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人格ストーリー
人格/グレゴール/夜の錐カピターノ
(▌=慎み深い組織員/必死な形相の組織員/礼儀正しい組織員/過激な組織員/絶叫する組織員、▌=???、▌=司書補/指定司書)
▌親指の会談で…親分が…はぁ。
▌そうか…知らせてくれて感謝する。
▌粛清されたとしても、君の名は口にしないから心配するな。
窓の外にそびえ立つ高い建物を眺めながら、子供は葉巻に火を点けたんだ。
▌ふぅ…親指の会談にはアンダーボスも出席なさるから言葉に気をつけろとあれほど言ったのに。
▌結局、事故られたか。それも大事故を。
折れた翼に群がる裏路地の組織たちの目的は、大体似ているんだよね。
L社の路地を一角でも押さえて、いずれ入ってくる新生L社に補償金をもらって売り渡すの。
▌ラテラノ・ファミリーと黒雲会が撤収したってことは、親指が欲をかいたってことか。
▌七大ファミリーはお咎めなしなのを見るに…組織の首脳クラスは面倒見てくださる…ってことか。
▌骨を折ったのは傘下組織だっていうのに…。ふぅ…結局、区画を持っていくのは親指か。
▌親分の性分を思えば…気になったんだろう。なぜ俺たちが手ぶらで戻らなきゃならないのかが、ね。
子供が身を置く組織、夜の錐も親指の許しのもとL社の利権争いに割り込んだけど…。
ゴッドファーザーの心変わりで、L社から手を引かざるを得なくなったの。
その悔しさがあまりに大きかったからかな?
子供の親分は…会談の場で感情を抑えきれずに、口にしてはならない質問をしてしまったんだ。
▌ふぅ…ゴッドファーザー様の意中を知って何か変わることがあるとでも…?
▌その軽率なひと言で…夜の錐が粛清される羽目になったな。
▌ファミリーで粛清人として働いてた頃は想像でしかなかったことが…こうして現実になるとは。
▌外、いるか?
▌お呼びでしょうか、カピターノ。
▌建物に残っている家族を全員、俺の部屋に上げさせろ。
▌そして…これから俺が言うことを、一字一句漏らさず伝えろ。
子供は建物内に残っている組織員を全員呼び集めたけど…。
事態を既に察していることが親指に悟られぬよう、外にいる組織員は一人も呼ばなかったんだ。
生きられる者は生きねば、そう自分に言い聞かせながらね。
▌全員、揃ったか。
▌親指の会談で起こったことは…聞いているな。
▌親分は…普段から言動が軽いところはありましたが…こうなさるとは思いませんでした。
▌…信じられませんね。ゴッドファーザー様の意中を問うとは…。
▌これから我々は、粛清されるのですか?
▌組織を狩って回っていた我々が…今度は逆に標的になるだなんて、信じられません。
当然のことながら、組織員たちの間から怨嗟の声がぽつぽつと上がり始めたの。
▌…いっそ、カピターノが親分だったなら。
▌無意味な仮定はそのへんにしとけ。
▌親分が若さゆえの気迫を持ってるおかげで組織が成長したのは、否定できない事実だ。
▌俺は…現場向きの性分だ。親分は軽率なのが玉に瑕だけど…仕事を取ってくる腕は見事だったさ。
▌ふぅ…生き残る道を考えるぞ。既に死んだ親分に唾を吐くのは、後でも遅くはないさ。
▌…L社の巣を経由して、反対側の裏路地へ逃げるのはどうでしょう。
ちょうど、12区には雨が降ってるんだ。
没落以降、濃い霧が立ちこめるL社の巣は…身を隠すにはうってつけの場所だね。
▌…落ち延びる先は考えたか?
▌V社は…いかがでしょう。
▌奇妙な化け物のせいで、巣の住民が虐殺されて以来…ずっと混乱状態だと聞きました。
▌今なら…我々が身を隠せる場所もあるのではないでしょうか?
▌目的地は…悪くないな。
▌だが…抜け道がないはずだ。
▌L社の巣と裏路地は…とうの昔にありとあらゆる虫ケラが蠢く魔境へと化してる。
▌俺たちみたいな親指の傘下組織に加えて、人差し指、R社、さらにはリウ協会までがL社を引っかき回してるんだ。
▌下手すれば…抜け出す前に死にますね。
▌それなら適当に身を潜めてから、裏路地の夜に紛れて逃げるのはどうでしょうか?
▌翼が没落しても…掃除屋は巣の境界を越えない。
▌むしろ…巣から出ようとして疲弊した俺たちを、掃除屋の波が呑み込む可能性もありそうだな。
▌……。
▌逃れられる手立てが…ありませんね。
皆が途方に暮れる思いを隠せないでいる中…。
子供は、まだ誰にも打ち明けていない一つの脱出口のことを思い出したんだ。
きっと、そこへ向かうのは危険だって子供の理性は絶えず警告していたはず。
だけど…他に選択肢がない今。
子供の心が向かうのは、脳裏に浮かんだたった一つの逃げ道だけでしょうね。
▌…図書館へ行こう。
▌招待状を手に入れたのですか?
▌いや。親分の話を聞いてから机を見たら、いつの間にか置かれていたんだ。
▌まるで、俺たちを呼んでるかのようにな。
▌……。
たった1冊の完全な本に、子供の知識が必ず必要だというわけじゃないけど…。
私は、図書館が子供が抱いた人生への切実さまでをも拾い上げてくれることを願ってるんだ。
だからこそ、子供に招待状を与えたの。
▌…従います。カピターノがそう命じられるのなら。
▌ふぅ…別にいい。お互いこの有様だ、親指の規律にまで気を回している余裕はないだろ。
▌意見は気楽に出すようにしよう。そっちの方が生き残れる確率が上がるだろうからな。
▌…図書館は危険すぎます。
▌1級フィクサー事務所でさえ、図書館絡みの依頼は全部キャンセルしていると聞きました。あの金に狂った連中が…莫大な違約金を払ってまでですよ。
▌騒いでるのは事務所だけではないんですよ?指の間でも墓場と呼ばれる場所です。つい先日消えた人差し指の遂行者たちだって――
▌…人差し指か。
▌ああ、人差し指。あいつらも図書館に入ってたな。
▌噂が本当なら…図書館で人差し指に関する情報が得られるだろう。
▌人差し指の本。それくらいの土産があれば、親指も…親分の無礼を大目に見てくれる可能性が高そうだ。
▌本気ですか?
▌粛清まで時間がないな。ついて来ない奴は、今からでも逃げろ。
▌俺は…招待状にサインする。
▌…長らくお世話になりました、カピターノ。
▌いつか再びお目にかかれることを願っております。必ず生き残ってください。
何人かの組織員は子供に礼をして、事務所を去っていったけど…。
▌…私はカピターノのご判断を信じます。
▌噂というものは誇張されるものですからね。図書館…きっと討伐できるはずです。
大半はその場に残って、子供のサインを待ってるんだ。
▌…出発しよう。
▌誇張された噂だと思っていたが…。
▌だから図書館というわけか。ものすごい規模だな。
▌歓迎いたします、ゲストの皆様。
▌どうか、あなたの本が見つかりますように。
▌ふぅ…長生きしてみるもんだな。
▌南部シ協会の制服を着たフィクサーが、黒雲会の剣法を使いこなしたかと思えば…。
▌挙げ句の果てに、R社の技まで使うのを目の当たりにするとはな。
司書の持つ、複製された剣が描く橙の軌跡をひとつずつ冷静に受け流しながら…。
不意の突きすらも受け流した子供は、瞬く間に司書の懐へ潜り込んだんだ。
▌ぐっ!
▌…隙が無いな。
でも…火花を散らしながら床を薙いだ子供の錐は、ついに司書の首を貫くことなく防がれてしまったの。
▌カピターノ、大丈夫ですか?
▌全然。
▌リウの炎を操る人差し指の遂行者を倒したときは…希望が見えたんだけどな…。
▌ふぅ…残存戦力は?
▌…連れてきた人数の半分が死にました。
▌図書館の司書…噂以上の化け物ですね。
▌これ以上戦う意味があるんでしょうか?
▌……。
▌あいつらは…化け物なんかじゃない。
▌俺たちと同じく、死を恐れる人間だ。
▌きっと弱点があるはずだ。
激しい感情を露わにした子供は、一息で司書一人の急所を貫いたんだ。
奮戦する子供に、希望でも見出したからかな?
組織員たちは、決意を固めるように短剣を握りしめて突っ込んでいったんだ。
▌イカれポンチどもめ…どうしてあんな力が…。
▌どうして俺たちがこんな目に…うわぁああっ!!
当然ながら、その希望の末路は惨憺たるものだったね。
舞台の幕が下りるたび、彼らは…。
巨大なクマのぬいぐるみの腕に押し潰され、妖精たちに肉を貪られ、巨大な炎の中で燃え上がったんだ。
▌……。
結局生き残ったのは、子供ただ一人。
▌よし、上手くいってますね!でも、喜ぶにはまだ早いです。
▌早い、か…。ああ、諦めるのには早すぎるよな。
▌犬死にするために…ここへ来たわけじゃ…ふぅ…ないだろ…。
子供が全力で足掻いたところで、結果は変わらないと思うけど…。
だとしても、子供の抵抗が無意味なわけじゃないんだ。
子供の執念が呼び起こした感情は…図書館にとって十分な養分となったでしょうね。
だから…子供がもっと頑張る様子を。最後まで諦めずにいる様子を。
窓硝子越しに、一緒に眺めようね。
台詞
人格/グレゴール/夜の錐カピターノ
| 人格獲得 | 雨が止む頃には、この路地とは永久におさらばだな。ふぅ…俺はまだ、生きてたいんだ。 |
|---|---|
| 朝の挨拶 | …空が明るむまで粛清が終わらないのは久しぶりだな。指切りを前にして、口を慎めない間抜けどもがかなり増えたんだろう。 |
| 昼の挨拶 | …あぁ、ありがとな。この仕事については…俺が死ぬ瞬間まで沈黙することを誓おう。粛清、ね。現場で走り回って繋いだコネが…無駄ってわけじゃなくてよかったな。前もって知れた分…逃げられる何人かは生き延びられるだろう。 |
| 夕方の挨拶 | 深夜の粛清を担当していた俺たちが、今じゃ粛清対象か…。夜も更けてきたし、招待状にサインしないとな。どこに行っても闇なら…都市の星でも道しるべにした方がマシだろう。 |
| 対話1 | 予想できないことじゃなかったさ。親分は…若いせいか不義や好奇心に耐えられない人だったんだ。だからかな、怒りは湧いてこなかった。ただ、あの事故が…ゴッドファーザー様の意中を問う間抜けな一言だったというのは…ふぅ…今考えても呆れたもんさ。 |
| 対話2 | 片足に重心を置く立ち方、食事をしながら喋ること、ため息をつくこと、話を遮ること。やめろってあれだけ言っても…習慣だからって直せない奴らが何人かいたな。親指傘下じゃ、そんな軽率で軽薄な態度ほど…自分の身を滅ぼす習慣はないというのに。 |
| 対話3 | 南部の粛清者がひとり。夜の誰が上り詰められる地位なんて、せいぜいその程度だったんだろうな。うちの組織は名のあるファミリーの出でもないし、強い派閥に身を置くこともできなかったから。…虚しいもんだ。L社の裏路地の一角を獲ろうと、犬みたいに這いずり回った結果が、たかがこの程度とはな。 |
| 同期化後の対話1 | 親指の粛清対象になったんなら…無駄に抵抗して苦しみながら死ぬ前に、いっそ夜の錐のもとに来るといい。俺たちは少なくとも…慈悲の下に急所を狙って一瞬にして息の根を止めてやるんだ。都市にそれより良い死に方がいくつあると思う? |
| 同期化後の対話2 | 工房で良い生地を手に入れた若造たちは…戦闘中に決まって攻撃を避けずに一度受けてみるんだよな。命が惜しくも思ってないってことだ。よっぽどの高級品じゃない限り、鋼鉄で作られてようか、工房製の布で作られていようが…服には縫い目があるもんだからな。 |
| 放置 | ふぅ…。この静けさ…悪くないな。耳を塞いで、目を覆って、沈黙を守る者には百年の平和が訪れるもんさ。 |
| 同期化進行 | 人差し指、W社、シ協会…噂どおり、いろんな技を使ってくるんだな。だけど…どんな相手でも、付け入る隙はあるもんさ。生き延びる希望が…少しは見えてくるかもしれないな。 |
| 人格編成 | 生きて帰れさえするのなら…何であれ。 |
| 入場 | 最後まで…足掻くしか。 |
| 戦闘中の人格選択 | 戦場に集中する方が良いだろう。犬死にしたくないならな。 |
| 攻撃開始 | 早く処理しようじゃないか。 |
| 敵混乱時 | ここがお前の弱点か? |
| 混乱時 | うっ…。 |
| 敵討伐 | 隙だらけだな。 |
| 本人死亡 | 逃げたところで…変わる運命じゃなかったか…。 |
| 選択肢成功 | 他にあるか?あるなら早く処理するぞ。 |
| 選択肢失敗 | …努力で全てが解決するなら、どれほど良かったことか。 |
| 戦闘勝利 | 何人生き残ってるんだ?動けるか?…帰ったらまた組織員から集め直す方がいいだろう。たかがこの程度の人員で親指のもとへ行った日には…ゴッドファーザー様が俺たちのことを役立たずと判断するかもしれないからな。 |
| EX CLEAR戦闘勝利 | 急ごう。収拾が遅れれば、ここで生き残ったのが無駄骨になるぞ。人差し指の本…上々の結果だったな。これで粛清は免れるだろう。 |
| 戦闘敗北 | 図書館へ向かうか、裏路地を通って抜け出すか…余計な悩みだったな…。ふぅ…親指の粛清を掻い潜って逃げたところで…定められた死から逃れることは…できなかったか。 |
固有バフ・状態異常
| 傷 | 最大値 : 2 ターン終了時、次のターンに束縛1を得る ターン終了時、数値が2なら次のターンに深い傷に変換される | - | |
| 深い傷 | 基本値 : 3 振動爆発時、出血回数が1増加(1ターンにつき2回) 傷を得られない(集中戦闘の場合、部位で判定) ターン終了時、次のターンに(数値-1)だけ束縛を得る ターン終了時に1減少 | - | |
| 致命的な傷 | 基本値 : 3 振動爆発時、出血回数が3増加(1ターンにつき2回) 傷を得られない(集中戦闘の場合、部位で判定) ターン終了時、次のターンに数値だけ束縛を得る ターン終了時に1減少 | - |
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