坂本個人軍

Last-modified: 2020-09-28 (月) 16:37:23

2016年ポストシーズンの、あまりにも坂本勇人頼みな読売ジャイアンツに付けられた呼び名。

概要

同年の巨人は2位でレギュラーシーズンを終了し、本拠地で3位・DeNAとのCS1stステージを迎える。

しかし、巨人はこの年最優秀防御率のエース・菅野智之は体調を崩し登板が難しくなり、ルイス・クルーズは怠慢プレーを繰り返し懲罰降格。また、クローザー・澤村拓一も不安定、DeNA相手にシーズン終盤で6連敗するなど、不安要素を多数抱えていた。
対するDeNAも、エース格の山口俊と中継ぎの須田幸太が故障離脱。またクローザー・山崎康晃も万全な状態とは言い難く、こちらも不安要素が多数。

このため、坂本(首位打者・最高出塁率)と筒香嘉智(本塁打王・打点王)の両主将を軸とする打線勝負になるのでは、と見られていた。

 

CS開幕後は(一騒動あったが)接戦が続き、2戦目終了時点でほぼ互角の1勝1敗(●巨3-5De○、○巨2-1De●)。
しかし巨人の打撃内容は

  • 坂本・・・・・・打率.714 2HR 2打点 OPS2.492
  • 坂本以外・・・打率.145 0HR 3打点 OPS.393

という有様。
CSに合わせて坂本を3番から1番に繰り上げたが、1打席を除き走者なし、その打席(唯一のチャンス)ではもちろん敬遠される有様。坂本以外の3打点も2打点は坂本がホームを踏んでおり、残りの1得点も亀井善行のバント失敗で走者が坂本と入れ替わったため、実質的に全て坂本の得点であると言える。
このように、あまりに坂本頼みな状態であったことから「坂本個人軍」という言葉が生まれた。

第3戦

パ・リーグCS1stステージはソフトバンクの2連勝で終了、また日テレが試合終了まで中継宣言するなど、なんJ民の注目が集まっていた。

01表 梶谷死球交代。サーバー瀕死。
01表 ロペス報復ツーラン。サーバーまたも瀕死。
01裏 坂本に頭部スレスレの報復球。鯖落ち(1回目)
01裏 うなぎドームラン鯖落ち(2回目)
02表 内海、KO。鯖落ち(3回目)
04裏 村田悶絶。鯖落ち(4回目)
04裏 村田復活。鯖落ち(5回目)
06裏 村田ドームラン。鯖落ち(6回目)
06裏 うなぎ、ストライク。鯖落ち(7回目)
08表 倉本バント失敗後の1-5-3ゲッツー。鯖落ち(8回目)
09裏 村田内野安打。鯖落ち(9回目)
09裏 鈴木尚広牽制死鯖落ち(10回目)
10表 澤村登板。サーバー瀕死。
11表 倉本、報復澤村強襲。鯖落ち(11回目)
11表 嶺井決勝タイムリー。鯖落ち(12回目)
11裏 坂本首位打者ヒット。鯖落ち(13回目)
11裏 橋本到らない(送りバント失敗)。鯖落ち(14回目)
11裏 うなぎドームラン未遂。鯖落ち(15回目)
結果 4-3でDeNAの勝利

と、両軍の総力を尽くした大激戦に。またテレビ中継でも能見篤史中畑清のダブル解説、副音声では大島洋平ドームラン発言などネタ方面でも大きく盛り上がり、なんJのサーバーが落ちまくった。

一方、坂本は4打数1安打と目立たず、代わりに村田修一阿部慎之助、投手では2番手でロングリリーフした大竹寛らが奮闘した事から「坂本個人軍」は影を潜めた模様。
ただし、前述の菅野・クルーズ不在が大きく影響した上に、主軸以外(2番と6番以降、代打と代走)があまりに酷過ぎてネタにされた。

坂本.500(12-6) 2本塁打 2打点
阿部.250(12-3) 1本塁打 3打点
長野.273(11-3) 2打点
村田.455(11-5) 1本塁打 1打点
小林.111(9-1)
亀井.091(11-1)
他 .000(34-0)

suzuki.jpg

村田の代走として出場した鈴木は、この牽制死の2日後に現役引退を表明。結果論ではあるが鈴木の現役最終試合となった試合で村田は3打数3安打1本塁打、さらに代走→牽制死と、間接的な引退試合キラーぶりを発揮した。
さらに2019年に不倫報道で鈴木が巨人を退団した際、代わりの一軍コーチとして村田が昇格。因果応報と話題になった。


派生

2人頼みの場合は「連合軍」「with○○」、一人気を吐いている選手のことを「事前登録SSR○○」*1と呼ぶこともある。

坂本以外に個人軍ぶりをネタにされた主な選手の一例

山田哲人(ヤクルト、2017年)
大島洋平(中日、2017年)*2
宮崎敏郎(DeNA、2018年交流戦)*3
・吉田正尚(オリックス、2018年~)*4
鈴木誠也(広島、2019年、同年プレミア12)
近本光司(阪神、2019年)*5
浅村栄斗(楽天、2019年、同年プレミア12)
・ジュリスベル・グラシアル(ソフトバンク、2019年。特にポストシーズン)
ダヤン・ビシエド(中日、2020年)
・マイク・トラウト(エンジェルス、2012-2019年):個人軍の期間が長いため、「WAR乞食*6」「レギュラーシーズン専」などの蔑称が与えられてしまっている。

関連項目



Tag: 巨人 横浜 ヤクルト ポストシーズン


*1 ソーシャルゲームでは、大抵サービス開始前にアカウント登録することで強いキャラが一人貰え、ゲーム開始時はその事前特典キャラに頼りがちのパーティ構成になることから。
*2 ダヤン・ビシエド平田良介が度重なる負傷離脱になった結果から。この年は主に3番打者として「打率.313、23盗塁」の好成績を挙げた。しかし大島自身も8月31日の試合で受けた死球による右足腓骨骨折で負傷離脱、そのままシーズン終了になってしまった。
*3 他のケースとは違い怪我人離脱者続出でレギュラー格がどんどんいなくなった結果宮崎以外の主力野手が殆どいない状態になり、その時のスタメンの打率の悲惨さを踏まえてか"横須賀で調整している宮崎(と大和)"と言われるほどの惨状に陥った。
*4 主に3番・4番打者を務め、個人では2年連続で「.300、25本塁打超え」を挙げたが、得点圏での打席に恵まれない状況が顕著であったことから。また敬遠(故意四球)数が両年共にリーグ1位で、キャリア通じて500試合程度の出場なのに通算での敬遠数が現役上位にランクインしていることも「正尚個人軍」状態の証左といえよう。
*5 この年はチーム全体が打撃不振に陥る中でほぼ孤軍奮闘になり、特にジェフリー・マルテが負傷離脱したシーズン序盤、及び糸井嘉男が負傷離脱した8月10日以降で顕著であった。また近本が大不振に陥るとチーム成績も悪くなった。
*6 2020年現在で72.8。毎年8~10あたりが多く、セイバーメトリクス系で特にMVP級として目立つ選手であるため。