コスト制

Last-modified: 2023-12-05 (火) 22:13:38

横浜DeNAベイスターズにおいて離脱者が続出している状態のこと。


概要

2022年度のDeNAは、怪我や新型コロナウイルス感染(または濃厚接触者判定)などでシーズン序盤から毎週のように主力選手の離脱が続出し、まともにチームを編成できない状況に陥った。その離脱ぶりは常軌を逸するレベルで、週替わりで主力が次々といなくなるという見るも無残な惨状に。
このような「離脱から復帰するタイミングでまた他の選手が離脱する」という状況を目の当たりにしたDeNAファンが、「DeNAはコスト制になっている」と発言したことからこのネタが生まれた。


『コスト制』とは

ソーシャルゲームでよく見られるシステムの1つ。複数の戦力でチームを編成してプレイするゲームで、各戦力にそれぞれコスト値が割り振られると同時に1チームで使用できる戦力の合計コスト値が制限される、という仕組みのこと*1*2
DeNAの戦力離脱の連鎖が「強い主力選手だけで固めるとコスト制限に引っかかり、低コストメンバーもいれないとチームを編成できない」という、コスト制のジレンマを想起させることから発言されたと推測される。
また、ベイスターズの親会社であるDeNAがコスト制を用いることが多いソーシャルゲームを複数運営していることも、このネタに拍車をかけている。

なお、実際のスポーツでもチーム全体の年俸の総額が決められているサラリーキャップやMLBで採用されている登録選手の年俸総額が一定値を超えると課徴金が課せられるというコスト制がかけられていることがある。

2022年度前半(5月まで)の離脱者一覧

※この年に一軍登録経験のある選手のみ。期間中2度目の離脱については、選手名を「名前(2)」の形式で記載(3度以上離脱の該当者はなし)。

該当者離脱日理由離脱期間備考
佐野恵太2月13日右腹斜筋の肉離れ1ヶ月
今永昇太2月17日左前腕の炎症2ヶ月
森敬斗3月1日右太腿裏の肉離れ
左足首の捻挫
3ヶ月
ネフタリ・ソト3月21日右手首の張り1ヶ月
タイラー・
オースティン
右肘の張り4ヶ月クリーニング手術を実施。
復帰後も限定的な起用に留まり、シーズンオフに再手術。
東克樹3月27日左手中指の皮めくれ2週間
柴田竜拓4月6日新型コロナ感染3週間
牧秀悟4月7日2週間キャンプイン前にも感染しており2回目の感染。
戸柱恭孝
倉本寿彦
山下幸輝
神里和毅
濵口遥大2ヶ月
桑原将志3週間当初は濃厚接触者、後に陽性判定。
石田健大2ヶ月
大田泰示濃厚接触判定1週間
伊藤光左脚の張り2ヶ月二軍調整中に新型コロナにも感染。
砂田毅樹4月9日新型コロナ感染3週間
楠本泰史2週間
山﨑康晃4月10日3週間
伊藤裕季也*34月17日濃厚接触判定3日間代替選手として招集されるも、自身も離脱。
宮﨑敏郎4月20日左太腿裏の炎症3週間
ブルックス・
クリスキー
4月23日右内転筋の張り3週間
マイケル・
ピープルズ
左腰の違和感復帰することなく退団。同年限りで引退。
佐野恵太(2)5月6日椎間関節炎2週間
三嶋一輝5月8日右肩の張り10ヶ月二軍調整中に新型コロナの濃厚接触者にもなる。
他にも4月26~28日の間、体調不良によりベンチ外が続いていた。
8月30日に黄色靭帯骨化症*4を患っていたことが発覚。
大田泰示(2)5月9日右太腿裏の張り1ヶ月宮﨑の復帰直前に離脱。
楠本泰史(2)5月21日下半身の張り1ヶ月佐野の復帰日に離脱。


選手だけでなく首脳陣も

戦線離脱者は選手にとどまらず、2月19日に斎藤隆一軍チーフ投手コーチが、6月6日に石井琢朗一軍野手総合コーチが小脳梗塞で入院するという事態が起きている。いずれも命に別条はなく大事に至らなかったものの、ファンからは「万が一コロナに感染した場合、既往歴のない人よりもリスクが大きくなるのでは」などと両者の体調面を心配する意見*5のほか、洒落にならないアクシデントがあまりに連続して起こることから「チーム全体でお祓いに行った方がいい」との声もあがっていた。


関連項目



Tag: 横浜 ゲーム


*1 野球関連だと『プロ野球スピリッツA』で導入されている。
*2 なおゲームによってはプレイヤーレベルの上昇に伴ってコストの制限値も緩和(上昇)するものもある。
*3 7月28日に森原康平とのトレードで楽天に移籍。
*4 厚生労働省指定の難病の一つ。選手生命を脅かすとされる難病だが、2023年シーズン開幕時点で戦列に復帰した。
*5 斎藤コーチは実際に4月7日にコロナ感染が判明。鼻づまりと咳の症状が現れていたが、快癒し16日に復帰。