トンキン湾事件

Last-modified: 2021-04-09 (金) 21:33:46

2018年に北海道日本ハムファイターズへ在籍したマイケル・トンキンが自滅にも近い投球内容を披露、それを揶揄する言葉且つ蔑称の一つ。
ベトナム戦争拡大のきっかけになった「トンキン湾事件*1」と名前が同じだった事からこれに倣って名付けられた。

なお本人が同年中に何度か炎上劇を繰り広げた際に使われていたが、特に指定がなければ2018年10月15日のクライマックスシリーズ1stステージ第3戦・福岡ソフトバンクホークス戦での投球を指す。


概要

2017年オフに増井浩俊オリックスバファローズへFA移籍した事、そして増井不調時の守護神であったクリス・マーティンが単年でMLBへ復帰した事から、その後釜とすべく2年契約で入団した。
トンキンは「パワフルなツーシームや鋭いシンカーを活かして奪三振率も高い*2」との触れ込みであり、開幕から勝ちパターンとして試合の最終盤を任された。

しかし蓋を開ければ上記の評されたスタイルとは裏腹に、絶望的な制球力で打たせて(打たれて)取るピッチング*3ファンの胃や心をズタズタに。

それでも前半戦は石川直也と勝利の方程式を組むなどして防御率は低く抑えられていたが、8月からは劇場の範疇には収まらない炎上を披露*4、チームを2位から3位へ転落させる原因の1つとなってしまう。

内容に不安を抱える中で、大一番となる2位・ソフトバンクとのCS1stステージを迎える。初戦となる第1戦では敗戦濃厚ビハインドの7回裏に登板、2四球ながら無失点で切り抜ける。


事件勃発

日本ハムが次戦を取り1勝1敗で迎えた第3戦、2-3と1点差で追いかける展開の6回裏に公文克彦からトンキンにスイッチ。先述の通り後半戦の炎上から、信用度は大幅に低下した事もあって実況スレは荒れ気味であった*5。そして案の定、事件が起こるのである。

先頭のアルフレド・デスパイネに2球目の甘い球を捉えられてレフト上段へのソロ本塁打、さらに続く中村晃には3球目から同じコースの球を投げ、ライトポール際へのソロ本塁打と2者連続被弾*6
結局は傷口を広げただけで堀瑞輝に交代。僅か5球で2被弾するという、かつてのドミンゴの7球を彷彿とさせる内容で追撃ムードが消失、日本ハム敗退の決定打となった。


余談

元々暖簾スレでは「トンキン大空襲」と立てられ盛大にネタにされたり、集合スレでもトンキンへのやらかしに対する怨嗟などヘイトを集める事が多かった。この一件からは他球団にも笑いを提供、2017年日本シリーズ第2戦後の倉本寿彦(DeNA)ばりにネット上で散々叩かれツイッタートレンドで1位を獲得*7し、エリック・コーディエマイク・ブロードウェイ級のネタ外国人投手の仲間(殿堂)入りを果たした。
衝撃的な投球で斎藤佑樹から公達総帥の座をもぎ取ったが、あまりの惨状から球団は2年契約を破棄してトンキンは退団、それにより公達終身名誉総帥に認定される。斎藤が再び公達総帥へ返り咲き、田中豊樹が副総帥に就任した。しかしその田中も2019年オフに戦力外通告を受けトライアウトを経て育成契約で巨人に移籍したため副総帥の座は現在空席である。

 

ちなみにトンキンは2019年8月、平野佳寿らの故障で救援陣が手薄になったアリゾナダイヤモンドバックスに入団した。

その後

2018年オフ、日本ハムはトンキンの後釜としてメジャー最速155km/hのジャスティン・ハンコックの獲得を発表。
その何処かで聞いたことのある文言と髭の容姿から何かを思い出すファンも多かったのだが…

2019年4月7日の埼玉西武ライオンズ戦(東京ドーム)では先発した有原航平が8回無失点の好投を見せ、2-0の9回にハンコックをマウンドに送る。
しかしハンコックは森友哉の適時打、さらに外崎修汰には逆転3ランを打たれ1/3回・3安打1四球4失点の大爆発炎上有原勝ち星を消し、試合はそのまま敗戦。
さらに右肩の違和感から5・8月に検査と治療で帰国する*8など散々な言われようながらも、(投球に不安があったとはいえ)前半戦はそれなりに活躍したトンキンより酷いという有様を見せつけトンコック呼ばわりされた。
もう1人の新外国人であるジョニー・バーベイトも、ハンコックほどではないものの活躍できず*9にバーベイトンキン呼ばわりされ

トンキンが出たと思ったらトンキン以下が2人も来た

とネタにされた。なお、2019年オフにハンコックとバーベイトが退団。日ハム助っ人外国人投手戦略の一新を強いられる結果となった。トンキン・ハンコック・バーベイトが日本ハムファンに与えたトラウマは大きく、これ以降日本ハムに入団した外国人投手はまず「トンキンの再来」を懸念されるようになった。


関連項目



Tag: 日ハム 蔑称


*1 1964年8月にトンキン湾を航行していた北ベトナム軍の哨戒艇が、南ベトナム軍の艦艇とアメリカ海軍の駆逐艦を誤認してミサイルを2発発射してしまい、反撃を喰らった事件。後に北ベトナム側が再攻撃をしたと称してアメリカがベトナム戦争への介入を拡大するも、この再攻撃自体が「戦争介入目的で議会の同意を買う為のでっち上げ」と暴露された事でも有名。
*2 ただし被弾も多く、2016年には65試合71.2イニングで80奪三振も、被安打80(被本塁打13)・24四球とメジャー時代から制球に不安要素があると言われていた。
*3 レギュラーシーズンにおける奪三振率は5.82。ただしボールを動かすためゴロ率が高く、被本塁打は僅か2本。
*4 オールスター以前は32試合・31投球回・防御率1.74・3勝1敗12Sと優秀な成績を残していたが、その後は21試合・20投球回・防御率6.75・1勝3敗0Sと大幅に成績が悪化。特に9月の西武・楽天両戦の2試合では2失点ずつを喫し2暴投、最終戦2試合前の西武戦でも2四球を出すなどして非常に不安定であった。
*5 なお、セイバー的観点としてはレギュラーシーズンでのヤフオクドーム登板試合は4試合・4投球回で打者14人に対し被安打2・自責失点0と好投。
*6 この日は捕手の鶴岡慎也が要求したコースに来ず、デスパイネには外角低めの要求が真ん中高めに浮き、中村には1球前の大ファールと同じコースに直球を投げての連続被弾で鶴岡も項垂れるしかなかった。
*7 「トンキン」のワードでランクインした事で、野球を知らない層の中にはテレビゲーム・イースIII(日本ファルコム)の劣化移植等で多数のクソゲーを輩出した「トンキンハウス」絡みで復活、などと勘違いする者が続出。
*8 計8登板で防御率9.00・1敗2S2H。5月11日の登板後に右肩腱板炎と診断され、帰国→来日→帰国により登板なし。
*9 15登板・防御率5.63、8月21日の対埼玉西武戦4失点を最後に登板なし。