やくみつるはDeNAファンではない

Last-modified: 2024-04-08 (月) 18:40:45

漫画家・やくみつる*1を巡るなんJでの不毛な言い争いのこと。

人物像

やくは1981年に「はた山ハッチ*2」名義でデビュー。1980年代後半~1990年代初期のプロ野球四コママンガ全盛期当時に活躍したものの、その作風は誹謗中傷*3を厭わない過激なもので非常に賛否が分かれている。毒舌を旨としたユーモアはアンチ巨人の需要が有る一方で、度を越した言葉の暴力であるという批判の声も絶えない。一方で評論家としてのテレビ出演も多く、歯に衣着せぬ物言いは物議を醸し続けている。また好角家としての顔も持っているが野球ファンと同様、相撲ファンからも絶許扱いである*4*5

そんなやくは、長年に渡り大洋ホエールズ・横浜ベイスターズファンを名乗り続けていた*6
万年下位のチーム成績も相俟ってファンの多くない球団のため「芸能界で一番有名なベイスターズファンはやくみつる」*7とされ、やくの言動が物議を醸すたびにベイスターズファンは肩身が狭くなり、やくを理由にアンチベイスターズになる者も存在する*8

ファン休止宣言

2011年末、身売り騒動の渦中にあった横浜ファンに突如吉報が舞い込む。
やくみつるがTVゲームや携帯ゲームを強く毛嫌いしている*9ことを理由に、DeNA社に買収されたベイスターズのファン休止を宣言したのだ。

なおアサ芸のインタビューでは「DeNAも新業種に遠洋漁業*10を加えてみろ。そうすればファンに戻りますよ」と語っている。

ファンではない問題へ

DeNAファンは念願の厄介払いに成功・・・・・・しなかった
週刊ベースボール日刊スポーツの誌上で発表されたファン休止宣言が十分に行き渡らず、「DeNAファンといえば何といってもやくみつる」という強すぎるイメージと深い刷り込みがあり、DeNAファン代表としてやくみつるを招くテレビ番組や雑誌が引き続き多く存在してしまっている。

そのため

DeNAファン「やくみつるはファンではない!」
煽りたい者「ダメだぞやくみつるはファンだぞwww」

否定と煽りが繰り返されラチのあかない言い合いが、2012年以降のなんJで続くようになった。

また、ファン休止を宣言したはずのやく本人もいけしゃあしゃあと「横浜DeNAベイスターズとなってから、“決別宣言”をした僕ですが、ベイスターズのことはずっと応援しています」と発言しており、その厚顔無恥も甚だしい手のひら返しぶりにDeNAファンからは完全に絶許扱いされている。

ただ、やくのファン休止を拡散し続けたDeNAファンの努力が実ってか、芸能人のファン代表が他の人物へ変わりつつもあり*11、主戦場である4コマを初めとする漫画雑誌における連載もほとんど無くなっている*12こともあり、漫画界におけるファン代表の座も先述のみずしなに奪われる格好となっている。
また、球団側も芸能人のファン代表をイベントや球団企画等に招待することがあるが、やくが呼ばれたことはないので球団としてもやくとは距離を置いている様子である*13

関連項目


*1 麻雀の役満から命名。
*2 本名の畠山(はたけやま)を捩ったペンネームで「やくみつる」と併用する形で1995年ごろまで用いていた。ちなみに横浜時代の畠山準も「ハッチ」と呼ばれていたがやくとは無関係である。
*3 その誹謗中傷たるや、球団そのものはおろか入団経緯で揉めた江川卓や桑田真澄を始め、吉村禎章と守備で激突した栄村忠広など主に巨人選手にわたり、巨人以外でも2015年の最終戦で失点・号泣した大瀬良大地を皮肉る漫画を投稿するなどの選手の気持ちを逆撫でする言動もあり、多くの野球ファンから絶許扱いされている。
*4 具体的には横綱に昇進した貴乃花光司・朝青龍明徳・白鵬翔・日馬富士公平・鶴竜力三郎・稀勢の里寛の評価があのなんJ民ですら顔負けなレベルで頻繁に変わる点を筆頭に、懸賞金を入れる袋を偶々プレゼントした安美錦竜児(現・安治川親方)を「うちの手の者」とパシリ扱いし、複数の有名力士のタバコの吸い殻を「コレクション」としてくすねることを公言し数十年に渡ってやらかしている。
*5 なお、やくは時折NHKの大相撲中継に出演することがあったが、X(旧Twitter)のタイムラインが大荒れに荒れるのをNHKも察しているためか近年(特にコロナ禍後)は中継には呼ばれていない。
*6 ただホエールズ・ベイスターズ内でも選手の好き嫌いはあり、屋鋪要・高木豊・齊藤明雄・駒田徳広・佐々木主浩に関しては辛辣に扱っていた。現在の佐々木は2004年以降の不良債権化や引退後のネガティブかつ的外れな解説等でアンチが多い事で知られるが、やくの場合は全盛期の佐々木に対し「9回しか投げなくていいから楽だろう」という暴言と、佐々木を主人公とした漫画(『ササキ様に願いを』)を描くみずしな孝之への同業者叩きの側面もある。反対にやくが最も好きな選手は80年代中盤当時のエース・遠藤一彦で、その他みずしなの評価が低い近藤昭仁監督は高く評価している。
*7 他にベイスターズファンの著名人としては、ゲームライターのさくまあきら、声優の松本梨香、サザンオールスターズの桑田佳祐、政治家の小泉純一郎(元首相)・進次郎親子、国際政治学者の浅井信雄などがいる。
*8 やくが同志たるベイスターズファンに支持されていない要因としてポジハメくんに代表されるように「ポジティブで健気」とされる大多数のベイスターズファンと、身内への苦言に容赦がない辛口型のやくとでは相容れないためと思われる。
*9 ゲーム嫌いエピソードの一例として、スマートフォンアプリ『ポケモンGO』に対し「現実の方が楽しいのに、こんなものに興じている人間を心の底から侮蔑します」と発言し炎上した件が挙げられる。ネット民は瞬く間にやくを老害認定、水道橋博士や松本人志ら著名人からも反論の声が上がった。
*10 そもそも遠洋漁業自体が排他的経済水域の設定や近年の環境悪化により縮小の傾向にあり、大洋漁業のマルハへの改称およびそれに伴うホエールズからの球団名変更もこの影響によるものである。そのためやくの発言は(おそらくは皮肉で言ったのであろうが)時代を無視した的外れなものと言える。
*11 かつてTBS制作の球団応援番組のMCを務めていた今井翼(元タッキー&翼)や、吉川正洋(ダーリンハニー)、ムロツヨシ、森永卓郎、堤下敦(インパルス)、鬼越トマホーク、杜野まこなど。このうち、堤下は二度の自動車運転過失で書類送検されているが「やくに比べたら大分マシ」とするファンは多く、やくの恨まれようが窺える。
*12 漫画雑誌のみならず、日刊スポーツの1コマ漫画の連載も2023年を以て終了。
*13 やくはDeNAの地元・神奈川新聞のスポーツ欄で「はた山ハッチ」名義で1コマ漫画を連載している。(もっとも神奈川新聞自体がベイスターズと距離を置いているが。)