中日ドラゴンズ・白井文吾前オーナー*1の口癖。
解説
初出は2016年8月28日のコメント。このとき中日は谷繫元信監督が休養に入り、ヘッドコーチの森繁和が監督代行として指揮を執っていた。
中日・白井オーナー、森代行体制を評価「ようやっとる」
https://www.daily.co.jp/baseball/2016/08/29/0009435512.shtml「中日7-5広島」(28日、ナゴヤドーム)
中日・白井文吾オーナーが表彰式のためにナゴヤドームを訪問。試合中は佐々木球団社長、西山球団代表らと観戦すると、勝利を見届けて球場を後にした。
谷繁監督休養後の森体制を「ようやっとる」と評価。次期監督については「ボチボチ考える」と話した。西山球団代表は「具体的な話はしていない」と説明した。
ドラフトの失敗や主力の高齢化で暗黒化が進む中日の指揮官としての姿勢を評価したものだったが、谷繁が監督だった時期以上に勝てていないという厳しい状況で「どこがようやっとるんだ」と突っ込みの嵐に。
その後森監督代行はそのまま監督に就任し、2018年まで指揮を執るが、一部ファンから采配を批判されることもあり、小笠原道大*2二軍監督(当時)や立浪和義*3への監督交代を望む声もあった。
そんな中で2018年7月12日に白井オーナーは「ようやっとる」と森監督に続投要請したことが明らかに。
なんJではたちまち「ようやっとる」が結果論、ヤネキ語録、タフのような迷言としてブームになり、中日ファンを中心に、主に中日に関する様々な評価に対して「ようやっとる」と口にするようになった。
なおシーズン終盤には、オーナーの口癖として選手にも浸透していることが明らかになった。
【中日】岩瀬&荒木、引退判明後初の練習「1000登板に集中」「ようやっとるよ!」
https://hochi.news/articles/20180927-OHT1T50202.html?page=1今季限りで引退することが判明した中日の岩瀬仁紀投手(43)と荒木雅博内野手(41)が27日、ナゴヤドームでの全体練習に参加した。
ともに正式発表までは口をつぐむつもりのようで、岩瀬は「今は(通算)1000試合に向けて頑張ります。それに向けて集中します」と話した。
荒木はフリー打撃で快打を連発。「ようやっとる。ようやっとるよ!」と、とある球団首脳の口癖をまねて笑った。
このように当初は「イマイチな選手・球団を無理矢理ポジる」という現実逃避的な意味合いの強い言葉であったが、2019年シーズンに入ってからは、力投しても報われない投手や一人奮闘している選手に対しての労いの言葉といった意味が強くなっている。このため「ようやっとる」の対象は「勝ち星が付いてこないもののチームには貢献している」「表面的な成績は伸び悩んでいるが指標などでは好成績」といった選手に対して使われる言葉となり、あまりにも酷すぎる成績の選手に対しては「ようやっとらん」と否定されることがある。逆に、期待以上の成績を残している選手に対しては「ようやりすぎとる」とのパターンも存在する。
ようやっとる専
シーズン終盤には他の球団ファンにも広がりを見せ、その中でも阪神、楽天、ロッテの裏クライマックスシリーズに参加した球団の専スレとして「ようやっとる専」が誕生。スレ内はひたすら「ようやっとる」「ごめん」などの各球団を象徴する発言で埋め尽くされ、他の専スレと比較しても異様な光景となっている。語録のほとんどは2018年のなんJ流行語となった。
また森の後任監督である与田剛はこの4球団全てに選手またはコーチとして在籍経験があるため「お前騒動」以降、「ようやっとる専終身名誉監督」等とも言われるようになった。
スレタイ変遷の歴史
該当球団がネタを提供する度に変更されている。
- 【うんち地獄】ようやっとる専【ロッテ絶命】*4
- 【お前地獄】ようやっとる専【ロッテ絶命】
- 【お前地獄】ようやっとる専【ロッテ要相談】
- 【お前地獄】ようやっとる専【ロッテ超意外】
- 【うんち地獄】ようやっとる専【清田絶命】*5
- 【素晴らしい地獄】ようやっとる専【清田絶命】
- 【素晴らしいアレ】ようやっとる専【ロッテ圏外*6】
- 【戦うかおーん】ようやっとる専【あのうま味】
- 【雑おーん】ようやっとる専【ロッテ安楽死】
ようやっとる専で用いられる語録
ようやっとる
→前述。言葉通り称賛するパターン、元ネタのように「一見褒めてるがそうではない」パターンが見られる。前者の場合は対義語として「ようやっとらん」が使われることも。
ごめん
→「裏CS」の試合後セレモニー内の挨拶で森監督が発した「クライマックス(シリーズ)に連れて行くことが出来ず、ごめん」が元ネタ。相手への素直な謝罪から、他球団がようやっとる専への仲間入りを頼み込んだ際に断りを入れる*7際まで、さまざまな場面で活躍している語句。
あっそ。※語気は強め
→2018年9月19日のヤクルト戦試合後、優勝が消滅したことについて聞かれた金本知憲のコメント。
知ってんじゃん
→2017年10月7日放送のNHK BS1『アスリートの魂』で、吉田裕太から「(失敗などを引きずらず)うまく切り替える方法は?」と聞かれ、井口資仁が発した言葉。画像のように括弧内で意味合いを補完しながら使用される事が多い。
ありがとう
→2018年の本拠地最終カード*8に付けられたキャッチコピーより。発表当時はなんJ内の中日ファンからも「こんな凄惨なシーズン結果で何がありがとうだ」といった旨のレスが多かったものの、岩瀬仁紀・荒木雅博・浅尾拓也らの引退も重なり柔和に受け止められ、現在は一周してネタ化している。
まけないよ
→楽天が本拠地を置く仙台市の防犯協会連合会によるスローガン。「楽天イーグルスは試合にまけないよ」の言葉も虚しく敗北を重ね続け、楽天絶命パークと化したことで一躍有名になった。
MARINES IS YOU!
→項目参照。スレ内では「頭○○」や「やーい、○○の守備××~www」式に侮蔑の言葉として使われる。スレタイの「ロッテ」はこれが由来。
梨田!
→項目参照。梨田以外へ使用すると元ネタが分かりづらいからか、梨田監督辞任以降はほとんど使われない。
おちつこか笑
→中学時代の藤田健斗(阪神)が藤浪晋太郎の様子を見て発したツイート。2019年ドラフト当日から早速大物ぶりが発覚したことでネタにされるようになり、汎用性の高さからようやっとる専でも普及した。
京田ようやっとる太
→こちらは語録というより選手の通称で、「京田陽太」をもじったもの。
清田育宏の発言の数々
→延べ3回にわたる不倫の際の、不倫相手に対してや本人が取材された時の発言がネタにされ、その中の一部がようやっとる専の語録入りしてしまった。
デーゲーム→「太陽ありがと!」
ルーキー登板→ 「あ、あ、全然知らない人です」
小島和哉投手→「あ、あ、全然知らない投手(ピッチャー)です」*9
連勝、逆転勝ち、サヨナラ、圧勝→「あ、あ、全然知らないチームです」
連敗、サヨナラ負け、逆転負け、炎上→「もう死にます」
益田が打たれる→「あー、あー、もう。あー」
ノーアウトのランナーを出す→「(天を仰ぎフーとため息をつきながら)いや、これはちょっと……。マズいッス」
丸を抑える→「丸が来なくて良かった!」
ビデオ判定→「反論とかじゃなくてもう終わりですよ」
代打を出される→「マジムカついた、だったら最初から出すなよって感じ」
満塁→「ダメだった、クラスター、内緒ね」
愛斗*10に打たれる→「あい本当にやめてください!本当に許して!もう勘弁して;-;」
盗塁死→「しっかり供養とかはする」
被本塁打→ 「はい……。(道端に座り込みながら)あぁ、もうホントに勘弁してください」