2019年4月25日に行われた横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース(横浜)の試合後、DeNA監督(当時)・アレックス・ラミレスが行った宣言。
概要
7連敗中と波に乗れない中で臨んだこの日の阪神戦は8回まで3-2とリードしていたが、9回表に登板したクローザー・山崎康晃が阪神・近本光司から痛恨の逆転3ランを被弾。3-5で敗戦し、チームの連敗も8に伸びた。
それでも試合後のインタビューで、ラミレスはタイトル通り「エキサイティングなGWになる」と宣言。一部では過去の再現を期待するファンもいたのだが……
記事
【DeNA】守護神山崎がまさかの逆転被弾 8連敗で最下位転落もラミレス監督は「エキサイティングなGWになる」と巻き返しを予告
https://hochi.news/articles/20190425-OHT1T50248.html?page=1
平成の最後に待っていた長いトンネル。ラミレス監督は「これも野球の一部。ベストを尽くした打たれたのだから仕方がない」と守護神をかばった。27日からは10連戦。「ポジティブに考えれば、昨日、今日と試合内容はよくなっている。連敗はすぐに止まる。エキサイティングな10連戦、エキサイティングなGWになるよ」と、平成最後&令和最初の白星ラッシュを予告した。
GW10連戦の結果
日程 | 10連戦の勝敗数 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 5月 | 勝 | 負 | 分 | ||||||||||
27日 | 28日 | 29日 | 30日 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | |||||
対戦相手 | 巨人 | ヤクルト | 阪神 | 巨人 | 3 | 7 | 0 | |||||||
対戦結果 | ● | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ● | ● | ● |
各試合の詳細
- 4月27日 対巨人(東京ドーム)
序盤に大量失点を喫し、試合の主導権を握られる。9回に1点差まで迫るもあと一歩及ばず、9連敗。
- 4月28日 対巨人(東京ドーム)
先発・京山将弥や星達が相次いで被弾。中盤で試合を決定付けられ、泥沼の10連敗。
なお、この連敗で巨人ファンがDeNAファンを煽った事がきっかけでDeNAファンが巨人ファンに掴みかかり、挙句警察沙汰に発展してしまうという場外乱闘が発生した。詳しくは10連敗コールを参照。
- 4月29日 対巨人(東京ドーム)
先制するも5回に逆転される。しかし、当時の巨人の弱点の一つだった兎達を攻略、石川雄洋が価千金の2ランを放ち逆転勝利。連敗がストップ。
- 4月30日 対ヤクルト(横浜)
両軍計5本塁打の馬鹿試合に持ち込むも、回跨ぎとなったエドウィン・エスコバーが延長10回に決勝タイムリーを浴び敗戦。
- 5月1日 対ヤクルト(横浜)
ルーキー・大貫晋一の好投に打線がしっかり応え、勝利。
- 5月2日 対ヤクルト(横浜)
筒香嘉智のホームラン、今永昇太の快投により勝利。2連勝。
なお試合後に今永がうっかり二度目の禁句を言ってしまう。
- 5月3日 対阪神(甲子園)
投手戦に持ち込み、9回に勝ち越しのチャンスを作るも壊れた信号機が作動し無得点。延長10回に三嶋一輝が大山悠輔にタイムリーを打たれサヨナラ負け。連勝ストップ。
- 5月4日 対阪神(甲子園)
天敵ランディ・メッセンジャーの前に為すすべなく負け。2連敗。
- 5月5日 対阪神(甲子園)
木浪聖也などの守備にも助けられ一時はリードを奪うも追いつかれ、9回に三嶋が福留孝介にセ・リーグ5万号となるサヨナラ2ランを浴び惜敗。3連敗。
- 5月6日 対巨人(横浜)
巨人キラーの東克樹が今季初先発を果たすも、坂本勇人から2本のホームランを浴びるなど3回までで8失点の大炎上。ホセ・ロペスと宮崎敏郎のソロホームランで反撃するが、9回に重信慎之介にとどめの2ランを打たれ万事休す。4連敗。
…と、GWの10連戦の結果は3勝7敗と散々であり、自チームではなく相手チームのファンにエキサイティングなGWを提供してしまった。
試合後の会見では「これも野球の一つ」を繰り返すだけであり、謎采配なども変わらずチームも低迷状態のままだったためにファンからのヘイトをさらに溜めてしまった。
その後
ヤクルトが調子を大きく落とし、中日も勝ち星に恵まれない展開が続いたことで、DeNAは4位に浮上。交流戦では順位こそ変わらなかったが10勝7敗1分と健闘し、巨人とDeNA以外のセ球団が負け越したことで首位と5.5ゲーム差まで詰める。代打采配の的中など随所で名采配もあり、間違いなくエキサイティングな交流戦になったとも言われた。
それ以降は広島と阪神の低迷などもあり、阪神と同率2位で前半戦を折り返した。
後半戦では伊藤光・宮崎敏郎・スペンサー・パットンら主力選手の負傷離脱が相次ぎチームの調子が低下するが、外野手である筒香を5年ぶりに三塁手で起用したり、ルーキーの伊藤裕季也(現楽天)が頭角を表すなどで首位の巨人に0.5ゲーム差まで詰め寄った。
ところが9月に入りこれまで安定していた投手陣が軒並み調子を崩し、先発ローテの東や濱口遥大が離脱。9月21日の対巨人戦で目の前でリーグ優勝を決められてしまった。しかし主力の離脱が相次ぐ中でなんとか踏みとどまった結果*1、最終的にはチーム22年ぶり、DeNAとしては最高のセ・リーグ2位でレギュラーシーズンを終えた。なおCS。