成瀬飛翔

Last-modified: 2025-09-19 (金) 11:52:10

成瀬善久(ロッテ→ヤクルト→オリックス→BC栃木)が本塁打を浴びた際に見られる書き込み。転じて被本塁打(=一発病)そのものを指す。「飛翔癖」とも。


概要

成瀬は2003年ドラフト6位でロッテに入団。奪三振の多さと与四死球の少なさが特徴の投球スタイルであり、当初は被弾も少ない部類だった*1

しかし2010年は一転してリーグワーストの29被本塁打を喫する*2。チーム最多の13勝、防御率3.31と安定した成績を残し、ロッテの日本一に貢献した一方で敗戦も11に上り、「飛翔」が原因で負ける場面の多さを象徴している。なぜ彼が突如として一発病を発症したのかは未だ謎に包まれている。

2011年以降は一発病が慢性化違反球時代の投高打低をものともせず、2012年は被本塁打2桁投手がわずか5人という異例の事態*3の中で21被本塁打と突出した数字を残す*4。さらに2014年は規定投球回にわずか1.1イニング届かなかったものの、ぶっちぎりでワースト相当の被本塁打率1.14*5と、貫禄を見せつけた。

2015年のヤクルトへのFA移籍以降は不振も重なり投球回が大きく減少したものの、リーグが変わっても被本塁打数は上位をキープし*6、NPBを去る2019年までシーズン被本塁打率が1を割ることは一度もなかった。

また、2023年に開催されたイベント「YOKOHAMA STADIUM 45th DREAM MATCH」*7で登板した際も村田修一から2ランを被弾し、成瀬飛翔の健在ぶりを見せつけた。

上記の有様から成瀬が飛翔を見せる度に「【速報】成瀬、飛翔」等のスレが立ち、定期化のあまりスレタイが「成瀬成瀬成瀬」と化す場合もあった。


年度別成績

シーズン所属投球回被本塁打数被本塁打率備考
通算1567.21741.00*8
2006ロッテ(78.1)60.69
2007173.1100.52
2008150.2120.72
2009153.2140.82
2010203.2291.28
2011189.2150.71違反球
2012200.2210.94違反球
2013(87)131.34
2014(142.2)181.14
2015ヤクルト(79.1)161.82
2016(72.1)131.62
2017(16.2)42.16
2018一軍登板なし
2019オリックス(19.2)31.37

投球回の()内は規定未到達。
青字はリーグ上位3位以内、太字はトップ。
赤字はリーグ下位3位以内、太字はワースト 。
※被本塁打率の順位は規定投球回到達選手のみ考慮。

類似の呼称を持つ投手

「成瀬飛翔」発祥以前から、被本塁打の多い投手に対する「一発病」という呼び名が存在していた。類似の表現として下記が挙げられる。

  • 藪から棒球
    阪神時代の藪恵壹。勝負所で被弾するケースが非常に多かったことから。SYBS*9とも。
  • ハマの花火師
    横浜時代の斎藤隆。1996年(31本)及び1999年(32本)はいずれも被本塁打数リーグワースト。特に松井秀喜からの被弾が目立った。
  • 飛ぶピッチャー
    2003年以降の吉見祐治(当時横浜)が発祥。当人はともに打球を飛ばしており、投球で不振に陥る度にファンの間で野手転向が噂されていた。同様の傾向の投手として、秋山拓巳(元阪神)も該当する。
  • 柵越
    2007年の川越英隆(当時オリックス)。規定未達の129.1投球回ながらリーグワーストの20被本塁打と飛翔したことから。当時の一発病投手の代名詞となった。


その他の飛翔癖・一発病の投手

  • 小川泰弘(ヤクルト)
    2024年シーズン終了時点で、実勤12年間のうち、被本塁打数1位を4回記録。投球回数110以上の9シーズンのうち、6シーズンで「被本塁打が14以上」を記録している。特に2020年は、規定未達の119投球回ながら被本塁打数1位の20被本塁打を献上している。なお、被本塁打数1位の4シーズンのうちの3回で「自責点がリーグワースト」である。
    2024年シーズン終了時点で、通算の被本塁打率が「1.00」ととても高い。
  • 石川雅規(ヤクルト)
    2024年シーズン終了時点で、実勤23年間のうち、被本塁打数1位を2回、「被本塁打数が14以上」を18回記録している*10。また、規定投球回数に13回到達しているが、うち12回が「被本塁打数が14以上」である。
    2024年シーズン終了時点で、通算の被本塁打率が「1.07」ととても高い。
  • 高梨裕稔(日本ハム→ヤクルト)
    2017年~2022年に6年連続で「被本塁打が10以上」を記録、そのすべてが「規定投球回数未満」である。特に2018年は、110投球回ながら、被本塁打数1位の21被本塁打を献上している。
    2024年シーズン終了時点で、通算の被本塁打率が「1.19」ととても高い。
  • 高橋奎二(ヤクルト)
    2024年シーズン終了時点で、実勤7年間のうち、「被本塁打数が12以上」を3回記録、そのすべてが「規定投球回数未満」である。特に2023年は、101.2投球回ながら、被本塁打数1位の20被本塁打を献上している。
    2024年シーズン終了時点で、通算の被本塁打率が「1.18」ととても高い。
  • 小笠原慎之介(元中日。現MLBナショナルズ)
    2024年シーズン終了時点で、本塁打が出にくいナゴヤドームを本拠地としているにもかかわらず、投球回数100以上の6シーズンのうち、4シーズンで「被本塁打が14以上」を記録している。特にプロ2年目の2017年は、規定未達の119投球回ながら被本塁打数1位の21被本塁打を献上している。また、2021年~2024年に4年連続で規定投球回に到達している*11が、当時は「球界有数のフライボーラー」と野球ファンに認識されるほどになっていた。
    2024年シーズン終了時点で、NPBでの通算の被本塁打率が「0.95」である。
  • 大瀬良大地(広島)
    2024年シーズン終了時点で、先発投手としての実勤9年間のうち、被本塁打数1位を3回記録。また、投球回数120以上の7シーズンのうち、5シーズンで「被本塁打が15以上」を記録している。特に2022年は、規定未達の135投球回ながら被本塁打数1位の18被本塁打を献上している。
    2024年シーズン終了時点で、通算の被本塁打率が「0.89」である。


関連項目


*1 2007~2009年の被本塁打率は規定投球回到達者の中でおおむね平均以下。
*2 次点は涌井秀章(西武)の21本。
*3 前年は10人。違反球時代前の直近5年間は2007年の21人が最少。
*4 次点は石井一久(西武)の14本。こちらは規定投球回に10イニングほど足りず、被本塁打率は成瀬を僅かに上回る0.95。
*5 不足分を被弾せず抑えた仮定では1.13。規定到達勢のワーストは岸孝之(西武)の0.89。
*6 同年は規定投球回の半数程度の79.1回ながら16被本塁打を喫してリーグワースト2位タイにランクインしている。
*7 横浜スタジアム開業45周年を記念し、「ベイスターズ所属経験のある選手」と「神奈川県の高校出身の選手」が対戦するイベント試合。成瀬は横浜高校OBであるため選出された。
*8 厳密には0.9992...
*9 こちらは被弾に限らず炎上全般を指す。
*10 18回のうち、「被安打数1位を献上」が5回である。なお、「被本塁打数1位と被安打数を1位を同時に献上のシーズン」はない。
*11 この期間に4年連続で規定投球回数に到達を叶えたのは、他には戸郷翔征(巨人)、小島和哉(千葉ロッテ)の2人のみである。