元中日・川上憲伸による怒りの一言。
概要
2006年5月9日の対日本ハム戦で、川上が9回3被安打2失点ながら強力打線*1の援護がなく勝ち投手になれず*2、怒りを露にしてこの言葉を吐き捨てた。
この発言に関しては「好投してもろくに援護点をもらえず、白星がつかなかったばかりかサヨナラ負けを喫したのだから憤りも残当」と同情的な意見が聞かれた一方、「リードを吐き出した自分のピッチングを棚に上げてチームメイトを批判するのは傲慢」と否定的な声も上がっており、賛否両論である。
なお2022年6月、自身のYouTubeチャンネルにてこの発言に至った経緯等を説明している。
記事
川上、味方攻撃陣に怒り…中日
◆日本ハム3x-2中日(9日・札幌ドーム)
川上は悔しさを通り越して、薄ら笑いを浮かべながら「9回を2失点で何があかんのですか」と吐き捨てた。
2、7回以外は1人の走者も出さず、許したのは3安打だけ。
それだけに7回に浴びた同点本塁打が悔やまれるが
「僕のことなんかどうでもいい。反省なんかしていない」。怒りは援護のなかった攻撃陣に向いていた。
(2006年05月09日22時48分 スポーツ報知)
ライアン・グリンによる同種の発言
この1年後の2007年7月31日、ライアン・グリン(当時日本ハム)*3が同種の発言をしている。
グリンが7回10Kに「何が悪いんだ!」
<西武2-0日本ハム>◇7月31日◇グッドウィル
7回1失点で敗戦投手という結果に、日本ハムのライアン・グリン投手(32)は感情を抑えることができなかった。「1点に抑えて、三振もたくさん取っている。何が悪いんだ」。報道陣の質問に声を荒らげた。平静を取り戻してから「口調が荒くなってすみません」と謝罪したが、それほどフラストレーションの募る負けだった。
今季最多の10三振を奪った。1、2回と得点圏に走者が出ても粘った。しかし打線の援護がなく、4回に失った1点が重かった。「自分のできる投球はした」。その言葉通り、先発としての役割は十二分に果たしたが、報われなかった。
5月22日巨人戦から7月8日ロッテ戦まで7連勝したときは、1試合平均で3・7点の援護があった。しかし3連敗となった後半戦、いずれも5回以上投げてはいるが、得点は1、0、0。「我慢して投げてくれているが。グリンのとき打ってくれないことが多い」と嘆く佐藤投手コーチは「あれで8勝は少ない。かわいそうなところもある」とかばった。得点という良薬を与えない限り、グリンのうっぷんはどんどんたまっていくばかりだ。
[2007年8月1日9時25分 紙面から]