横浜高校ストーリー打線

Last-modified: 2021-01-17 (日) 22:03:20

元横浜DeNAベイスターズ監督、アレックス・ラミレスが仕掛けた作戦のひとつ。
別名「横浜ストーリー*1打線」とも。

概要

2018年4月30日の中日戦で、この年にソフトバンクから中日に移籍してきた松坂大輔(現西武)に抑え込まれ、NPBで4241日ぶりの勝利を献上することとなったDeNA。

再戦となった8月16日の中日戦では、

選手名出身高校
1荒波翔横浜高
2石川雄洋横浜高
3ホセ・ロペスヘスス・ラファエル・アルボルノス高
4筒香嘉智横浜高
5宮崎敏郎厳木高
6ネフタリ・ソトマリスタデ・グアイナボ高
7倉本寿彦横浜高
8京山将弥近江高
9嶺井博希沖縄尚学高

と、松坂の出身校でもある横浜高校に在籍していた1軍選手でスタメンを固め松坂に挑んだ。*2

しかし、試合は先発京山の炎上でいきなり大量失点。3回に石川の内野安打から生まれたチャンスでロペスがホームランを放ち2点を返すも、それ以降は松坂に1点に封じ込まれまたしても完敗してしまう。しかも肝心の横浜高校の選手は5四球を選んだものの僅か2安打だった。

敗戦後、ラミレス監督は「松坂が相手だったので横浜高校の選手たちを送り込むのがモチベーション的にもストーリー的にもベストだと思った。」と発言。まともとは言い難い戦略で試合も落としたラミレスに批判が集中。「ストーリー」がラミレス采配の蔑称の一つとなった上、皮肉を込めて「横浜高校ストーリー打線」と呼ばれるようになった。

その後の横浜高校ストーリー打線

2018年シーズンはその後松坂と対戦する機会がなく、もともと主力に横浜高校の選手が普段から出場していたこともあって、次第に忘れられつつあったが…。

2019年6月11日 vs涌井

1年後の交流戦、苦手西武に勝ち越し勢いに乗っていたDeNAは、ロッテ戦で横浜高校出身の涌井秀章が先発ということで、再び横浜高校出身の選手でスタメンを編成し横浜高校ストーリー打線で試合に挑んだ。
しかし、上記のこともあり不安視するファンも多く、一部のファンからは批判の声が漏れていた。

だがそんな批判をよそに打線は爆発。1点ビハインドの5回表、石川*3のタイムリーで同点に追いつくと、宮崎とロペスのタイムリーなどで一気に逆転。最後は乙坂智のダメ押しタイムリーで勝負あり。横浜高校の先輩・涌井を攻略し、横浜高校ストーリー打線が初勝利を飾った。

2019年7月27日 vs松坂

中日戦で1年ぶりの松坂との再戦となり、ラミレス監督は「前回のリベンジがしたい」と、またしても横浜高校出身選手でスタメン編成。

選手名出身高校
1乙坂智横浜高
2筒香嘉智横浜高
3ネフタリ・ソトマリスタデ・グアイナボ高
4ホセ・ロペスヘスス・ラファエル・アルボルノス高
5宮崎敏郎厳木高
6伊藤光明徳義塾高
7大和樟南高
8石田健大県広島工高
9石川雄洋横浜高

すると先頭打者乙坂がいきなりヒットで出塁すると、続く筒香がタイムリーツーベース。わずか3球で先制に成功する
その後9番の石川、再び打順が回ってきた乙坂もタイムリーを放ち、先発松坂を0回1/3・8失点でノックアウト。打者一巡の猛攻を浴びせ、初回だけで横浜高校出身打者全員がヒットを記録。見事に昨年のリベンジを果たす結果となった。反対に松坂は投げた球の数から、松坂の32球と揶揄されることになってしまった。*4

このように2回目以降は先輩に土をつける活躍を見せることが多く、ラミレス監督の提唱したモチベーションストーリー性もあながち軽視できないのではないか……とネタ交じりで言われるようになった。


関連項目


*1 こちらは山口百恵の曲である「横須賀ストーリー」の捩りにもなっている。
*2 当時DeNAに在籍していた横浜高校出身者は上記4人に加え後藤武敏(1999年卒・松坂と同級生)、乙坂智(2012年卒)、またファームコーチとして小池正晃(1999年卒・松坂・後藤と同級生)がいた。
*3 涌井とは横浜高校の同級生。
*4 これ以降松坂の一軍登板はなく、同年限りで自由契約となり中日を退団。その後、古巣・西武に復帰した。