アルティメットクラッシュかき氷打線

Last-modified: 2022-01-23 (日) 18:30:30

三本松高校野球部の打線のこと。特に2017年の夏の甲子園に香川県代表として出場した際のことを指す。

 

転じて、「かき氷」というワードは下記の試合に関わった三本松高校、下関国際高校、下関国際高校の坂原監督のいずれかを指す。

経緯

三本松高校野球部は、清宮克幸*1氏が早稲田大学ラグビー部の監督時代に掲げた「Ultimate Crush」をスローガンに取り入れていた。独立リーグ出身の日下広太監督は選手の意見を取り入れながら練習の大半を打撃練習に割き(記事)、24年ぶり3度目の甲子園出場を果たした。

 

そんな三本松高校の初戦の対戦相手は下関国際高校(山口県代表)。対する下関国際は、試合前日に坂原秀尚監督へのインタビューが日刊ゲンダイに掲載された。文章は以下の通り。

「文武両道あり得ない」下関国際・坂原監督が野球論語る

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170812-00000006-nkgendai-base

(前半略)

――選手に任せることはしない?

「自主性というのは指導者の逃げ。『やらされている選手がかわいそう』とか言われますけど、意味が分からない。(対戦する)三本松(香川)さんって進学校ですか?」

――どうでしょうか……県立ですよね。

「三本松さんの選手、甲子園(球場)でカキ氷食ってましたよ。うちは許さんぞと(笑い)。僕らは水です。炭酸もダメ。飲んでいいのは水、牛乳、果汁100%ジュース、スポーツドリンクだけ。買い食いもダメ。携帯は入部するときに解約。3日で慣れますよ。公衆電話か手紙でいいんです」

 

この他にも「主将は逃げてしまった」「文武両道は二流」など近年の部活動としてはかなり過激な方針を掲げていた*2。対照的な2校がぶつかるこのゲームには注目が集まっていたのだが…

結果

チーム123456789
三本松1102031019
下関国際0000111104

三本松高校が打ち勝って1回戦を突破、これが甲子園での初勝利となった。
一方下関国際の坂原監督にとっては、自校のやり方を貫くならともかく他校に対して批判の矛先を向けて敗戦するなんともバツが悪い結果となってしまった。

 

この結果を受けて三本松高校は「かき氷を食べたおかげで勝てた」と冗談を交えつつ言われるようになり、先述の「アルティメットクラッシュ」と合わせて「アルティメットクラッシュかき氷打線」(もしくは「かき氷打線」)と呼ばれるようになった。

 

一方敗れた下関国際高校に関しては試合前から話題となっていた前述のインタビューが更にネタ化し、「かき氷嫉妬民」と呼ばれ、翌年も甲子園出場が続くと三本松が甲子園出場を逃していたこともあり、当の三本松以上に下関国際がかき氷のイメージを帯びるようになってしまった。特に「○○さん、××でしたよ。うちは許さんぞと(笑い)。」の部分は汎用性が高く下関国際関連スレや、どこかしらの強豪野球部員が炭酸飲料やジャンクフードなどを口にした場合の定形文となった。

三本松高校のその後

打線にヒエヒエな名前がついたことで、急速冷凍を危惧する声もあったが、3回戦でも格上と評されていた二松学舎大学付属高校(東東京代表)に勝利しベスト8入り。次戦で東海大菅生(西東京代表)に敗れたものの大健闘したと評された。
さらに、各種メディアを通じてナインのほほえましい一面が明らかになった。下のコピペはそれらをまとめたものである。

 

第99回全国高校野球選手権大会★488 天理-明豊 [無断転載禁止]©2ch.net
http://hawk.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1503190180/?v=pc

75: 風吹けば名無し@無断転載禁止 2017/08/20(日) 09:50:51.82 ID:8o3r6hA50
  三本松の選手たちの夏 
  ・かき氷食べる
  ・宿舎の風呂にある日焼けカプセルを酸素カプセルと勘違いして入る
  ・海を見に行き、屋台で買ったハンバーガーを鳥に持ってかれる
  ・音波風呂争奪戦
  ・監督、勝ったらかき氷全員に奢ると言ってすでに6万円近くを散財

坂原の発言の背景と下関国際高校のその後

坂原監督が上記の過激な方針を掲げていた背景には、かつて下関国際の野球部がかなり荒れていたということがある。坂原監督が就任する前には実際に不祥事で出場停止処分も受けていた。
また厳しい指導と発言ばかり目立つ監督も

  • 脱走したキャプテンを探すために1日中自転車で街を駆け回る
  • 選手と距離を縮めるためにわざわざ引っ越す
  • 三本松高校戦後に選手たちに食事を奢る

などきちんと球児たちに愛情を持って接していることを思わせるエピソードもある。
ここまで大きく騒がれてしまったのは監督が相手の高校を引き合いに出したことと、監督の発言を抽出し脚色したゲンダイの記事が原因であろう。

こうして散々煽られた下関国際であったが、翌2018年は春のセンバツ出場を勝ち取り、神宮大会で大阪桐蔭に勝利した長崎・創成館に1回戦負けを喫するも1-3と善戦した。
そして2018年夏の甲子園、エース・鶴田克樹を中心に甲子園3期連続出場を果たした下関国際は花巻東(岩手代表)相手に甲子園初勝利を挙げると、戦前の予想を覆し西純矢(現阪神)や野尻幸輝(現法政大)といった好投手を攻略、創志学園(岡山代表)や木更津総合(東千葉代表)といった優勝候補を次々撃破する活躍を見せる。
準々決勝では強豪の日大三高(西東京代表)相手に鶴田が途中までノーヒットノーランペースで試合を進めたもののあと一歩のところで逆転を許して敗れてしまった。大阪桐蔭(北大阪代表)の圧倒的強さや金足農業(秋田代表)ブームの陰に隠れはしたがベスト8と大健闘した。
(奇しくも下馬評を覆して勝ち上がり、準々決勝で西東京代表に敗れベスト8と、前年の三本松と戦績が似ていた。)

なお、実況スレでは3期連続でかき氷ネタで弄り倒されてしまった模様。
また、前述のゲンダイの記事を捩ったコピペも多く貼られ「リアルスクールウォーズ」と呼ばれることもあった。

2018年夏の大会後に出版された週刊ベースボール増刊号(大会総決算号)では、事の発端である三本松の選手がかき氷を食べていたというのは別の高校の選手を誤認したものであったと記されている。


関連項目


*1 元ラグビー選手。早稲田実高時代に歴代最多となる通算111本塁打を放ち高校野球を盛り上げた清宮幸太郎(現日本ハム)の実父。
*2 かつて下関国際の野球部がかなり荒れていたということも背景にある。詳細後述。