広島東洋カープが2015年に味わった呆気なさすぎる終焉のこと。
最終戦の進行
広島は4位で最終戦に突入し、この時点で5位が確定していた中日と対戦。その前日に最終戦を迎えた3位・阪神が敗れて広島と0ゲーム差になっていたので、広島は勝てばCS、引き分け以下で4位だった。その一方で中日もこの試合を山本昌の引退試合*1として設定していたため、両者とも負けられない状況であった。
7回まで0点進行の中、緒方監督は8回に先発の前田健太を交代させることを決断。ところが緒方監督は何を血迷ったのか、好調のデュアンテ・ヒースや本来は先発ながら最終決戦に備えてベンチ入りしていたクリス・ジョンソンではなく、酷使*2と中指の負傷により調子を落としていた大瀬良大地を投入。スタンドのファンらがどよめく中、案の定大瀬良は僅か8球で2失点を喫してしまう。流石に緒方監督も大瀬良の続投を諦めて降板させるが、さらに...
と、ベンチのヒースやジョンソンには目もくれずにこちらも連投中の中崎を投入したばかりか、酷使され続けてもなおチームのため投げ続け遂に力尽きた大瀬良を、同年の迷采配の象徴的存在である野間と直接交換という恐ろしい鬼畜采配までも敢行、この辺りからネット上などでは緒方叩きが加速した。
さらにベンチで大瀬良が号泣しているのにその野間が2アウトから後逸しさらに1失点*3。結局8、9回も無得点に終わり敗戦*4し、試合後には緒方監督批判と大瀬良への激励のコメントが溢れかえったのだった。
3点を与えて降板、号泣する大瀬良
この試合のダイジェスト
大瀬良を揶揄する1コマ漫画
なお漫画家のやくみつるが翌日の日刊スポーツにこの時の大瀬良を揶揄する1コマ漫画を描き非難を浴びた。
その後の大瀬良大地
翌2016年こそ故障で思うように投げられなかったが以降は確実に成長。2018年には最多勝に輝き、2019年には開幕戦で丸から4連続奪三振するなど力投して菅野智之に勝利。「2015年の悲劇を乗り越えて強くなった」と言われることも多くなっている。
広島の悲劇2019
詳細はドッテンカープ及び竜虎同盟を参照。
2015年とは逆に最終戦で阪神が中日に勝ったことで広島がCSを逃す、という結末になった。
ちなみに2015年とは以下のように試合展開も共通点が多い。
関連項目
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