スポーツ報知

Last-modified: 2023-12-14 (木) 23:41:13

報知新聞社が発行するスポーツ新聞。巨人の提灯記事に定評があり、別名「読売ジャイアンツ広報紙」「東のデイリースポーツ
とはいえ後述の理由により、いついかなる時も真摯にポジ記事を書き続けるデイリースポーツには遠く及ばないと言わざるを得ない。*1
巨人の大本営と呼ばれているほか、「呆痴」「放置」「放屁」など多くの異名や蔑称を持つ。


歴史

前身に当たる1872年創刊の郵便報知新聞のち報知新聞*2は立憲改進党の機関紙*3、日本初の婦人記者採用、20世紀の予言などの足跡を残し「東京五大新聞」の一角として戦前日本のジャーナリズム史に大きな役割を果たした。
しかし戦中にライバル紙だった読売新聞社へ統合合併*4、戦後も読売新聞グループに残った上で1949年年末にスポーツ紙に転身しており、この事が現在の巨人贔屓の紙風の要因*5となっている。

なんJでの評価

報道内容自体は(スポーツ新聞にしては)それなりに信用できるものの、笑い・ネタの面で目立った功績が無いため、なんJ民の報知に対する態度は概ね冷たい。
また1面スクープは飛ばし記事の数も多く「大本営のはずの巨人の記事で外す」という謎の事態が発生することもある*6。ただし他球団のネガティブな記事は正確*7なことも少なくない。

最も大本営な姿勢が裏目に出ることもあり、2003年に原監督が三山秀昭*8らフロント陣と対立し監督を退任することとなった騒動では、半ば暴走し原を実質的に解任したフロント側を批判する論調をとらなかったと見なされ、巨人OBの重鎮である廣岡達朗や元監督の藤田元司に新聞購読を打ち切られてしまっている*9
巨人の監督からの信頼は比較的厚いようで、2017年には「貧打に苦しんでいるのだから抑えのアルキメデス・カミネロを二軍に落として二軍で好調なルイス・クルーズを起用すべき」といった記事を書くと監督がこれを実行している。なお、カミネロを落とした結果他のリリーフ陣にしわ寄せが行き試合を落とした*10際には「大胆な策が仇となった」となんJ民もびっくりの手のひら返しを見せつけた*11
なお焼肉記者グループの重鎮・鷲田康、巨人時代の松井秀喜の元専属広報・広岡勲*12らはスポーツ報知の出身である。

関連項目


*1 紙面構成にしても巨人が負けた翌日は殆ど巨人を一面にしないばかりか、場合によっては勝った翌日も巨人以外のネタ(サッカー日本代表や中央競馬の大レースなど)が一面になることもある。
*2 1894年に改名。現在も正式名称は「報知新聞」だが題号は「スポーツ報知」となっており、報道スタンスも全く異なる。
*3 このためライバルの自由党に糾弾されたりしている。一方でご主人様が存在し、応援するスタンスはこの頃から存在していたといえる。
*4 戦前には今日の日刊ゲンダイフライデーで知られる講談社の前身、大日本雄弁会講談社に買収されたこともあったが離脱していた。
*5 “激ペン”こと白取晋氏(1993年、53歳没)がコラムニストとして活躍していた時期は巨人贔屓ぶりが特に顕著だった。
*6 この「自球団の(特にポジ)情報で外す」はデイリースポーツなど他球団の大本営でも見られる現象ではある。
*7 特に阪神のネガ記事はデイリー以上に精度が高く2019年はピアース・ジョンソンとラファエル・ドリスのダブル退団を的中させている。
*8 当時の球団代表。ナベツネこと渡邉恒雄オーナー(当時)の懐刀的存在で次期オーナー候補だった。2004年8月の一場靖弘(当時明治大学)への栄養費問題で引責辞任し失脚。彼が代表を務めていた1年程度の間巨人のチーム編成は混迷。ライバルの阪神、中日が戦力的にピークだったこともあり2000年代中盤の巨人低迷を招いた。
*9 特に藤田は抽選で原を引き当てどんなに打てなくても原の4番起用に拘るなど重用、原も頻繁に藤田の墓参をするなど師匠と仰がれている。
*10 2017年6月2日のオリックス戦のこと。昇格させたクルーズが無安打に終わった上、3点リードで登板した守護神代役・マシソンがブロウンセーブ。その後、延長11回に今村信貴が安達了一に決勝ホームランを浴び、巨人は敗れた。
*11 しかもこの2つの記事を書いた記者は同一人物である。
*12 現在は巨人球団付アドバイザーを務めている。