○○プロ

Last-modified: 2023-08-17 (木) 13:14:50

2019年以降の埼玉西武ライオンズの投手陣を表すネタ。

概要

新生俺達」が登場した2018年の西武はパ・リーグ最下位のチーム防御率4.24を記録*1
さらに翌2019年、他球団移籍・怪我・不調等が重なり西武投手陣は人数不足に陥ってしまう状況*2から誕生したのがこのネタである。これは当時壊滅状態の西武全投手陣の中で(比較的)安定した投手を指して使われた言葉である。ただし人によって誰がプロに該当するかは微妙な差異がある*3

主なプロ投手

その中でも必ず名前が挙がるのは下記の3名。

  • 平井克典
    セットアッパー時代の2019年、酷使に耐え続けパ・リーグ記録となる81試合登板を達成。「○○プロ」ネタができた頃は「西武唯一のプロ投手」と評された。
  • 増田達至
    ライオンズの絶対的守護神。65試合4勝1敗30S、防御率1.81WHIP0.88*4、さらに森友哉と共に最優秀バッテリー賞を受賞と完全復活を果たした。
  • ザック・ニール
    先発11連勝*5を果たし、シーズン12勝1敗の好成績を残したライオンズのエース格*6

上記3人の継投で勝利した9月11日ソフトバンク戦は「プロ継投」と言われた。
また、シーズン途中で西武投手陣の誰かが安定した投球を披露すると「これは○○プロ」と言われることもある。しかしその後は基本的に続かないので、ニールが活躍するまではこの繰り返しを「日替わりエース」と呼んでいた。

2020年の中継ぎ陣

2020年シーズンは例年と異なり、昨年の酷使が祟った平井を除き安定した投球を続ける投手が続出。比例して試合展開が安定するようになった。
今年はプロの投手が多い」と西武ファンからも困惑賞賛される他、「西武に中継ぎの差で負けるなんて」という他球団ファンの声も散見された。

  • 増田達至
    昨年に引き続き守護神に君臨。圧倒的な投球を終始維持し48試合5勝33Sを挙げ初の最多セーブタイトルを獲得。
  • 平良海馬
    シーズン通してセットアッパーに固定。自己最速の160km/hを記録し54試合1勝1S33Hの成績を残し新人王を獲得した。またパ・リーグTVは平良海馬を「直球ねじ伏せ王」と命名、西武の中継ぎにも関わらず特集された。
  • リード・ギャレット
    球団最速の162km/hを叩き出し前半戦セットアッパーに君臨。シーズン中盤、灼熱の本拠地で疲れが出るも49試合3勝2敗16Hを挙げ、シーズン通して一軍で完走。
  • 宮川哲
    ドラフト1位の新人ながら開幕一軍入りを果たすと、何度も見事な火消しを見せ49試合2勝1敗13Hを挙げ台頭。見た目もプロ1年目とは思えないベテランのような風格を漂わせ「火消しの哲」と呼ばれるようになり、一度も二軍落ちせずシーズンを完走した。
  • 森脇亮介
    シーズン中盤に勝ちパターンへ昇格。防御率1点台の快投を維持しシーズン通して一軍に帯同。47試合7勝1敗1S16Hを挙げブルペンを力強く支えた。
  • 田村伊知郎
    最初こそやらかしたが、その後は主にビハインド展開ながらほぼシーズン通して一軍に帯同。31試合に登板し無敗で切り抜け、勝ちパターンに入った宮川や森脇の穴を埋め成長の足跡を残した。

一方元祖プロである平井は不調に陥り、一軍と二軍・先発と中継ぎを行ったり来たりと不本意な1年を送り、41試合5勝5敗7Hと成績を落とした。
なおこの年の西武は先発陣が炎上を繰り返し50敗を喫した上、打線が開幕から軒並み低調だったことから、中継ぎ陣が良くても登板する機会がないという状況に陥り、最終的にCSへ届かなかった一因となった。

関連項目


*1 余談だが12球団ワースト1のチーム防御率は中日で4.93。
*2 エース・菊池雄星がメジャー移籍。前年最多勝の多和田真三郎、前年11勝の榎田大樹を筆頭に不調に陥る選手が続出。また巨人から移籍した内海哲也を筆頭に投手陣が故障に苦しんだ。
*3 ネタが確立した当初は下記3人の他にプロ2年目で中継ぎとして台頭し始めこの年のリーグ優勝に大きく貢献した平良海馬、規定投球回数には至らずも初の2桁勝利を達成した高橋光成、平良同様中継ぎの期待の星である國場翼(2020年引退)らがプロ候補に挙がっていた。
*4 唯一の敗戦相手はヤクルト。リーグ戦に限れば無敗。リーグ戦最後の敗戦は2018年5月27日の日本ハム戦とリーグ戦に限れば2年間無敗を続けていた。2021年4月22日の対オリックス戦で約3年ぶりに敗戦を喫した。
*5 1勝→1敗→二軍調整→復活後11連勝、そのままレギュラーシーズン終了
*6 連勝が続くほどファンの信頼が増し、11連勝達成後は「ニール神」と呼ばれることもある。なお翌年に跨がって記録は伸び、外国人投手球団記録となる13連勝を記録。