サファテ忖度打線

Last-modified: 2023-06-05 (月) 19:55:30

2017年の福岡ソフトバンクホークス打線の別称。


概要

2017年のソフトバンクはシーズン中盤に楽天を抜き去ると、強力打線と盤石の投手陣、さらに怪我人が出ても控えで穴埋めできる圧倒的な選手層で首位をキープしていた。
しかし試合内容は「必要最低限の点は取るが爆発はしない打線」「それでもリリーフが盤石なので逆転負けは殆ど無い」というのが大半であり、僅差で勝利する試合が続いていた。

当然リリーフ陣の登板数は嵩み、抑えのデニス・サファテにはお膳立てされたかのように大量のセーブ機会が舞い込んでくる。そしてサファテ本人はセーブ機会の防御率が0.16という異次元の絶好調、当然のようにセーブ数を多く積み重ね、結果として

  • 8月に自身の持つ44セーブのパ・リーグ記録を更新*1
  • 9月5日に47セーブ目を記録し、岩瀬仁紀(2005年)・藤川球児(2007年)の持つ日本記録を超える
  • 同10日にはNPB史上初のシーズン50セーブを達成し、シーズン通算で54セーブ

と、日本記録を大幅に更新してしまった。

 

この事からなんJでは「サファテのセーブ機会をチームが積極的に与えようとしているのではないか?」というネタ論調が強まり、同年流行語大賞にも選ばれた「忖度」という言葉を用いて、「サファテ忖度打線」と命名された。
これ以降、中継ぎが炎上して、あるいは打線が追加点を取れずセーブ条件を満たしたまま9回を迎えたりした際に「忖度」が使われるようになった。逆に終盤に大量得点を挙げた場合などは「セーブ強奪」「サファテ憤怒」などとネタにされるようになった。

コピペ

ホークス打線「よし、今日も前半でリードしてるな…」
ホークス打線「今日はこれで仕事終わりでええやろ…」スカー

 

森 「あああああああ!!!!」
モイネロ「アアアアアアア!!!!」
岩嵜「あああああああ!!!!!」
サファテ「Foooooooooooo!!!!!!!!!!!!!」

その後

サファテは2018年開幕直後に股関節の張りを訴え、4月18日に登録抹消されて以降、一軍のマウンドに上がることなく2021年に引退表明。通算セーブ数は234で、名球会入りの条件250セーブにあと一歩及ばなかった。登録抹消以降はリハビリの日々を送っており、野球ファンからは2017年の酷使・勤続疲労が原因だと言われてしまった。

関連項目


*1 現在サファテはパ・リーグにおけるシーズンセーブ記録の1位から3位を独占している。(リーグ日本人最多は、2014年の平野佳寿(オリックス)の40セーブ。)