2019年以降の埼玉西武ライオンズの投手陣を表すネタ。
概要
「新生俺達」が登場した2018年の西武はパ・リーグ最下位のチーム防御率4.24を記録*1。
さらに翌2019年、他球団移籍・怪我・不調等が重なり西武投手陣は人数不足に陥ってしまう状況*2から誕生したのがこのネタである。これは当時壊滅状態の西武全投手陣の中で(比較的)安定した投手を指して使われた言葉である。ただし人によって誰がプロに該当するかは微妙な差異がある*3。
主なプロ投手
その中でも必ず名前が挙がるのは下記の3名。
- 平井克典
セットアッパー時代の2019年、酷使に耐え続けパ・リーグ記録となる81試合登板を達成。「○○プロ」ネタができた頃は「西武唯一のプロ投手」と評された。 - 増田達至
ライオンズの絶対的守護神。65試合4勝1敗30S、防御率1.81WHIP0.88*4、さらに森友哉と共に最優秀バッテリー賞を受賞と完全復活を果たした。 - ザック・ニール
先発11連勝*5を果たし、シーズン12勝1敗の好成績を残したライオンズのエース格*6。
上記3人の継投で勝利した9月11日ソフトバンク戦は「プロ継投」と言われた。
また、シーズン途中で西武投手陣の誰かが安定した投球を披露すると「これは○○プロ」と言われることもある。しかしその後は基本的に続かないので、ニールが活躍するまではこの繰り返しを「日替わりエース」と呼んでいた。
2020年の中継ぎ陣
2020年シーズンは例年と異なり、昨年の酷使が祟った平井を除き安定した投球を続ける投手が続出。比例して試合展開が安定するようになった。
「今年はプロの投手が多い」と西武ファンからも困惑賞賛される他、「西武に中継ぎの差で負けるなんて」という他球団ファンの声も散見された。
- 増田達至
昨年に引き続き守護神に君臨。圧倒的な投球を終始維持し48試合5勝33Sを挙げ初の最多セーブタイトルを獲得。 - 平良海馬
シーズン通してセットアッパーに固定。自己最速の160km/hを記録し54試合1勝1S33Hの成績を残し新人王を獲得した。またパ・リーグTVは平良海馬を「直球ねじ伏せ王」と命名、西武の中継ぎにも関わらず特集された。 - リード・ギャレット
球団最速の162km/hを叩き出し前半戦セットアッパーに君臨。シーズン中盤、灼熱の本拠地で疲れが出るも49試合3勝2敗16Hを挙げ、シーズン通して一軍で完走。 - 宮川哲
ドラフト1位の新人ながら開幕一軍入りを果たすと、何度も見事な火消しを見せ49試合2勝1敗13Hを挙げ台頭。見た目もプロ1年目とは思えないベテランのような風格を漂わせ「火消しの哲」と呼ばれるようになり、一度も二軍落ちせずシーズンを完走した。 - 森脇亮介
シーズン中盤に勝ちパターンへ昇格。防御率1点台の快投を維持しシーズン通して一軍に帯同。47試合7勝1敗1S16Hを挙げブルペンを力強く支えた。 - 田村伊知郎
最初こそやらかしたが、その後は主にビハインド展開ながらほぼシーズン通して一軍に帯同。31試合に登板し無敗で切り抜け、勝ちパターンに入った宮川や森脇の穴を埋め成長の足跡を残した。
一方元祖プロである平井は不調に陥り、一軍と二軍・先発と中継ぎを行ったり来たりと不本意な1年を送り、41試合5勝5敗7Hと成績を落とした。
なおこの年の西武は先発陣が炎上を繰り返し50敗を喫した上、打線が開幕から軒並み低調だったことから、中継ぎ陣が良くても登板する機会がないという状況に陥り、最終的にCSへ届かなかった一因となった。