2018年に北海道日本ハムファイターズへ在籍したマイケル・トンキン(MIN→ハム→米独立L→ATL→NYM→MIN)が自滅にも近い投球内容を披露、それを揶揄する言葉且つ蔑称の一つ。
ベトナム戦争拡大のきっかけになった「トンキン湾事件*1」と名前が同じだった事からこれに倣って名付けられた。
なお本人が同年中に何度か炎上劇を繰り広げた際に使われていたが、特に指定がなければ2018年10月15日のクライマックスシリーズ1stステージ第3戦・福岡ソフトバンクホークス戦での投球を指す。
概要
2017年オフに増井浩俊がオリックスへFA移籍した事、そして増井不調時の守護神であったクリス・マーティンが単年でMLBへ復帰した事から、その後釜とすべく2年契約で入団した。
トンキンは「パワフルなツーシームや鋭いシンカーを活かして奪三振率も高い*2」との触れ込みであり、開幕から勝ちパターンとして試合の最終盤を任された。
しかし蓋を開ければ上記の評されたスタイルとは裏腹に、絶望的な制球力で打たせて(打たれて)取るピッチング*3でファンの胃や心をズタズタに。
それでも前半戦は石川直也と勝利の方程式を組むなどして防御率は低く抑えられていたが、8月からは劇場の範疇には収まらない炎上を披露*4、チームを2位から3位へ転落させる原因の1つとなってしまう。
内容に不安を抱える中で、大一番となる2位・ソフトバンクとのCS1stステージを迎える。初戦となる第1戦では敗戦濃厚ビハインドの7回裏に登板、2四球ながら無失点で切り抜ける。
事件勃発
日本ハムが次戦を取り1勝1敗で迎えた第3戦、2-3と1点差で追いかける展開の6回裏に公文克彦からトンキンにスイッチ。先述の通り後半戦の炎上*5から、信用度は大幅に低下した事もあって実況スレは荒れ気味であった。そして案の定、事件が起こるのである。
先頭のアルフレド・デスパイネに2球目の甘い球を捉えられてレフト上段へのソロ本塁打、さらに続く中村晃には3球目から同じコースの球を投げ、ライトポール際へのソロ本塁打と2者連続被弾*6。
結局は傷口を広げただけで堀瑞輝に交代。僅か5球で2被弾するという、かつての「ドミンゴの7球」を彷彿とさせる内容で追撃ムードが消失、日本ハム敗退の決定打となった。
余談
元々暖簾スレでは「トンキン大空襲*7」と立てられ盛大にネタにされたり、集合スレでもトンキンへのやらかしに対する怨嗟などヘイトを集める事が多かった。この一件からは他球団にも笑いを提供、2017年日本シリーズ第2戦後の倉本寿彦(DeNA)ばりにネット上で散々叩かれツイッタートレンドで1位を獲得*8し、エリック・コーディエ、マイク・ブロードウェイ級のネタ外国人投手の仲間(殿堂)入りを果たした。
衝撃的な投球で斎藤佑樹から公達総帥の座をもぎ取ったが、あまりの惨状から球団は2年契約を破棄してトンキンは退団、それにより公達終身名誉総帥に認定される。斎藤が再び公達総帥へ返り咲き、田中豊樹が副総帥に就任した。しかし田中は2019年オフに戦力外通告を受けのち巨人に移籍、斎藤も2021年限りで引退したため総帥・副総帥の座は現在空席である。
ちなみにトンキンは2019年8月、平野佳寿らの故障で救援陣が手薄になったアリゾナダイヤモンドバックスに入団した。