何億積まれても大学時代には戻りたくない

Last-modified: 2021-01-28 (木) 17:36:59

赤星憲広亜細亜大学時代を回顧したときの感想。
転じて亜大の日本一厳しいと称される野球環境を示す言葉として使われる。

概要

赤星は高卒時点でプロ入り候補にも挙げられるほどの選手だったが、体格の小ささなどもありスカウトには大学で経験を積むことを勧められ、本人にもプロでやっていける自信がなかったため亜細亜大学への進学を選択。*1
当然野球部へと入部したのだが、そこには「軍隊」地獄とも形容される恐ろしく厳しい練習や上下関係が待っており、赤星も一時は逃走を図ったほどだった。
しかし、後輩の進学のルートを消したくなかったこと、その厳しすぎる環境に逆に反骨心が芽生えたことなどから赤星は意を決して野球部に戻り、大学野球を4年間全うしてJR東日本へと就職。2000年のドラフト会議で阪神へ入団し鮮烈な活躍を残す事となる。

そんな大学時代の事を回想し、自著で綴った言葉が以下のものである。

  • 「なんでこんなところに来てしまったんだと思っていた」
  • 「あそこに入って野球を始めた日から終わる日まで、一回もよかったと思ったことはない」
  • 「(もし厳しさを知っていたら) 進学先に選んだかどうかははなはだ怪しい」
  • 「もう1回、あの4年間をやるかと言われたら、絶対に無理」
  • 「何億とお金を積まれても無理」
  • 「もう思い出したくも無い」
     

大学での経験がトラウマレベルに深く刻まれている事を明らかにし、今ではタイトルのような文面に変わって広まっている。

亜大の様子

この厳しさに関しては赤星に限らず、井端弘和*2など他の多くのOBが同様の感想を述べている。

よく語られる事例としては

  • 練習中の嘔吐は当たり前。
  • 高校時代に有望視されていたビッグネームが数日で退部した。
  • 他大の野球部に練習風景を見せたらドン引きされた。
  • 寮では同部屋の先輩が戻ってくるまで後輩は全員正座して待つ。
  • 規律を破った者は部員一人一人に謝罪して回る。
  • 後のプロである吉川尚輝が練習に参加して直ぐ入学を取り消す*3
  • コミュ力お化けの山崎康晃が「在学中に笑顔を見たことがない」と言われる*4
  • 練習が非常に厳しいので野球の練習をしたくないから授業を取るが普通の授業数では足りないため、授業を増やすために教職課程に行き、教員免許を取る*5

などがある。*6

 

ただし卒業後にプロで結果を残した選手も多く、かつてのPL学園および現在の大阪桐蔭高校*7のように「プロの方が楽」などと言われる環境が成功要因だと述べるOBも少なくない。
野球部の生田勉監督も練習前、練習後のランニングでは選手と一緒に同じ距離を走るといった健全な姿勢を見せていることが、必然と厳しくなる一因とも挙げられる。
また、監督とコーチが厳しく、必然的に部員の共通の敵扱いになるためか、上下関係が厳しいにも関わらず部員同士の仲は悪くないとか。

特殊な例

亜大野球部でキャプテンを務めた松田宣浩は、他のOBとは真逆の感想を述べている。

ソフトB・松田「熱男」の原点、亜大野球部の強さの秘密を語る - ココカラnext
https://cocokara-next.com/athlete_celeb/nobuhiromatsuda-origin-01/

「よく、亜細亜の野球部は厳しいと言われますが、僕は厳しいって思ったことはないですね。人間的に成長させてもらいました。
あの4年間が、今を作っている、頑張らせてくれていると思っています。
いい時も悪い時もありましたが、チャレンジできる精神力を作ってくれたと感謝しています。
4年間、アツい気持ちを持ってやってくることができました。」

松田は同大学の部員が不祥事を起こし、 対外試合禁止処分を受けて2部リーグに降格*8するという非常に苦しい代で主将を務めた結果がこの感想である。

意欲の高さと忍耐力が賞賛される一方で、彼の現在の明るいキャラクターは「大学時代に負荷のかかりすぎでどこかおかしくなってしまったのでは」*9という説が囁かれている。

 
その後巨人に入団した北村拓己も同様に「亜大時代が楽しかった」という発言が発掘され、早々にやべーやつ認定を受けている。
 
他にも木佐貫洋 (元巨人→オリックス→日本ハム)は几帳面で真面目な人物として知られるが、本人は「大雑把な性格だったが、亜細亜大に入ってから変わった」と話している。

関連項目


*1 教員免許が取れることも進路に選んだ理由の一つであり、実際に赤星は大学在籍時に社会科の教員免許を取得している。
*2 井端は赤星の1年先輩にあたるが、「間違いなく日本一厳しい野球部」「赤星の代は1度集団脱走している」と証言している。
*3 既に入寮まで済ませていたが全く馴染めず辞退を決意。吉川はその後出身高校の上位校である中京学院大学へ進学。
*4 これでも投手は野手よりはマシだと言われるほど。
*5 上記の赤星や山崎、嶺井博希東浜巨など多くの亜大OBのプロ野球選手が教員免許を取得している。
*6 このため、「大学野球の闇」と言われていたが、近年は亜大に限らず大学野球界全般がブラックなのではとも言われている。
*7 もっとも大阪桐蔭はPLと異なり、練習は厳しいが上下関係は非常に緩いと言われている。
*8 これにより松田は更新が期待されていた井口資仁の持つリーグ通算本塁打記録への挑戦が閉ざされている。松田の卒業前に1部へ復帰。
*9 松田はやたらまばたきが多いことが特徴的なのだが、それもドライアイでまばたきが増えているとの他「説教され殴られている時の癖が出ている」とも推測されている。家族からも妻から「寝言でチームメイトに謝っている」「家では寒男」と証言され、父親がローカル番組のインタビューで「エライ所に入れてしもたなと思って」と涙ながらに語ったほか、当の本人も「いい歳で熱男はどうなんだ」で言うなど、明るいキャラは無理矢理作っていて現在でも闇を抱えているのでは?とするファンも多い。