守備の人

Last-modified: 2024-09-18 (水) 22:22:29
  1. 本来は打撃を期待されていたが、蓋を開けてみたら守備しか取り柄がなかった選手。
  2. 好守で特に有名な選手。打撃が上手くてもこう呼ばれる。
  3. 貧打やスラガガーさが目立つ守備固めタイプ。
  4. 守備がかなり下手な選手に対する皮肉。

野球ch時代からよく用いられる蔑称/愛称である。
上記の用法を見ても分かる通り、文脈によって全く意味が異なるので注意。

【目次】


1.の概要

主に「これまでの実績や評判から打力に期待されていたが、今現在打てていない主力」「他チームからFAで移籍したが思ったほど活躍してない」「主力なのに打てていない、でも守備はそこまで悪くない」選手に用いられる。
共通項として「守備の良さに定評があるものの、明らかに期待はずれな打棒」を暗に揶揄している。

主な例は以下の通り。球団は在籍当時のもの。太字はFA移籍


2.の概要

守備だけでも客を呼べる・試合を左右できるレベルに上手い」選手のこと。「守備の人」という表現を捻らず額面通りに受け取った場合の意味。
ポジションの性質上、守備の負担が大きく打撃よりも守備力が重要視される捕手・二塁手・遊撃手がこれの多くを占めているように、基本的には元からそこまで打撃を期待されていない選手につけられる事が多いが、非常に優れた守備力の持ち主と広く認識されている場合、平均レベルに打っていてもこの表現が使われる事がある。
ただし、いくら守備が上手くてもそれが霞んでしまう程の貧打ぶりなどからヘイトを集めた場合は後述の3.のような扱いになる。
なお、坂本勇人(巨人)のように「守備も優れている上に打撃力もトップクラスに期待できる」選手はこの枠にカテゴライズされにくく、“チームの中核選手”という別の評価がつきがちである。

主な例は以下の通り。(これ以降は多すぎるので現役に限定)


3.の概要

「守備要員としては文句ないが、それ以上に貧打スラガガーぶりが目立つ」選手。
2.が「打撃力の低さを補って余りある守備力」を持つ選手ならば、こちらは「守備力の高さを考慮しても許容できないほど打撃力が低い」選手と言えるだろう。またアマ時代の名声などから「中軸になることを期待されながら、守備は良いものの中軸になりきれない選手」もこのカテゴリーに入る。

主な例は以下の通り。

4.の概要

壊滅的守備難の選手に対して、揶揄と嘲りを込めて正反対の意味で使われたりする。同義語に「守りの名手」がある。
なお、かつて名手と言われたが故障や衰え等により逆に守備難になった選手はここに含まれない。

主な例は以下の通り。
・文句無しに壊滅的な守備力の例

・過去のインパクトゆえに復調あるいは向上しても守備難扱いされる例

  • 陽川尚将 (阪神→西武)
  • 植田海(阪神)
  • アダム・ウォーカー(巨人→ソフトバンク)
  • 清宮幸太郎(日本ハム)
  • 堂林翔太(広島)


余談

なお、「守備の人」という言葉についてはプロにも似たような概念があるらしい。

阪神・マルテが攻守で活躍 日本語で「シュビノヒト」とニヤリ
https://www.daily.co.jp/tigers/2021/05/14/0014327484.shtml


(前略)直後の守備では先頭・若林の一塁線への打球を好捕してアウトを奪った。
 
 昨年10月23日に東京ドームで1試合4失策したという苦い過去がある。試合後は「へっへっへ。シュビノヒト(守備の人)。へっへっへ」と満面の笑みで日本語を披露。「毎日、一生懸命やってチームに貢献したい」と全力プレーを誓った。


関連項目


*1 実際に古巣の後輩である筒香嘉智に「村田さん、守備の人になったんですか?」と煽られた。
*2 打撃では精彩を欠いた反面、パ・リーグ所属のファーストでは史上初となる守備率10割を記録。パ・リーグ所属のファーストの守備率記録を51年ぶりに更新(内川以前は榎本喜八が東京オリオンズ(現ロッテ)時代の1968年に達成した.999だった)し、自身初のゴールデングラブ賞を受賞。プロ入り19年目での初受賞は史上最遅である。
*3 2014年、2016年に打率3割を記録、2016年には最多安打を記録するなど打撃でもそれなりの結果を残しているが、上記の通り守備が非常に上手く、また同時期にとんでもない打撃成績を叩き出した二塁手がいたため打撃が過小評価されやすいのでこの枠に入る。
*4 チームメイトで仲のよい則本昂大から面と向かって「守備の人」呼ばわりされた事も。なお、タメ口で反論した模様。
*5 二塁の守備範囲が非常に狭い一方で三塁守備は下手ではない。そもそもアマチュア時代は三塁手としてプレーしていた。