忖度サイクルヒット

Last-modified: 2020-06-26 (金) 14:41:00

2019年7月13日のオールスター第2戦目で阪神・近本光司が達成したサイクルヒットのこと。

概要

雨の中、甲子園で開催されたオールスター第2戦。
近本はオールスター初のルーキーによる初回先頭打者ホームランを放つなど4打数4安打*1で絶好調だった。
そして7回裏、ヒットが出れば1試合5安打、それが三塁打ならばサイクルヒット(いずれもオールスター史上2人目)という2つの記録がかかった状況で5打席目に入った。

すると、2アウト1塁で全セが7点差リードしている状況にも関わらず前進守備が敷かれる*2

近本は高橋礼(ソフトバンク)から見事にレフトオーバーの打球を放つが、レフト・秋山翔吾(西武)がショート・源田壮亮(西武)に返球*3した時点で二・三塁間のハーフウェイで近本も躊躇ってしまったのか一旦止まってしまう。

 

しかし、源田が本塁に投げるふりをすると近本は三塁に無理な進塁を試みる。それを見て源田は三塁に送球するがまさかのヘロヘロ送球でショートバウンドし、サード・松田宣浩(ソフトバンク)もボールを弾いてしまった*4
この一連のプレーを記録員も送球間の走塁やエラーなどでなく三塁打とみなし、近本はオールスター史上二度目のサイクルヒットを達成しMVPを獲得。

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なんJ民の反応

明らかな忖度プレーにより近本や阪神への煽りやレスバトルが多発しなんJは荒れに荒れた。

サイクルヒット云々を抜いても「近本が実力で先頭打者本塁打を含む5安打*5を放ったということは紛れもなく称賛されるべき事実であり、その活躍は称賛すべき事である」と考える声もある。しかし近本の5安打という記録自体への評価も、「全てが真剣勝負とは言い難いオールスターの場は打者が圧倒的に有利」という意見も出るなど人によって分かれた*6
他には、「せっかく活躍したのに最後の忖度でケチがついてしまった近本が本当の被害者」と見る向きや「例え余裕の三塁アウトになったとしてもそれはそれで盛り上がるのだから、近本は後腐れなく全力で走塁しておくべきだった*7」という意見もある。

 

また、松田源田秋山に対する批判の声もあがり、松田は「大根役者」「主演男優賞」、源田と秋山は「助演男優賞」、西武は「劇団ライオンズ*8」「忖度ライオンズ」などと呼ばれた。

 

さらに近年の真剣勝負を履き違えたオールスターゲーム自体にがっかりするなんJ民も多い中、オールスターはあくまでお祭りと考える立場からも「もはやお祭りでもなくお遊び」などと批判的な声も上がった。

試合前の意気込み

ソフトバンク・松田宣 お祭り男が訴えるガチンコ

9年連続9回目(故障辞退1回)の球宴となるソフトバンク・松田宣浩内野手(36)が「ガチンコ勝負」を熱く訴えた。

最近はファンの間でも選手の間でも、どこか「球宴はお祭り」というイメージが定着し、その傾向は年々強まっている。松田宣といえば球界きってのパフォーマーで「お祭り男」のイメージも強いが、王球団会長から「常勝」のDNAを受け継ぎ、常に真剣勝負を望む男でもある。「トップ選手が集まる球宴でも、僕はもっとバッチバチの雰囲気で勝負がしたいし、ファンにも見てもらいたい」

余談

1992年第2戦、オールスター初のサイクルヒットを達成した古田敦也(ヤクルト)は、最終打席でセンターフェンス直撃の二塁打を放って達成している。
しかしこの時、センターの秋山幸二が打球をダイレクト捕球しようと試みるも捕球できず、クッションボールが転々としてしまう。その間に古田は三塁を狙えそうな余裕があったものの、古田は二塁で止まった*9。この時は秋山の守備も全力プレーであったため、古田の行動には疑問符が付いたものの大きな問題にはならなかった。

なお、古田は2019年オールスターゲーム第2戦をテレビの解説員として観戦、近本のサイクルヒット達成を間近で目撃しており「自分のことを思い出してくれてよかった」とウキウキだった

ちなみに当の近本はオールスター終了直後にTwitterアカウントを開設したが、ヘッダーに使用している画像は上記のサイクル達成時の1枚であり、送球を逸らした松田のなんとも言えない表情がネタにされている。
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真相?

オフの12月1日に放送された「中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2019」にてこのプレーが取り上げられた。プレイヤーズゲストとして秋山と松田が出演しており、秋山は前述のとおり阪神ファンに促されて前に出たと供述したが、松田は近本を本気でアウトにしようとしていたらしく、わざと逸らしたのではなくエラーをしてしまったと供述。つまり松田は暗に2ベースヒット+1エラーであると認め、忖度で三塁打とした記録員への批判ともとれる発言をした。

関連項目



Tag: 阪神 ソフトバンク 西武 オールスター


*1 本塁打(1回)→二塁打(2回)→安打(3回)→二塁打(5回)。
*2 観客から「空気読んで前に出てくれ」という声があり、西川遥輝(日本ハム)に促され秋山もそれに応えた模様。
*3 本塁に直接投げていれば一塁走者・坂本勇人(巨人)がアウトになってた可能性も高かった。
*4 なお松田本人は「あれは捕れなかった。下もぬかるんでいたし」と振り返っている。中居正広のプロ野球珍プレー2019年では「三塁打にさせるかと絶対にアウトにさせてやる」と思っていたが、素でエラーした事を明かした…が、その発言時は明らかに目が泳いでいた
*5 2001年第2戦のロベルト・ペタジーニ(ヤクルト)以来。
*6 5安打目はレフトの秋山による前進守備がアシストして生まれた見方もあるので、「実質的には4安打」という声も。
*7 忖度守備よりも、近本のどっち付かずの走塁が微妙な結果を招いてしまったという批判。
*8 その前に高橋光成が俺達劇場やらかしたことにも掛けている。
*9 後に「足がもつれた」という理由で二塁で止まったと釈明している。