ドラゴンズブルーの血

Last-modified: 2023-08-08 (火) 21:08:45

中日ドラゴンズの選手(特に外国人)に流れているとされる血。MLBにてドジャース一筋の監督生活を20年にわたり務めたトミー・ラソーダが就任前から唱え続けていた「(私の体を)切ってみなさい。ドジャーブルーの血が流れるだろう*1が由来。後に星野仙一が上記発言をもじって使用し、以降は中日でも使われている。


ドラゴンズブルーの血が流れている例

ダヤン・ビシエド(2016~)

2018年に首位打者および最多安打を獲得する活躍を見せ、オフに移籍が囁かれた際の発言。

https://hochi.news/articles/20181013-OHT1T50313.html?page=1
来日3年目で初タイトルとなる首位打者と最多安打の2冠に輝いたダヤン・ビシエド内野手(29)は「来年も中日でプレーしたい。家族も名古屋を気に入っている。僕の血はドラゴンズブルーだ」と明言。

ビシエドは宣言通り残留。複数球団から好条件のオファーを受けたが、家族から名古屋住まいを希望されたことに加え「スペイン語を話せる選手が多い*2」「同邦(キューバ)のオマール・リナレスが通訳兼巡回コーチとして在籍している」などラテンアメリカ系の選手にとってプレーしやすい中日の環境が残留の要因とされる。
以降、2022年現在に至るまで中日打線の主軸を担っており、本人も中日での引退を望むコメントを発している*3

息子のビシエドJr.は名古屋市内の少年野球チームに在籍。更にドラゴンズの少年野球スクールに入校済みと、家族全体でドラゴンズブルーの血に染まっているとネタにされている。


ソイロ・アルモンテ(2018~2020,2023)

2018年に好成績を残し*4、同年オフに下記の発言を行っている。

https://hochi.news/articles/20181014-OHT1T50134.html?page=1

中日のソイロ・アルモンテ外野手(29)が14日、ドラゴンズブルーだけでなく「黄色い血も流れている」と意味深発言した。

家族とともに中部空港からドミニカ共和国に向けて離日。ビシエドらと同様、こちらも中日との来季契約が大詰め。「僕にもドラゴンズブルーの血が流れているんだ」と言い切った。

ただし12月頃から母国のウィンターリーグに参戦予定。昨オフ同様、黄色がチームカラーのアギラスに所属する。「ドミニカに帰れば黄色い血になるんだけどね」と笑った。

日本にも黄色でおなじみの球団がある。「日本で突然、黄色い血に染まることがあるかって? いいや、それは違う」と首を横に振って笑った。

アルモンテも無事残留し、2021年にKBOのKTウィズへ移籍するまで中日でプレーを続けたが、2022年オフに中日への復帰が発表された。


他の血に染まった例

オネルキ・ガルシア(2018)

当年に13勝9敗、防御率2.99と上々の成績を残すもオフの交渉が難航。複数球団の争奪戦が報じられる中、本人は

https://hochi.news/articles/20181014-OHT1T50079.html?page=1

「ビシエドと同じさ。僕にもドラゴンズブルーの血が流れている。何ならここで腕を切ってみようか*5

と前述の2人と同様にドラゴンズブルー宣言を行う。
しかし交渉は決裂し阪神へ移籍。黄色い血に染まった。

阪神時代はパッとしない投球が続いた*6ため「未だに流れるドラゴンズブルーの血が抵抗している」と揶揄された。


ジョエリー・ロドリゲス(2018~2019)

2019年のセ・リーグ最優秀中継ぎに輝くも、翌年にMLBのレンジャーズへ移籍。
後に平田良介がCBCラジオに出演した際、「中日の選手がロドリゲスに『お前どうせ出て行くんだろ?』と質問したところ『俺には青い血が流れている』と返ってきた」会話内容を告白した。
レンジャーズのチームカラーも青のため、ロドリゲスの発言はある意味嘘ではないと言える。以降はヤンキース→メッツといずれもチームカラーが青系統の球団へ移籍を重ねている。


ドラゴンズブルーの血が悪い形で表れた例

ジョーダン・アルメンゴ・ノルベルト(2016-2017)

2年間で12勝とまずまずの成績を残したが、前述のガルシアら新外国人獲得の兼ね合いから2017年オフに自由契約。ヤクルトへ移籍した。
翌2018年はシーズン序盤に故障。一時帰国の際はInstagramの更新に熱中し、療養及びトレーニングに励むべき時期にも関わらず息子に中日のユニフォームを着せた写真を投稿する熱い古巣愛を発揮。ヤクルトファンの神経を逆撫でした。
案の定球団から厳重注意を受け、1球も投げることなくシーズン途中に退団。ファンから「YOUは何しにヤクルトへ?」「7000万円*7持ち逃げ野郎」と熱い罵声が上がり、アトムズ時代のジョー・ぺピトーンと同等の扱いを受けた。


球団公式も使用

2019年8月末に開催されたドアラとお笑い芸人の藤森慎吾(オリエンタルラジオ)によるコラボイベントの開催告知にて、藤森が「ドラゴンズブルーの血が流れる藤森さん」と紹介されていた。選手以外にもドラゴンズブルーの血が流れているようである。


関連項目


*1 原文は「Cut me and I'll bleed Dodger blue」。資料により表記揺れあり。
*2 中日は一時期MLBと関係が悪化しており(詳細はケビン・ミラー問題を参照)、スペイン語圏が主のラテンアメリカ系選手を多く獲得していた影響で、選手にスペイン語を勉強させる方針を打ち出している。一例として、ビシエドが審判にアピールする際に堂上直倫がその場で通訳したというエピソードがある。
*3 2021年オフに3年契約を結んでおり、2024年までの在籍が濃厚。
*4 打率.321、15本塁打、77打点。
*5 上述のラソーダの発言になぞらえたものと思われる。
*6 2年間で8勝14敗、防御率4.58。ただ19年最終盤は大逆転でのCS進出及びCS1st突破に大きく貢献する活躍を見せた。
*7 ヤクルト時代の年俸(正確には7300万円)。中日時代は3000万円×2シーズンだったため、何の仕事もせずに前所属先の総年俸を上回る額をせしめたことになる。