読売ジャイアンツ・小林誠司のこと。
2016年までの小林
小林はかねてより強肩だが打撃難という捕手であり、2016年も盗塁阻止率こそ1位(.356)だったものの、打撃面は打率.204・4本塁打・35打点という有様で、特に打率は投手の菅野智之(.222)以下であった。
それでも守備力を買われ大野奨太、炭谷銀仁朗に次ぐ第3捕手としてWBC代表に選出されたが、強化試合では捕逸と暴投を量産*1し、古田敦也に解説でボロクソに酷評されるなど「代表にふさわしくない」という声が絶えなかった。
『世界にしか通用しない』男の誕生
本番直前の段階で大野・炭谷両捕手が攻守共に精彩を欠き、結果的に小林は出場機会を得る。
その為世間の認識は「棚ぼた的に正捕手の座へ転がり込んだラッキーボーイ」程度であったが、いざ大会が始まると
- バント失敗後に強行策へ切り替え初安打を放つ。
- 千賀のフォークを止める。
- 中国戦で本塁打を放つと、守備でも一塁走者を牽制死させる。
- オーストラリア戦で5回一死満塁・カウント2-0のピンチを、間合いを取って脱出。試合後の監督会見でも名指しで称賛される。
- イスラエル戦でボテボテのピッチャーゴロが野選に近い形でセーフになる。
- さらに三走・松田の釣りに守備陣が引っかかり、オールセーフで二塁に到達する。
- キューバ戦後に小林への代打采配について熱い議論が交わされ、サーバーが落ちる。
- アメリカ戦ではチーム4安打(先発投手からは2安打)のうちの1安打を放ち、盗塁刺も記録。挙げ句に打席に立つだけでサーバーを落とす。
など、大会が始まる前に言ったところで誰も信用しないような活躍を披露し、侍ジャパン史上初の予選ラウンド全勝突破に攻守で大きく貢献した。
最終成績は打率.450(チームトップ)・1本塁打・6打点(チーム内4位)・失策0・捕逸0・許盗塁0(盗塁阻止率100%)で、WBCベストナイン受賞も期待されるほどであった*2。
その活躍の裏で、冒頭のとても代表選手とは思えないような前年打撃成績が再び話題となり、「侍ジャパンの正捕手・小林誠司と巨人の小林は別人」と言われる中で、「世界にしか通用しない男」「セ界では通用しない男」、「世界のKOBAYASHI」など、下記のような打線が組めるレベルで異名が急増した。
WBC戦士KOBAYASHIさんの異名
1(中) ラッキーボーイ
2(右) 劇場版のび太*3
3(一) 世界のKOBAYASHI
4(捕) 世界にしか通用しない男
5(左) 木星落とし
6(遊) 自分を阿部だと思いこんでいる精神異常者*4
7(二) パルプンテ小林
8(三) フォークボールは落とさずなんJの鯖を落とす男
9(投) イケメンで肩が強くて守備が良くて打撃が好調なだけの選手
控え
ヤディエル・ヒジーナ*5
顔のいい阿部
バスター・セージー*6(乃至はバスター・ヒージー)
破壊王小林
モリーナのライバル
セ界では通用しない男
セ界のKOBAYASHI
チーム首位打者小林
迷い肘オーバーラン*7
世界にしか通用しない男が誕生した瞬間の侍ベンチ
WBC終了後の2017年
WBCでの活躍もあって打撃面でも期待されていた小林だが、開幕12試合終了時点で驚異の打率.088・0本塁打・0打点を記録。
他の代表選手も大半が大不振に陥っていたことを考慮しても小林は特に落差が目立っていた。
そのためWBCでの活躍は「元々ずれたところを振っているから(外国人投手では主流の)ムービングボールにジャストミートした説」も囁かれた。
しかし交流戦では打率.273(33-9)・2打点と比較的好調。また選手間投票でオールスターに選出された時点では打率.190・0本・12打点だったが、AS第2戦(ZOZOマリンスタジアム)にスタメンで出場すると、先発の金子千尋から1打席目の初球で特大本塁打を放つなど、定期的にネタを提供した。とくにこのシーンは金子が半笑いになる、解説にいたチームメイトの坂本勇人からは爆笑しながら「いやあびっくりしました。シーズンで打ってほしいですねw」「多分僕と同じこと監督も思っています。」と畜生コメントを放たれる、その高橋由伸にすら呆れられ戻った際には思いっきり頭をはたかれ爆笑をかっさらうなど、解説実況含め登場人物全員が困惑していた。
最終的にシーズン打率は.206だったが、セ・リーグ以外では打撃でも結果を残し続けた為、なんJでは「セ・リーグのピッチャーに合わない説」「村田真一ヘッドコーチの指導が悪い説」が有力説として語られるようになっていった。
なお守備面では多くの功績を残したが、それでも0.4重信増という超激辛査定であった。
2018年以降
3月の日本代表VSオーストラリア代表の試合ではサードへのボテボテのヒットを打ち、なんJでは早速WBC戦士小林緊急来日と言われた。
その後のオープン戦では相変わらずの低打率だったが、開幕戦で捕手を務め、その後一時期打率1.00を記録する程の絶好調。4月24日には規定打席に到達し、一時的にだが首位打者にもなった。
しかし5月に入ると4月の活躍が嘘のように通常運転に。その一方でオールスターゲームには2年連続で出場を果たし、第1戦(京セラドーム大阪)の9回裏・二死無走者の場面では全パのクローザー・増井浩俊からあわや同点弾か、という当たりのフェンス上部に直撃する二塁打を放ち、またしてもなんJのサーバーを落とした。
シーズン終了後の11月8日、日米野球エキシビションの巨人対MLB選抜の試合でレフトへのツーベースを打ち、1打数1安打を記録した。
2019年も開幕直後は一時打率4割を記録するもシーズンが進むにつれ通常運転に。しかし、オフシーズンに行われるプレミア12で小林が選出され、初戦のベネズエラ戦、1点ビハインドの場面、四球で出塁すると、相手のエラーを誘い同点のホームを踏み、守備でも先発の山口俊のフォークを毎回ブロックに成功するなど、活躍した*8。
このことから、「小林は単に短期決戦や春先に好調なだけ」という声も挙がっている。