スズメバチ

Last-modified: 2023-08-24 (木) 14:50:23

なんJにおける謎定期の一つ。
危機意識の高いなんJでは日常の危険への対策の一環としてスズメバチの生態や遭遇時の対処法について頻繁に情報交換が行われている。*1
なんJではスズメバチのスレは下手な野球スレより遥かにスレが伸びやすい人気テーマである。

 

生態

ここではなんJにおいて特に人気の高い(?)オオスズメバチについて解説する。

名前の通りハチ科の中でも大型種であり、鋭い顎と毒針を武器に日本全国に生息する。性格は好戦的で獰猛。
かつ、獲物を狩るときには慎重さと大胆さも併せ持っており、被害も毎年多数上がってるため熊害や蛇害よりも深刻である。

  • ミツバチと違い針を刺しても自身は死ぬことはない。
  • 刺してくるのは雌のみであり、雄は威嚇行動程度はするものの毒針はない。女王蜂も滅多なことでは刺さない。
  • 危機時にはフェロモンを空中散布し、仲間をよぶ。
  • 幼虫時は、アシナガバチやミツバチなどといった他のハチの幼虫や蛹を餌とする。
  • 逆に成虫時は花粉や花の蜜、胞子が主食であり、緊急時には自分たちの巣の幼虫を食べることがある。
  • 雄蜂は一切働かず、労働は全て雌蜂が行う。
  • 30匹のスズメバチがいれば1000倍の数のミツバチをわずか数時間で全滅させることが出来る。
  • 対抗手段のあるニホンミツバチには蒸し殺される*2ことがある。
  • 対抗手段のないセイヨウミツバチはただ蹂躙、虐殺されるだけである*3
  • そのため外来種の繁殖を防ぎ生態系を保護する役割も持っており、その点においては益虫ともいえる。
  • 上記のハイスペックぶりを知ったアメリカは、殺人蜂ことアフリカナイズドミツバチ(通称:キラービー)対策にスズメバチの導入を検討したことがある。しかし、共生テストを行った際にキラービーを一瞬で虐殺するという荒業を見せつけた上、シャレにならない繁殖能力で養蜂に影響するなど生態系を破壊する危険性が判明したため、アメリカさんサイドが導入を見送った逸話が存在するとされる。

なんJでは上記の内容は常識であるということを前提の上で会話が展開されており、この事柄を野球に例えて、MLBでも無双してしまうためか、生涯NPB宣言をしているという設定が存在する。

 

対策・駆除

一般に天敵とされるのがヒト、野鳥、クマ、線虫、甲虫、カマキリ、オニヤンマ、クモなどが知られている。
特に様々な手段で攻撃可能なヒト、攻撃そのものが効かないハチクマやクマなどが挙げられることが多い。ただしなんJでは、外見上の厳つさとトンボというギャップからかオニヤンマニキの人気が強い。

基本的には近寄らないのが一番だが、閉鎖空間に巣を作ることが多い関係で気付かぬ内にテリトリーへ接近していたということも少なくない。
初期は周囲を飛び始めることで警告し、それでもハチのテリトリーに侵入してきた場合は顎をカチカチと鳴らし強い警戒態勢を取る*4。このカチカチという音は最終警告という意味合いがあり、もし聞こえた場合、その場を離れることが大事である。さもなくばハチは仲間を呼び集団で襲い掛かってくる。
また、ハチの防衛本能を刺激する香水、黒を攻撃対象とする性質が強いため黒い服装はNGである。
また、糖分を必要とする関係でジュースや清涼飲料水に誘われる場合もあるので、宴会などで外で飲む場合には間をおかずに一気に飲むか、そうでない場合はラップをしておくなどで侵入を防ぐといい。
ちなみにスズメバチは横移動が得意ではあるが、縦移動はあまり得意ではないため、背を低くすることも有効である。

一般的には白い防護服で身を纏って夜間のうちに巣ごと排除する手法が用いられるが、上述のように危険な生物なので、まずは自治体に相談する、業者に連絡するなどの方が安全で確実なのは言うまでもない。

 

注意点

スズメバチの毒液には、心不全等を引き起こす神経毒、およびアナフィラキシーショック(急性アレルギー反応)の原因となるタンパク質やペプチドが含まれる*5。また目に入ると失明するおそれもある。特に過去にスズメバチの攻撃を受けている場合、アナフィラキシーショックによる致死率は極めて高くなり、その多くが1時間以内に絶命する。

 

万一刺された場合

  • 仲間のスズメバチが集まってくるので、真っ先にその場を離れる
  • 毒液の毒性は強力なものであるため、必ず救急車を呼ぶ
  • スズメバチの毒液は放っておくと血液に乗り全身に回るため、傷口をつまんで即座に毒液を外に出す(ただし口で毒を吸い出す行為は、口内から毒液の侵入を許す恐れがあるため避けるべきである)

といった応急処置と合わせ、患部を流水にあて、毒液の除去と冷却を図るのがよい。
また虫に刺された時はアンモニアや尿に解毒効果があるとされるが、ハチの毒に対しアンモニアや尿はまったく効果が無い
スズメバチの毒に対し有効とされる薬剤は通常持ち歩くような物ではなく、注射による投与を前提としたものもある。そうした点からもまず救急車を呼び、医療機関での処置に任せるのがベストである。
特にスズメバチの毒は一度症状が沈静化したと見せかけ、数時間後に症状を再発させるぐう畜な特性がある。そのため、一時的な症状で判断せず、医療機関で慎重に判断を仰ぐ必要がある。

 

ご尊顔

閲覧注意

閲覧注意
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Tag: なんJ 動物


*1 単に野球とクマと昆虫が好きなだけではないかという説もある。この説を元に、なんJ民の好みは小学生レベルではないかという疑惑が存在している。
*2 集団でスズメバチをおしくらまんじゅうのように取り囲んだうえで体温を上げ、種族間の耐熱温度の差を利用して倒す(熱殺蜂球)。なお、これをやると寿命が縮むので文字通りの捨て身技である。
*3 セイヨウミツバチもキイロスズメバチに対しては熱殺蜂球を行うことがあるが、オオスズメバチには対抗できない。
*4 スズメバチスレを保守するためにカチカチカチカチカチと書き込まれるのはこれに由来。
*5 症状としては、激痛・炎症・心不全・意識低下・血圧の低下・呼吸不全・体温上昇など。