- テイラー・スコット(元広島)の蔑称。名前を罵倒表現の「すっとこどっこい」*1にかけてこう呼ばれるようになった。
- 1から転じて、ファーストネームが「スコット」の選手に対する蔑称。初出はスコット・マクガフ(ヤクルト)。
1.の概要 
獲得 
2019年、広島はそれまで抑えを務めていた中崎翔太が不調、代役抑えだったヘロニモ・フランスアも今一つな内容でリーグ優勝を逃してしまったことから2019年オフに抑え・セットアッパー候補としてDJ・ジョンソン*2とスコットを獲得。
オープン戦・練習試合はフランスアやジョンソンが絶不調、中崎や今村猛などの他の抑え候補も軒並みイマイチな中でスコットは好投した*3ため、そのままクローザーを務めることになった。
デビュー戦(6月20日)のDeNA戦では6点リードで登板し、1点を失ったものの無事にリードを守る。
スコットの14球 
2020年6月21日 vs DeNA(横浜スタジアム)
プロ初登板初先発となったルーキー・森下暢仁がDeNA打線を7回4安打無失点に抑える最高のデビューを飾り、8回も菊池保則が抑えて迎えた9回、1-0の場面でスコットはマウンドに上がったが…
先頭のネフタリ・ソトに8球目をヒットにされた後、続く佐野恵太、ホセ・ロペスにも息をするようにヒットを浴びあっという間に無死満塁とすると、最後は宮崎敏郎の二塁打で二者生還。佐野以降わずか6球で1アウトどころか2ストライクすら取れずに逆転サヨナラ負けを喫し「スコットの14球」とも呼ばれるようになり「スットコ」という蔑称が生まれた。
あまりの炎上ぶりにDeNAファンからすら勝利の喜びより先に投球内容の酷さを心配されてしまい、一気にネタ外国人候補に躍り出た。
スコットの13球 
2020年7月2日 vs ヤクルト(神宮球場)
5-5で迎えた9回、佐々岡真司監督はスコットにマウンドを託す。前々回、前回登板時はセーブがつかない場面ながらそれぞれ1回無失点で切り抜けていた彼だが、またしても炎上。
先頭の坂口智隆に四球を与えた後、続く山田哲人、青木宣親に連打を浴びてあれよあれよという間に満塁にされると、とどめに村上宗隆に逆方向であるレフトスタンドの中段にまで運ばれるサヨナラ満塁ホームランを被弾。投じた球数は上述のDeNA戦の14球をさらに下回るわずか13球であったため「スコットの13球」と呼ばれることになった。
5登板目にして2度も無死満塁という状況を作り、更にどちらのケースでもそのまま打たれてサヨナラ勝ちを献上した。
普通ならさすがの村神となるのだが、あまりの惨状にヤクルトファンから心配される始末であった。
その後のスコット 
二軍落ちしてからのスコットは先発調整を経て10月1日に来日初先発。これまでの成績に加えて、首位独走中の巨人が相手だっただけに殆ど期待されていなかったが、肝心の投球内容は4回4安打4四球4失点で降板と、心配されていたほど悪くはないが決して良いとも言えない結果。だがこれでも防御率は22.50→15.75と良化している。なお試合は3-5で敗戦。
かくして7試合8投球回で17被安打1被本塁打7四球自責点14、防御率15.75・WHIP3.13という伝説的な炎上っぷりを見せつけ、誰もがこの年限りで去ると考えていたが、2021年シーズンも残留した。また、この残留によって、ミセリ賞は退団となったイノーアに奪われることとなった。
しかし、2021年シーズンは二軍で先発ローテを回したり中継ぎ登板し、7試合2勝1敗 防御率1.96の成績を残すもコンディション不良で試合にすら出場出来なくなってしまう。結局、2年目のシーズンは一軍登板がないまま9月20日に帰国し11月初めに退団した。
2の概要 
2020年9月3日の阪神戦(甲子園)、3-2とヤクルトリードの7回裏一死一・三塁の場面でヤクルトは高橋奎二からマクガフにスイッチ。中谷将大こそ三振に仕留めたが、次打者・近本光司の時に一塁走者・陽川尚将に盗塁を許し、二・三塁とされる。その後誰もいないはずの一塁へ牽制悪送球してしまい*4、三塁走者の植田海と陽川に生還を許して逆転され、そのまま敗戦と言う世紀の珍プレー*5大失態をやらかし(以前からあった)「マケガフ」「マクガフィン」という蔑称が拡散した。さらにマクガフのファーストネームがスコットだったため、2日前にやらかしたイノーア*6と同じくスットコ扱いされた。
ただし、この陽川の盗塁に関しては「捕手の西田明央がブロックサインのチェンジの指示を怠った為に悪送球を誘った」との見方もあり、実際に試合後に青木宣親が西田に対し話を聞いている姿が映し出されていた。またコロナの影響で観客が声を出せず、盗塁時の拍手をボールカウントが増えたことによるものと勘違いした可能性や、捕手がセカンドにまったく投げる気が無かったために、マクガフが盗塁に気づかなかった可能性も指摘されており、マクガフ個人の責任というよりはバッテリーのミスであるとも考えられている。
実際マクガフはこの時以外は勝ちパターンの一角として活躍しており、9月の成績は10.1イニングを投げ自責点はわずか1とリリーバーとして十分な成績を残し、オフには故障離脱がないという点等を評価されて新たに2年契約を締結。
2021年は不調の石山泰稚に代わりクローザーを務め優勝に貢献、日本シリーズでは胴上げ投手になった。東京オリンピックアメリカ代表にも選出されている。
ただし2021年日本シリーズ第1戦のように派手にやらかすとスコットorイノーア扱いをされる傾向にある。
ちなみにイノーアとは2017年のオリオールズ傘下時代でも同僚だったが、スコットとは同僚になったことがない。
また、2021年8月から巨人に加入したスコット・ハイネマンは打棒が振るわなかった上、9月30日に体調不良という理由で帰米した*7。このため彼もマクガフ同様にファーストネームからスットコ呼ばわりされるようになった。