ライオンは筋トレしない

Last-modified: 2023-03-24 (金) 09:01:08

イチローの近年増加傾向にある故障者に対しての持論。
なお、イチローが実際に発したセリフは「トラやライオンはウェイトしない」である。

概要

稲葉篤紀(現日本ハムGM)が『報道ステーション』のスポーツコーナーを担当していた頃に、スプリングトレーニング中のイチロー(当時マイアミ・マーリンズ所属)にインタビューを行った。
その中で稲葉が近年ウェイトトレーニングで体を大きくする選手が増えている事に触れ、これにイチローは「全然ダメ」「トラやライオンはウェイトしない」「持って生まれた体のバランスがある」「筋肉は鍛えられてもその周りの関節や腱は鍛えられない」と持論を展開。現在では常識となりつつあるウェイトトレーニングが故障に繋がる可能性を訴えかけた。
イチローがウェイトトレーニングに否定的なのは自身の経験談もある。オリックス時代、オフにウェイトトレーニングを行って筋力を鍛えてシーズンに挑んだものの不振に陥ってしまい、当初は不振の原因が解明できずにいた。
しかしシーズンが進んでオフに鍛えた筋力が落ちるにつれて成績が向上。この時、鍛えた筋肉が邪魔になってスイングが鈍くなったことが不振の原因だと判明。以後、イチローがウェイトをしなくなったという。

発言の影響

このイチローの持論にダルビッシュ有が反論。

「今って何が起きているかというと、シマウマたちがトレーニングし始めて、だからライオンたちもトレーニングしないといけなくなったっていうふうに思ってます。」

と、筋トレの重要性を説いた。

 

一方ダルビッシュの同級生である涌井秀章はウェイトトレーニングを始めた結果、長期に渡る不調に陥ったと分析。以降、若手選手などにトレーニングの事を聞かれたらイチローの言葉を引き合いにして自分の体に合ったトレーニングをすることを薦めている。

 

イチロー、ダルビッシュともに野球界においては超一流の選手であることは疑いようはない。
その超一流が対極の意見を述べているため、以後もこのテーマは事あるごとにレスバトルの題材として論争されている。

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