横浜高校ストーリー打線

Last-modified: 2022-02-03 (木) 12:49:13

元横浜DeNAベイスターズ監督、アレックス・ラミレスが仕掛けた作戦のひとつ。
別名「横浜ストーリー*1打線」とも。

概要

2018年4月30日の中日戦で、この年にソフトバンクから中日に移籍してきた松坂大輔に抑え込まれ、NPBで4241日ぶりの勝利を献上することとなった横浜。

再戦となった8月16日の中日戦では、

選手名出身高校
1荒波翔横浜高
2石川雄洋横浜高
3ホセ・ロペスヘスス・ラファエル・アルボルノス高
4筒香嘉智横浜高
5宮崎敏郎厳木高
6ネフタリ・ソトマリスタデ・グアイナボ高
7倉本寿彦横浜高
8京山将弥近江高
9嶺井博希沖縄尚学高

と、松坂の出身校・横浜高校に在籍していた一軍選手でスタメンを固めて松坂に挑んだ*2

しかし、試合は先発京山の炎上でいきなり大量失点。3回に石川の内野安打から生まれたチャンスでロペスがホームランを放ち2点を返すも、それ以降は松坂に1点に封じ込まれまたしても完敗する体たらく。しかも肝心の横浜高校の選手は5四球を選んだものの僅か2安打だった。

敗戦後、ラミレス監督は「松坂が相手だったので横浜高校の選手たちを送り込むのがモチベーション的にもストーリー的にもベストだと思った。」と打線について説明。まともとは言い難い戦略で試合も落としたラミレスに批判が集中し、「ストーリー」がラミレス采配の蔑称の一つとなった上、皮肉を込めて「横浜高校ストーリー打線」と呼ばれるようになった。

その後の横浜高校ストーリー打線

2018年シーズンはその後松坂と対戦する機会がなく、もともと主力に横浜高校の選手が普段から出場していたこともあって、次第に忘れられつつあったが…。

2019年6月11日 vs涌井

1年後の交流戦、苦手西武に勝ち越し勢いに乗っていたDeNAは、ロッテ戦で横浜高校出身の涌井秀章が先発ということで、再び横浜高校出身の選手でスタメンを編成し横浜高校ストーリー打線で試合に挑んだ。
上記を記憶する一部のファンからは批判の声が漏れていたが、意外にも打線は爆発。1点ビハインドの5回表、石川*3のタイムリーで同点に追いつくと、宮崎とロペスのタイムリーなどで一気に逆転。最後は乙坂智のダメ押しタイムリーで勝負あり。横浜高校の先輩・涌井を攻略し、横浜高校ストーリー打線が初勝利を飾った。

2019年7月27日 vs松坂

中日戦で1年ぶりの松坂との再戦となり、ラミレス監督は「前回のリベンジがしたい」と、またしても横浜高校出身選手でスタメン編成。

選手名出身高校
1乙坂智横浜高
2筒香嘉智横浜高
3ネフタリ・ソトマリスタデ・グアイナボ高
4ホセ・ロペスヘスス・ラファエル・アルボルノス高
5宮崎敏郎厳木高
6伊藤光明徳義塾高
7大和樟南高
8石田健大県広島工高
9石川雄洋横浜高

先頭打者乙坂がいきなりヒットで出塁すると、続く筒香がタイムリーツーベース。わずか3球で先制に成功する
その後も勢いは止まらず9番の石川、一巡して回ってきた乙坂もタイムリーを放ち、先発松坂を0回1/3・8失点でノックアウト。初回だけで横浜高校出身打者全員がヒットを記録し、見事に昨年のリベンジを果たす結果となった。反対に松坂は投げた球の数から、松坂の32球と揶揄されることになってしまった。


このように2回目以降は先輩に土をつける活躍を見せることが多く、ラミレス監督の提唱したモチベーションストーリー性もあながち間違いではないのかもしれない。

他球団でも

2021年6月11日には、日本ハムの栗山英樹監督が三浦監督率いる横浜DeNAに対してストーリー打線を編成。上位打線の4人を横浜高校出身の選手で固めている。

選手名出身高校
1淺間大基横浜高
2万波中正横浜高
3髙濱祐仁横浜高
4近藤健介横浜高
5渡邉諒東海大甲府高
6野村佑希花咲徳栄高
7大田泰示東海大相模高
8谷内亮太金沢西高
9清水優心九州国際大付高

試合は淺間、高濱、近藤の3人がそれぞれ1安打ずつ放ったものの先発の金子弌大が5回途中4失点と振るわず、打線も濱口遥大に4安打で抑えられ、当時投壊していた*4横浜に完封負けを喫してしまった。
しかもこんな時に限って横浜は横浜高校出身の選手を1人も試合に出さなかった*5

また、2021年10月19日に開催された松坂の引退試合でも同じく日本ハムは横浜高校出身の選手を中心に採用した*6

選手名出身高校
1近藤健介横浜高
2杉谷拳士帝京高
3西川遥輝智弁和歌山高
4野村佑希花咲徳栄高
5淺間大基横浜高
6髙濱祐仁横浜高
7万波中正横浜高
8細川凌平智弁和歌山高
9宇佐見真吾市柏高


関連項目


*1 こちらは山口百恵の曲である『横須賀ストーリー』の捩りにもなっている。
*2 当時DeNAに在籍していた横浜高校出身者は上記4人に加え後藤武敏(1999年卒・松坂と同級生)、乙坂智(2012年卒)、またファームコーチとして小池正晃(1999年卒・松坂・後藤と同級生)がいた。
*3 涌井とは横浜高校の同級生。
*4 先発がこの試合まで完投どころか8回を投げたことすらなかった、一時期は中継ぎの山﨑康晃がチーム最多勝だったなど。
*5 この時横浜高校出身者は乙坂・倉本の他2020年のドラフトで加入した松本隆之介・石川達也が在籍していたが一軍には誰一人登録されていなかった。
*6 実際に松坂と対戦したのは1番の近藤のみ(結果は四球)。なお試合は万波の活躍などもありきっちり勝った模様。