明らかに異常じゃねーか

Last-modified: 2022-07-14 (木) 14:35:22

ホーム球場とビジター球場の勝率が異様に乖離している、所謂「内弁慶」の球団に対する突っ込み。

 

概要

漫画『ONE OUTS』にて、主人公の渡久地東亜が作中のプロ野球チーム・神戸ブルーマーズの前年度ホームゲーム成績を聞き

「勝率.562、ホーム勝率.772*1ってことはビジターの勝率は5割以下ってことだろ?

 ホームで最強の球団がビジターで半分も勝てない?

 明らかに異常じゃねーか

と疑問を投げかけた台詞が元ネタ。
すぐさまチームメイトから「あのなあ渡久地…」「ホーム勝率がビジターより良いのは当たり前*2」「ブルーマーズのみ本拠地が天然芝でそれ以外のチームは人工芝だから*3」と指摘を受け、ホームゲームの優位性が説かれている一幕である。*4

これを受けて、ホームとビジターで勝率に大きな差があるチームに向けて「明らかに異常じゃねーか」とレスするのが定番となった。

作中では渡久地の指摘に対して逆にツッコミが入る流れとなっているが、彼はワンナウトという「一打席勝負」の賭け野球*5で499勝1敗という成績を残すスペシャリストであり*6、そのルールの性質上マウンドから動いて守備を行う経験は無く「野球の試合」「(不正を考慮しない、まっとうな)球場の特性」に関しては素人だったため、このあたりの事情に詳しくないのも無理はない。

実際の勝敗数

当該台詞はシーズン140試合の前提で発せられたものと思われる。*7
その場合のシーズン成績は73勝57敗10分、ホーム成績は51勝15敗4分、ビジター成績は22勝42敗6分が一例となる。

現実でも

実際のペナントレースにおいても、本拠地の勝率が7割を超える例は(優勝チームに限って言えば)特に珍しいことではない。近年の例を下記に示す。

シーズン球団勝利敗戦勝率
2010中日5318.746
2012巨人5015.769
2016巨人5120.728
2017広島5020.714

引き分けは省略。

おかしいのはお前の成績だよ

同漫画のペナント終盤の投手部門成績より抜粋。最終成績ではないため注意。

勝利数
渡久地(リ)*837
②吉田(マ)*917
③河中(マ)16

防御率
渡久地(リ)0.87*10
②河中(マ)2.01*11
③吉田(マ)2.69

奪三振
渡久地(リ)380
②河中(マ)191
③吉田(マ)161

派生

ホームの勝率は悪いがビジターの勝率は良いという逆のケースでも使われることがある。
この場合「お前のチームの本拠地はどこだよ」などと突っ込まれる。

 

関連項目

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*1 51勝15敗4分
*2 これは現実にも言えることである。ホーム球場への慣れや移動の負担の少なさに加え、自チームファンの多さに起因する有利な判定の出やすさ(ホームタウンディシジョン)、野球のルールが根本的に後攻が有利であることにより、ホーム勝率は平均して.550程度に収束すると知られている。
*3 天然芝はイレギュラーバウンドの多さ及び、クッション性が良く思い切ったプレーがしやすい等の特徴がある。相手チームは人工芝に慣れているため感覚の違いに戸惑い、本来の実力を発揮させづらい。
*4 ただし直後にブルーマーズはホームゲームにてイカサマを行っていた事実が判明し、渡久地の指摘はあながち的外れではなかったことが証明されている。
*5 「四球かノーバウンドで外野に飛ばせばバッターの勝ち、それ以外はピッチャーの勝ち」というルール
*6 1敗は500戦目にて、本勝負後に渡久地をチームに引き入れることとなる児島が2ストライクから捨て身で当たりに行き死球をもぎ取ったため。故意に当たり、かつストライクゾーン内であったため公認野球規則上はストライク(及び三振)となる。つまり渡久地は実質的に500人と対戦して全員外野にすら飛ばさず打ち取っている
*7 ホーム試合数70、ビジターも同数と仮定。ただし翌シーズンは130試合制。
*8 埼京彩珠リカオンズ。主人公の所属チーム。
*9 千葉マリナーズ。作中の最強チームとしてリカオンズと首位を争った。
*10 自身最後の登板で意図的に36失点完投したことで、最終成績は1.82
*11 最終戦登板の直前で1.76の1位。当該試合で最低1失点しており、最終成績はわずかな変動あり。