したらしい。 - 201号室。夫婦に子供が一人の3人家族。朗らかな家族であるが、
ある日奥さんが久保さんに不気味ないたずら電話に悩まされていると相談する。
その後すぐに引っ越していく - 元202号室住民:梶川という青年。岡谷マンション入居4か月で伊藤さんアパートへ転居。
- 元405号室住民:2年前「私」宛に届いてた投稿。久保さんと同じく布が床をする音を感じ、
- 伊藤さんアパート
- 大家さん伊藤さん:梶川さんが自殺する前夜に梶川さんがお詫びに来る夢を見る。
- 梶川さん:入居後まもなく自殺。大家さんへは赤ん坊の声に悩まされていたと話していた。
- 山本くん:元梶川部屋現住民。事故物件で安い家賃で暮らしてる。人が死んだ部屋とか気にしないサバサバ系。
- マンション以前を知る近隣の方
- 益子家:マンション付近に住んでる住民。80年代に移り住んできた。昔からの地元住民とは溝があったらしい。
マンションが建つ前は駐車場であった。車はほとんどなかったという。
駐車場になる前は小井戸宅が一件あるだけで他は空き地だったという。 - 秋山氏:70年代に移り住んできた。町内会長。マンション敷地の家の入れ替わりを知る。
- 益子家:マンション付近に住んでる住民。80年代に移り住んできた。昔からの地元住民とは溝があったらしい。
- 駐車場以前
- 小井戸家(現アパート敷地の左下):老人男性一人住まい。いわゆるゴミ屋敷で自宅の隙間を嫌い床下までゴミで埋め尽くしていたという。
1992年死亡確認。 - 松坂(左上)
- 根本家(右下)のおばあちゃん:ボケて床下に猫がいるといい、縁側に餌を投げたり耳を床に付けて猫の声を聴こうとしていたという。
- 藤原(右上):人の入れ替わり多い土地で大迫家、関家、川原家と入れ替わってきたらしい。
特に川原家の高校生の息子が問題児であった。家庭内暴力、ボヤ騒ぎ、いたずら電話を繰り返していたという。
- 小井戸家(現アパート敷地の左下):老人男性一人住まい。いわゆるゴミ屋敷で自宅の隙間を嫌い床下までゴミで埋め尽くしていたという。
- 上記四件以前
- 写真屋田之倉さん:古くから地元で済んでいる。アパート土地のさらに古い歴史を知る。
- 根本家:過去は藤原、根本家合わせた敷地を持っていた。
- 高野家:過去は松坂、小井戸合わせた敷地を持っていた。高野家夫人は娘の披露宴の後自宅で首を吊る。その際着物の帯が床を擦っていた。
- 日下部姉妹:高野夫人と花の稽古の同期
高野夫人は2年前に娘レイコがお勤めから戻ってから様子がおかしいという。
地面から赤ん坊が湧いて出て鳴くと周囲に話してた。近隣の嫌がらせと解釈してストレスを溜めていた様子。
娘の堕胎、流産が原因と推測している。夫人は赤ん坊が湧いて出ると話していたという。
- 根本家、高野家以前:両家が建つまで敷地には長屋があった。
- 中村美佐緒:千葉にて嬰児殺しの犯人として1952年逮捕。絞殺して殺して石油缶に入れて床に埋めるという手法を取っていた。
その時見つかった被害者は1名だが以前に住んでいた長屋で7名の嬰児殺害の犯行を自供。
犯行理由として床下から聞こえる声に命じられたと供述。
- 中村美佐緒:千葉にて嬰児殺しの犯人として1952年逮捕。絞殺して殺して石油缶に入れて床に埋めるという手法を取っていた。
- 長屋以前
- 吉兼家:長屋の前のあった家。マンションの敷地全域を占める。
明治に座敷牢に幽閉された吉兼家の15歳の友三郎という者がDV、放火などで座敷牢に拘束された。
文献では「恨みを言う声有りて焼け殺せと命じる」という
座敷牢に備え付けられた排便口から度々抜け出して床下を這い回っていた - 住職:國谷さん。吉兼家の友三郎は墓に入ってないと証言。
- 三喜:檀家の台帳を調べたところ二十歳で吉兼家に嫁いだ後妻であり友三郎の継母。
2度流産し24歳で死去。福岡の奥山家が実家。 - 夫人図一幅:三好の一周忌に奉納された絵。美しい姫の絵だが時折顔が醜く歪むという。
三好の嫁入り道具。戦災で焼けたと証言する。
- 吉兼家:長屋の前のあった家。マンションの敷地全域を占める。
- 九州福岡
- 三澤くん:九州在住の心霊マニア。地元の怪談に精通している。平岡先生に呼ばれ現地情報を提供する。
- 奥山家:福岡で炭鉱を経営していた。100名以上が死ぬ火災事故があったという。
明治の終わりか大正の初め頃途絶えたといわれる。
奥山家の話は聞いただけで祟られるという。
当主は事件後家族全員を殺し家に火をつけようとしたが失敗して自刃で果てる。 - 真辺さん:上記Mさん。当時宿泊した真辺家について語る。本家とは遠縁らしい。
- 真辺家:当時の主ミキオは怪しい物品のコレクター。カッパのミイラ、持ち主を祟るという妖刀などを集めていたという。
- 最後はその妖刀で自殺したとの事。
奥山怪談
奥山家の旅館が北関東に移築されたが主人が火をつけて全焼
奥山家跡地にある廃墟モーテルに肝試しに行った若者が後程殺傷事件を起こす。
幹夫の長男はその後傷害事件を起こし獄中で首を吊ったとの事
奥山家の欄間を買い取った愛知の家では欄間越しに仏間を覗くと地獄が見えるという
真辺家の子供が通ってた学校には呪いのクラスという怪談が残ってる
- 怪異
- カッパのミイラ
Mさんの投稿。カッパのミイラがあると言われる親戚の家に泊まった際、
絶対に入ってはいけないと言われた部屋から物音がし、
開けてみると複数の腕が這う様にMさんに迫ってきたという話。それがカッパの物であるかは不明である。 - 床をする音:床を畳がする音。
岡谷マンション複数屋にて起きる怪現象。
隣室から床を擦るような音が聞こえてくるというもの。
久保ちゃんが部屋を確認すると着物の帯が一瞬見えて消えていくのを目撃し、
和服の女性が首を吊って揺れている姿をイメージするようになる。 - 赤ん坊の怪
床から床から赤ん坊が湧き出る幻聴、幻覚。
- いたずら電話
公衆電話からかかる。今一人ですか?。今何時ですか?、消火器ありますか?など意図不明の内容
- 床下の声
床下から焼け殺せと声が聞こえる。
- 夫人図
きれいなお姫様の絵だが時折醜く歪むという。
絵が歪むときは囂々とした風の音とたくさんのうめき声が聞こえる。
歪んだ顔を見たものは呪われる。炭鉱事故で死んだ労働者の恨みによって顔が歪むようになったといわれる。 - 炭鉱夫
焼け焦げた人間の姿をした怪異。床を這う様にして移動する。過去の炭鉱事故犠牲者の怨念と推測される。
- 恐怖人形
- カッパのミイラ
作品評価
テーマはタイトル通り世に残る穢れ、怨霊たちである。
世の中にあふれる怪談話、怪談体験。
集める側の出版社編集部からしたらありきたりの、どこかで聞いたような話ばかりなのだろう。
だがもしかしたら「同じような話」が実は「同じ怪異から生まれた別の話」だとしたら?
そしてその怪異が生まれた理由を探ってみたら?
一体どこにたどり着くのか、それを見つけたらどうなってしまうのか?
そんな視点で話は進みます。
モンスターに襲われて恐怖に逃げるのがホラーだという人には評価は低いでしょう。
主人公たちはただ聞き込みをして怪談の起源を探っているだけなのですから。
だが最後に語られた奥山怪談、主要キャラ達の身の回りに起こる異変。拡がりつつある怪異。
それらが明かせられた時脳裏に浮かぶのはあなたがいつか出会った、もしくは出会うかもしれない些細な怪現象、
それは思ったよりずっと根が深いものかもしれません。
そしてそれは貴方が気付かずにすでに起きているのかもしれません。
直接的な怪異で恐怖を演出するのではなく(ないわけではないですが)じっとりとまとわりつくような
視聴後の後味を残す作品です。ある意味ジャパニーズホラーを全うに作り上げているのではないかと評価します。
おっぱいは出ないのが残念ですが、JDの部屋着の太ももがあるので☆5です
コメント
- 映画を見た感想でほぼ編集部のアレは蛇足という意見が一致しているのが面白い。もし削除しても後味の悪さはちゃんと残るし。 -- 2021-12-13 (月) 04:34:10