大野の23球

Last-modified: 2021-08-28 (土) 15:35:14

2019年11月16日に東京ドームで行われた「第2回WBSCプレミア12スーパーラウンド 日本VS韓国」における大野雄大(中日)の投球のこと。

概要

2019年シーズンに最優秀防御率を獲得して前年までの不振から脱却した大野は、同年オフのプレミア12で中日ドラゴンズからは唯一となる侍JAPAN入りを果たし、スーパーラウンドでは2戦目のメキシコ戦に登板、2回1失点という結果だった。
その後、侍JAPANはスーパーラウンド首位通過を賭け(通過自体はこの時点で確定済みだった)、韓国との最終戦に臨む。打線が爆発した侍JAPANは3回までに7点を奪うも、4回に先発の岸孝之(楽天)が突如崩れ7-6と1点差まで詰め寄られてしまう。
そして5回、何とか韓国の勢いを止めたい稲葉篤紀監督は大野を投入したのだが...

大野の投球内容

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大野は制球を乱し、3者連続フォアボールでノーアウト満塁のピンチを迎える。
このまま戦犯まっしぐらかに思われたが、そこから4人目を空振り三振、5人目をライトフライに斬ると突入してきた三塁走者を本塁で刺殺して無失点のまま3アウトチェンジ。
大野は(右翼・鈴木誠也(広島)のファインプレーもあって)大々的な劇場をやってのけ、無事次の回から山岡泰輔(オリックス)にバトンタッチしたのだった。

更なるオチ

その直後の5回裏に侍JAPANは2点を追加、7回表に2点を返されるも7回裏に1点を追加してそのまま逃げ切り、10-8で勝利した。その結果...

①決勝点は3回裏の山田哲人(ヤクルト)による犠牲フライ
②先発の岸が5イニング投げずにマウンドを降りたため、勝利責任投手の権利を喪失している

...という2つの理由で、勝利責任投手は2番手である大野ということになり、さらなるオチがついたのだった。

関連項目